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"教育系" note まとめ

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"教育系" noteのまとめです。
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2022年4月の記事一覧

学校現場で「手段の目的化」を防ぐ7つのヒント

手段の目的化、その原因と結果、そして防ぐ手立てとは?休日の今日、朝からずっと考えています。とにかく忙しい。時間に殺されそうなんです! さて、前回の記事では学校における手段の目的化について説明してきました。それではなぜこのようなことが起こってくるのでしょうか。 手段の目的化の原因そもそも、学校が忙しすぎることが一つの原因です。いくつか学校を勤務してきて思うのですが、どの学校でも教員はとにかく時間に追われています。目的など考える暇もなく、次の時間どんな授業をするか、教科書をい

嘘つき自己紹介|ワークショップデザイン|アクティビティ記録

1.こんな感じ 2.やり方 場面:新年度のキックオフミーティングなど(主に4月1日限定。笑) 人数:4人以上 必要な道具:なし 3.解説 ●新入社員や異動など、職場やチームで新しいメンバーを迎え入れる新年度開始時だからこそのアクティビティです。 エイプリルフール(4月1日)にやると盛り上がること間違いなし! ●「嘘」の設定が一番のポイントで、小さすぎる「誤差な嘘」(本当は3人兄弟だけど、「一人っ子です」みたいな嘘)だとあまり盛り上がらないので、「遠からず近からず」な

教員養成における理論と現場の乖離は問題か

先日参加したオンラインセミナーで、ノルウェーの教員養成プログラムで現場と理論の乖離が問題になっているというのを聞きました。 大学で学んだ理論が現場で使えない、という話です。 これはどこの国でもある議論ではないでしょうか。 理論が無駄だとか、現場が全く違うことをやっているとかではなく、大学の教育でどこまで求めるかが論点なような気もします。 そもそも大学で理論も現場も学ぼうというのは無理です。 かといって、知識のない人が現場で働けるかというとそうでもない。だからこそ教育実習

「大学での学び」とは? 「生徒」から「学生」になる皆さんへ

この春、大学に入学される新入生の皆さん、おめでとうございます。 新入生の皆さんは、大学という新しい環境で生活がはじまることについて、期待や楽しみがたくさんあることでしょう。その一方で、大学ってどんなところだろう?、高校までと何が違うの?と、少し不安に思うことがあるかも知れません。 このノートでは、この春、「生徒」から「学生」になる新入生の皆さんに向けて、「高校までの学び」と「大学からの学び」の違いについて、私が考えていることを少しお伝えしてみたいと思います。 新入生の皆

フィンランドの言語教育!

Moi! こんにちは! せかい部運営メンバーでフィンランドに留学中のりおです! フィンランドといえば、ムーミン、サンタさん、オーロラ、北欧デザイン… 「フィンランドは教育がすごい」と聞く人もいるかもしれないですね🇫🇮今日はそんなフィンランドの英語教育・言語教育について、実際に現地の公立高校で授業を受けている私が書いていきます! フィンランドの高校生はバイリンガル以上! フィンランドに来てびっくりしたのは、高校生がみんな英語ペラペラなこと!! 学校に来たらたくさんの人

教職大学院に行こう

久しぶりの投稿となりました。4月の学校は目の回る忙しさでした。ゴールデンウィークに入ってようやく忙しさも一段落です。 今日は「教職大学院に行くこと」について書きたいと思います。 教職大学院で学んだ昨年度昨年度、私は担任を持たず、教育委員会の研修制度を利用して教職大学院で1年間研修を受けていました。現職派遣という制度を利用したため、勤務校に在籍しながら大学院で学べました。おかげで、非常に充実した1年間となりました。教職大学院は、理論と実践の往還の場。学校現場と大学院を行き来す

「喋り」と「知識」はどっちが大事か?

