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第7回世界人材会議

少し遅くのご報告になりますが、2020年12月にグローバルHumanResourceの先駆け的存在になりつつある「世界人材会議」の第7回にファシリテーターとして参加させて頂きました。


今回は、コロナ禍の中という事でオンラインでの開催となりましたが、日本国内のみならず世界中で活躍するグローバル人材の方々、人事・人材関連のエキスパートの方々が参加され、白熱した4時間を過ごさせて頂きました。

尚、当イベントには、2018年初開催となった東京での第1回で私は登壇させて頂いており、今回は2回目の参加となります。今回は講師ではなく、ファシリテーターという事で発信する側ではなく、引き出す側として登壇致しました。


私の担当は第3部でしたが、「個と組織のパラレルキャリア」というテーマがなかなか難しい!

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「パラレルキャリア」という本業とは別のライフワークがキャリア形成に繋がる事をテーマにしたお話で、日本人がこれまでの働き方とは違うキャリア形成についてを様々な見地からお話しするというものでした。


私がいた上海では、確かに部下たちは様々な背景を持っていて、一つのキャリアだけという考え方はあまり強く持っていません。というより、中国は社長思考の人材が多いという印象で、社長とはならなくてもチャンスあればハイキャリアを掴む、という向上心に溢れた考え方を持つ人材が多い環境でした。

おそらくこれが中国の今の発展に繋がる素地にもなっていると思います。

それは現在ではアジア各国のビジネス社会でも起きていて、各国の市場経済の発展により「みんなが夢を見れる環境になった」事がとても大きかったのだと感じています。


さて、お話をイベントに戻しますが、私の担当グループでは、日本だけでなく海外からもエキスパートの方々が登壇頂き、熱く語って頂きました。正直、時間内で終わる雰囲気がなかったのです(笑)。


登壇者の皆様は大変魅力的な方々ばかりで、リアルでお会いできていれば、より興味深いお話を多くお聞きできただろうなと感じました。そういう意味でも、リアルのコミュニケーションは大事だな・・・と。

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ちなみに、パラレルキャリアについて皆様のご意見なども踏まえて言うと、従来から外国と日本のキャリア形成には大きな違いがあり、キャリアについて組織が準備してくれる傾向の強い日本と比べて、海外では自らキャリアを構築する必要性があるため(少なくとも想像してスポーツ選手のようにスキルアップに務める)、様々な経験を積む機会やネットワークの拡大を行う方々も多く、別のキャリアプランに触れる機会の増加と共に、パラレルキャリアの考え方は必然的に構築されていくのではないかという事でした。


一方、日本はキャリア形成を会社組織に依存して長期的なプランを描く事を基本としていたものが、昨今のコロナ禍もあり崩れはじめ、並行的に自己のキャリアについて見つめ直す機会や必要性が増し、結果的に手段として社外の活動も増えているような背景があるというお話でした。転職エージェントを通して、早期に自身の市場価値を知っておくことも必要だと思われますね。

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ここからは私見ですが、今後の10年はテクノロジーの進歩だけでなく、その社会実証が進み、段階的ではありますが社会インフラ化が進み、10年後には全く違う社会システムの下、私達はビジネス活動をしているのかもしれません。


下手をすると、日本より中国や欧米、アジア各国の方が社会インフラ化という意味では先進化し、日本は海外からテクノロジーやサービスを取り入れなければ何もできない時代になるかもしれません。


私は昨年年初まで海外との往来がありましたから、中国やアジアのインフラの進歩には驚かされたのもあり、あまり抵抗なく受け入れられていますが、何も知らなければとんでもなく置いていかれるような危機感を感じると思います。

今回のイベントもそういった危機感をにじませる内容だったので、やはりこういったグローバルイベントは定期的にあった方が良いなと改めて感じました。


最後に主催して頂いた株式会社ゼストの樫村代表には感謝申し上げます。グローバルHR業界の大先輩ですが、感謝と尊敬しかありません。これからもグローバル情報や知見をこの日本へ取り入れるサポートを継続していただければと熱く願っております!

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