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【3分で読める世界史】イギリスにおける独裁政治
ピューリタン革命で国王チャールズ1世を処刑し、国王を置かない共和政となったイギリス。
その中心となり権力を握ったクロムウェルは独裁政治を進めます。
この記事を読めば、イギリスにおけるクロムウェルの治世の様子が分かります。
①残党狩り
クロムウェルは国王処刑後も戦いをつづけ、王党派の拠点となっていたアイルランドを攻撃。
市民を虐殺し、カトリックの住民から土地を没収し、イングランドの不在地主(プロテスタント)に土地を与えてしまいます。
さらに長老派の拠点となっていたスコットランドも攻撃。処刑されたチャールズ1世の子たちはフランスに亡命しました。
②航海法の制定
次にクロムウェルはイングランドの商人たちの意向をくみ、貿易のライバルだったオランダの締め出しを画策。
イングランドの港に入れるのは「イングランドの船」か「貿易相手国の船」だけに限定し、オランダの中継貿易を妨害します。(航海法)
これによりイギリスはオランダと対立。怒ったオランダが宣戦布告し、第一次イギリス・オランダ戦争に発展しました。
③軍事独裁
さらにクロムウェルは軍隊を完全に掌握し、軍事独裁体制を樹立。
護国卿に就任し、議会を解散させてしまいます。
そして熱心なピューリタンであるクロムウェルは、国民にも同様に厳しい禁欲生活を強制し、すべての娯楽を禁止。
なんの楽しみも持てない民衆の不満が徐々に溜まっていくようになりました。
終わりに
今回はクロムウェルの独裁政治についてお話させていただきました。
しかし宗教に寛容性がない政治は、閉じていくのが世界史の常。
イギリスはどうなっていくのでしょうか。
また次回をお楽しみに。
参考文献
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