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辛口観劇人が書くつまらない芝居の楽しみ方

みたいな、あからさまなタイトルの漫画、増えましたよね、最近。電車のドアの小さい広告でよく見かけるんですけど。。

『なんちゃらが転生してうんぬんかんぬん』とか
『最強のうんたらかんたらがどーのこーの』とか…

長い。タイトルが。もはや要約じゃんか。助詞を使うんじゃないよ。と、
タイトル観ただけで内容わかる創作物全般を、私は毛嫌いしてるのですが、
イマドキはこのくらいわかりやすくしないと売れないらしい。自分好みの作品だけ手に取れるように。。

これがホントだとしたら、演劇はめちゃめちゃ不利だ。

何回も同じ品質で再生できる映画等と違って演劇は、
たとえ再演だったとしても、ちょっとしたことで、結構大きくブレる。口コミで評判が良くても
、自分が観た回だけウケないこともある(そもそも口コミがおべっかまみれな場合もあるが、そもそも観られる人が少ないので、誰も波風立てない)

というわけで、絶対面白いかどうかなんて、ましてや貴方に合うかどうかなんて、保証できませんがな、と泣き寝入り

するのは悔しいので!!!

もし、不幸にも観てる芝居が、なんかつまらなくなりそうだと感じたときの、ライフハック(めちゃ限定的)をば。

少しだけ左右と後方を見るのです。
首は舞台に向けたまま。
要するに、客席の反応を伺ってみるのです。

客席に座ってる人というのは、けっこう無防備になります。
愛想笑いもぶりっ子も見栄っ張りもなく、みんなが観ることに集中して、、、

すると、どう感じているかが、漏れ出てくるかんじがするのです。よって、草食動物かの如く見えるのです、客席が360°(…ちょっと話盛ったか)。

で。演劇は映画と違って、客席の温度がリアルタイムで舞台上に響きます。客席がホットだと、役者も安心して柔らかくなるし、逆に冷ややかだと、役者が固くなったり、無駄に力入ったり。
そのブレを含めて観賞してみる。

一部の人だけ笑ってるなとか、
隣の人泣きすぎて鼻水出ちゃってるなとか、
あのイケメン役者のファンがたくさんいるんだなとか、
携帯電話が鳴ったな、客席全体が一箇所に向けて殺気立ってるな、とか。

その全てが(最後の例はマジで地獄みたいな空気になりますが)、もはや作品の一環として、楽しめるのです。私は。

ちょっと、いやだいぶ変態的ですかね。
ライト層を自分の芝居に呼び込むのが狙いで書き始めたけど、もう十中八九、離脱されてるだろう。。とほほ〜

もしまだ読んでくださってる方がいらっしゃいましたら、おすすめの観劇情報を以下に載せます。(※自分が創ってる芝居の宣伝です)

不条理劇と言いまして、かなり人によって笑うタイミングがバラつく作品なのですが、
面白いです。
と書いても、全然響かないでしょうから、上のライフハックを試すつもりで、、、いかがでしょうか。笑

貴方の温度を受けて、この作品がどう立ち上がるのか、それが私は気になって気になって、寝る間も惜しんでこの文章を綴りました。どうか一つ。よろしくお願いします。お気軽に冷やかしてください。入場無料でござい。


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セツコの豪遊 第五回本公演
『授業』

作:ウジェーヌ・イヨネスコ
演出:宮村

出演:倉里晴、わかまどか、宮村
照明:江藤雲々、音響:タイ人

日時:7/15土-7/17月・祝
場所:Ito・M・Studio (代々木上原駅)
https://ito-m-studio.com/studio/access.html

料金:フリーカンパ

ご予約:https://www.quartet-online.net/ticket/s25vol5

タイムテーブル:
 7/15土 … 19:30〜
  /16日 … 13:00〜,16:00〜,19:30〜
  /17月 … 13:00〜,17:00〜
 ※開場 開演の30分前
 ※上演時間 60分前後予定

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