 本日は、タイトルにもありますように、いわゆるトーク力などと同じ意味であるところの「喋り」と、教科の専門的な「知識」のどちらが大切なのか?ということを考えてみたいと思います。  私には、これを考える材料としてうってつけの、印象的な出来事(経験)が2つあります。順に説明させてください。  一つ目は、大学生時代に働いていた個別指導塾での経験です。当時その校舎には世界史を教えることのできる講師が2名いました。大学生の私と、もう1人(以下A先生)は既に大学院まで修了し、知識も豊富

レッチリで学ぶ英文法②

本日は、大人気シリーズ?の第二弾、「レッチリで学ぶ英文法②」をお届けします。 こちらの①を先にお読みいただくと、一層お楽しみいただけます。 * * * * * 森田: え、マジで続けるの? 誰にも求められていないような気がするのだが…。 岡崎: ①にスキをしてくれた22人のためにもやりきりたいでごわす。 森: お、おう…。お前のやりたいことはなるべくやらせてやりたいと思っているからな。 岡: 矢作かっ!(ふぅ、、、) まあ、とにかく続けます。サビのところ。ここは、こ

文章も「見た目」が大事である

読みやすい文章を書くうえで、大事な心得の一つ。 それは「文章も見た目が大事」ということ。 文章の読みやすさには、2つの種類があります。 ・文章自体の読みやすさ(質や中身にかかわる) ・ぱっと見の読みやすさ(見た目にかかわる) 今回は後者に焦点を当てて、文章の見た目をどうすれば良くできるのか?解説したいと思います。 読む前に、見られている文章を読む前に、私たちは文章の全体を目で見ています。 瞬間的に読もうかどうか判断しているとも言えます。 たとえば何か物を買ったと

お散歩が楽しくなる!「地衣類ミニガイドブック」を公開

地衣類の世界を探検しよう突然ですが、下の写真は筆者自宅の駐車場です。 一見すると何の変哲もない風景ですが、よく見ると縁石の表面の一部分(白色矢印)がオレンジ色に変色しているのが分かります。 実は、これはコウロコダイダイゴケという地衣類(ちいるい)の一種。生き物なのです。 ※以下に地衣類の拡大写真が出てきます。集合体が苦手な方はご注意ください。 ルーペで観察するとこんな感じ。子器と呼ばれる生殖器官が、どら焼きのようで可愛いですね。日々使っている駐車場の縁石に、こんな面白い

問い:GIGAスクール推進とは、何を推進することか?

対話型研修「GIGAスクール推進とは、何を推進することか?」 この問いへの納得解を出すために、 校内の先生たちと共に対話する研修を行いました。 私は、校内のGIGAスクール推進主任として、 奮闘しています。 しかし、 GIGAに関して、 校内の先生たちとの認識の違いを兼ねてから感じていました。 守備範囲の定義や、これに対する想いの違いというか 捉え方の違いというか、価値観の違いというか、、、。 これは、現在の勤務校に限らず、よくあることです。 学校では、(GIGAだけ

[連載:VUCA時代の教育デザイン③】リベラルアーツ教育ってなんだろう

日本リベラルアーツ協会の7アンバサダーを拝命して、3つ目のnote記事を書いている。それがきっかけで、リベラルアーツについて考えるようになったら、あれ、よく目に入ってくるようになったけど、意外と流行ってたりするのかな?それとも、ある特定のものを意識し始める関連のことが自然と目に留まるようになるカラーバス効果かな?  何れにしても、リベラルアーツという言葉は、大学教員の端くれなので、日本語で話すときも英語で話すときも、世間一般の人よりよく使ってはいるはずだ。その割に意外とよく

工学系研究者の私が喜びを感じる瞬間

1 はじめに 皆さんこんにちは。私は工学系の研究者として、或る学術機関で働いています。本稿では、工学系研究者として、「工学とは何」「研究者とは」「工学系研究者の私が喜びを感じる瞬間」について紹介したいと思います。 2 工学って 大学における理系学部としては、理学部、工学部、医学部、理工学部、薬学部、農学部などがあります。医学や薬学は名前からどのような学問なのか想像しやすいと思います。では、「工学とはどのような学問なのか」、「理学との違いは何なのか」について簡単に紹介した

卒研ゼミ 本の迷い

noteの投稿はほぼ毎日行なっている私ですが、いつも中身のないような進捗宣言をしているだけなのでたまには人間味のある記事を書いてみようと思った次第です。 つい先日、無事に研究室配属を果たしました。しかも、希望通りの研究室(やったぜ!) どんな研究室か簡単に説明すると、物性物理学から原子核物理、宇宙系のことまでやる気があればなんでもOK。 卒研のメンバーは私を含めて3人、しかも全員興味が微妙に違う(私は原子核より、特に高密度物質に興味が最近はあります)そんなこんなで卒研ゼ