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【Iパス5問】AI対策は「事例問題」から始めよう

AIの問題は毎回5問前後も出題されます。

>>IoT問題の対策Note<<と併せて、10問が得点源になりそうです。

AIを問題を分析すると、大きく4種類あると分かりました。

全部で32問あるので、5問は得点アップが期待できます。

今回は学び始めとして、軽くAIの事例問題を5つを選びました。問題演習を通して、関連Noteも添えたので学習を進めてみてくださいね。

AIとIoTは「第四次産業革命」と云われるほど、現在のIT・産業にとって重要な技術です。よって今後もITパスポートで出題され続けますよ。

なお、このNoteは私が専門学校で教えてきた指導経験と970点合格をした実績に基づいていますので、ちょっとでも信用してくれたら嬉しいです。

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画像識別の事例

まずは、画像認識の活用事例です。

AIといったら「画像認識/識別」「ニューラルネットワーク」ってイメージ強いですよね。

画像認識システムにおける機械学習の事例はどれか。
ア:オフィスのドアの開錠に虹彩(目)の画像による認証システムを導入した
イ:果物の写真をコンピュータに大量に入力し、コンピュータ自身が果物の特徴を抽出して判別できるようになった
ウ:スマートフォンにて、指紋の画像認識でロック解除できるようになった
エ:ヘルプデスクの画面に、システムの使い方についての質問を文字入力すると、会話形式での自動応答を得ることができた

「ITパスポート試験 令和3年度問20」より改変

正答はイ。コンピュータ自身が学習(機械学習)している点から判断します。

エは、AIによる自然言語処理です。実は画像認識よりも出題活率は高く、毎回1問出ます。あとで取り扱います。

機械学習は、まず3種類覚えておきましょう。

  • 教師あり学習:問題と答えを同時に渡す

  • 教師なし学習:問題だけ渡す

  • 強化学習:試行錯誤させる

詳しくは >>AIの技術用語Note<< にまとめます(ちょっと待っててくださいね)。


さて、もう1つまとまって勉強しておきたいテーマがあります。

アとイは生体認証です。AIではない、従来のプログラムで実現できていましたし、文意から「学習」している節も読み取れません。

なお、認証には3要素あり、3つのうち2つを組み合わせた「2要素認証」などよく出題されます。

  • 知識:パスワードなど

  • 所有:カードなど

  • 身体:指紋など。筆跡も。


自然言語分野の事例

「AI=画像認識」のイメージが強いかもですが、出題が多いのは自然言語分野です。

自然言語処理とは、私たちが普段使っている言葉をコンピュータで計算処理することです。応用分野としては、AIによる文章要約・自動応答・文章作成など、実用化は多岐に進んでいます。

AIによるチャットボットの事例はどれか
ア:あらゆる物がインターネットに接続され、外出先から自宅のエアコン操作ができる
イ:コンピュータが様々な動物の画像を学習し、犬と猫の判別ができるようになる
ウ:商品の操作方法に関する質問を書き込むと詳しい人が回答や助言を投稿してくれる
エ:通販サイトで、利用者が求める機能を入力すると、入力内容に応じたお薦め商品を、コンピュータが会話形式で紹介してくれる

「ITパスポート試験 令和元年度問43」より改変

正答はエ。チャットボットは実用化と普及が一番進んでいるため、毎回1問は出ます。他はスマートスピーカーも代表例です。

アはIoTの説明。1回に5問と大変多く出てくるので >>IoT問題対策のNote<< にまとめました。

イは画像識別AIの説明。

ウは「人が解答や助言をしてくれる」ので違います。


強化学習の事例

強化学習は、迷路などの「環境」を与えて、その中でAIは試行錯誤を繰り返します。ゴールへの近さや失敗などでポイントやペナルティを与えて、学習を進めます。

強化学習によって作られたAI事例はどれか。
ア:衣料品通販サイトで、利用者が気に入った服を選ぶと、画像の特徴から好みにあった商品を提案する
イ:スキー場がスキーをするに適した環境かを、気温・天候・積雪・風などの条件を基に、あらかじめ決めておいたルールベースプログラムで判断する
ウ:麺を容器に盛り付けるロボットが、盛り付ける訓練を繰り返して学習し、製造ラインに導入される
エ:録音された乳児の泣き声と、泣いた原因を学習データとして与え、泣き声から原因を推測するAIを作った

