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瀬戸のせともの屋
2023年3月24日 23:21
note始めます 2006年からメールマガジンを続けてきました。せともののこと瀬戸のことなど、毎週1回土曜日配信「瀬戸だより」として、17年間で870回を超す配信を行ってきました。我ながらよく続いたものだと感心します。 ひとまず、当初書きたかったこと、やりたかったことは済んだんじゃないかと思い、そのメールマガジンは定期配信を終了することにしました。残された大量の過去の文章は何かの形で活かしな
2024年4月14日 23:42
4月は「せと陶祖まつり」となります(令和6年は20日21日の土日となります。 陶祖というのは加藤四郎左衛門景正で鎌倉時代に瀬戸に中国の進んだ製陶技術を伝えたとされる人です。瀬戸では藤四郎と呼ばれたりもします。 その陶祖伝説については昨年ここに書きました。 陶祖藤四郎は神さまとして瀬戸の中心「深川神社 陶彦社」に祀られています。瀬戸でせとものを扱っているからには陶祖まつりにここに参拝せずに
2024年3月1日 23:29
1ヶ月以上の会期があった「陶のまち 瀬戸のお雛めぐり」のイベントもいよいよ今週末までとなります。 瀬戸のひな祭りというと「おこしもの」をお供えする習慣があります。これは瀬戸周辺になるのでしょうか。うちの母は同じ愛知県内でも三河の出身ですが、まったく知らなかったようです。 おこしものという名前は型を使って形を作る作業を作業を「型起こし」と呼ぶので、それから来ているかと思います。 具体的な作
2024年1月28日 12:51
今週、尾張瀬戸駅前のパルティせとに福よせ雛の展示を見つけました。 福よせ雛は役目を終えた雛人形を使って、いろいろな日常風景を表現するものです。自由で楽しそうなお雛飾りですね。毎年この季節に瀬戸のパルティせとに展示されます……えっ、なぜって?それは瀬戸の街が雛であふれる「第23回陶のまち瀬戸のお雛めぐり」が開催されているからですよ。 毎年、1月の末から3月のひな祭りまでの期間(令和6年は1月
2023年12月26日 23:07
クリスマスが終わり、いよいよ年の瀬という今週、今年も自治会の回覧で「門松代用紙」が届きました。門松代用紙(かどまつだいようし)って何、と思われる人も多いと思います。その名の通り、正月に門松の代わりに玄関先に飾る紙になります。 「正月の飾り物作りなどで山の緑が損なわれないようにはじめた瀬戸市の伝統事業です」と以前瀬戸市の広報に説明が添えられていました。 門松代用紙は瀬戸市のホームページからダウ
2023年9月30日 23:08
名古屋の爲三郎記念館(古川美術館分室)の「瀬戸陶芸協会百年への挑戦 古今無双 瀬戸陶芸物語」を見てきました。 ずっと気になっていたんです。「せともの祭が終わったら、やりたい(行きたい)リスト」の上位にリストアップしてあったんですが、結局先週やっと行くことが出来ました。10月1日が会期末でしたので、ギリギリでの鑑賞でした。 瀬戸陶芸協会は瀬戸の陶芸家の集まりで、日本でも最も歴史のある陶芸家
2023年4月11日 23:05
陶祖と磁祖 瀬戸には中国から陶器の技法を伝えたとされる「陶祖」と九州から磁器の製法を伝えた「磁祖」がいます。先のnoteでも書きましたが、瀬戸は陶器と磁器の両方を生産してきためずらしい産地です。今は陶祖も磁祖も神社に祀られています。 そのお祭りが4月の陶祖まつりと9月のせともの祭(もともと磁祖のお祭りにあわせて大廉売市は始まりました)となります。 江戸時代に活躍した磁祖・加藤民吉については
2023年3月29日 22:11
瀬戸焼とせともの 今はあまりに「せともの」という言葉は一般的な焼き物全体を指すようになってしまっています。もともとせとものは「瀬戸で作られたもの」という意味でした。しかし今、瀬戸のやきもののブランディングを考えると「せともの」はあまりにざっくりしすぎているわけです。 そこで地域ブランドとして「瀬戸焼」を使っていこうという流れになります。 瀬戸の焼き物を話す時に「せともの」と言ってしまうとち