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自分の経験をどう活かすのか?慕われる上司は、だから”やらせない”:lesson 81《スタッフ育成向上講座》

以前出向のような扱いで働いてた百貨店で、ある時スタッフが参加する懇談会が開かれたことがあります。
百貨店主催だったので、会自体は百貨店の社員たちが執り行うものです。

一応僕も参加したのですが、そこでは若手社員たちが思い思いに出し物をやっていました。
当時流行っていたような歌やダンスなどを含めて、いわゆる芸をやっているわけです。

後々当の社員たちに聞いてみるとほとんどのスタッフが「嫌だった」「やりたくなかった」という話を口々にしていました。
僕も遠巻きに見ながら「大変だろうなぁ」と思っていたので、やっぱりそうだよなと。

これはいわゆる”伝統”のようなものらしく、その社員たちの先輩も同じようなことをずっとやってきていたことのようです。
だから続いているのでしょうが、慕われる上司として、そして会社として今後どうしていくべきかは考える必要があるでしょう。

lesson 81:やってきたから、やらせない 《スタッフ育成向上講座》

自身の経験をどう活かすかは、上司としては腕の見せ所と言えます。

過去に経験してきたことから部下育成に活かせることは本当に多いために、
「こういう経験があるからこうしよう」と考えて教育をしている人は多いのではないでしょうか。

しかしこの手法は教育においてはとても重要である一方で、時に間違った方向へ向かうこともあります。
自分が経験してきた苦労も、部下に押し付けてしまうことがあるからです。

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