「ITパスポート試験 令和4年度問24」より改変

正答はウ。

今回の「環境」は現実世界でした。迷路などでは、コンピュータ内を「環境」にすることが多いです。

エは教師あり学習、アは教師なし学習。

イはルールベースAI。「AI」と名乗ってますが、普通のプログラムと同じです。ルールを見出すのは人間であり、プログラムが学習するわけではないです。

「AI」の定義は広く、時代によっても変わります。当時は「AI」と名乗っても、今では「AIかなぁ」と思うものもあります。


時系列予測の事例

従来の時系列分析は、数学や統計学を使ったものでした。一方で数値化が難しいデータ、離散的なデータの取り扱いが大変難しいです。

AIによる機械学習では、「学習データに合うような脳みそ」を作るので、従来の手法で難しかったデータの取り扱いや予測をすることができます。

全国にコンビニエンスストアをチェーン展開しているA社では、過去10年間にわたり全店舗での販売データが蓄積されている。販売データと気象データおよび店舗周辺のイベント情報のを分析して関係性を把握し、1週間先までの天気予報及びイベント情報から販売予想をしたい。この時に活用できる技術はどれか。
ア:IoTを用いて自動的にデータ収集する技術
イ:仮想空間内で現実のような体験ができる技術
ウ:ディープラーニングなどのAI技術
エ:表計算ソフトによる統計分析を行う技術

「ITパスポート試験 令和2年度問4」より改変

正答はウ。

アはデータ収集なので、予測精度の向上に直接的ではありません。IoTも毎回5問は出題されるので >>IoTの問題対策Note<< も併せてどうぞ。

イはVRの説明。ゴーグルやスマートフォン越しに現実空間にCGや文字を重ねる場合はAR(拡張現実)です。

2/3/4個のグループ用語は、いつでも引き出せるようにしておきましょう。>>4個グループの用語Note<<

エの統計分析は良いのですが、「表計算ソフト」が難点です。全国チェーン店の10年間の気象データが膨大すぎて処理しきれません。

また、イベント情報を統計学に取り込むのに苦労しそうです。


自動運転の事例

AI以前からモノレールや電車の無人化は実用化されています。さらに、AIの登場で自動運転の範囲は広がっています。

人工知能の活用事例はどれか。
ア:運転手が関与せず、自動車の加速・操縦・制動の全てをシステムが行う
イ:オフィスの自席にいながら、会議室やトイレの空き状況がリアルタイムに分かる
ウ:銀行のような中央管理者を置かなくても、分散型の合意形成技術によって取引の承認を行う
エ:自宅PCから、銀行窓口に行かなくても振込を行う

「ITパスポート試験 令和元年度問22」より改変

正答はア。AIによる自動運転の説明です。

イは、IoTの説明です。センサがネットワーク経由で最新情報を共有してくれています。>>IoTの対策Note<< と併せるとより得点アップします。

ウは、ブロックチェーンを活用した分散型台帳などの説明です。

エは、インターネットバンキングです。今や日常用語なので改めて覚えなくても良いでしょう。

自動運転には、カメラ画像への画像認識・GPSや加速度センサなどの時系列解析・クラクション・サイレンや搭乗者への音声認識など、AIの集大成ですね。私たちも運転の時は視覚・触覚(体感)・聴覚などを使いますからね。


まとめ

「第四次産業革命」と云われるように、AI・IoT・クラウド・ブロックチェーンなど新しい技術の登場で世界は大きく変わりました。

特にITパスポートは新用語の導入に積極的です。

  • 2019年にバージョン4.0

  • 2021年にバージョン5.0

  • 2022年にバージョン6.0

と、頻繁にシラバスが改訂されています。

今回は事例問題を5問選んで解説しました。

AIといえばニューラルネットワーク。次は、>>AIの特有技術の問題対策Note<< をお薦めします。

または、事例問題を先に対策したいなら >>AIの自然言語処理分野での対策Note<< 。自然言語処理のチャットボットが一番出題されていました。

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p.s. 普段は >> 専門学校とIT就職のブログ << をやってます。

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