[読書感想] こころ(夏目漱石)
こころ(夏目漱石著)を読みました。カミュの異邦人の主人公ムルソーの生き方に「天に則り私を去る」に通じる思想を覚え、ふと夏目漱石のこころを読もうと思いました。
この物語の主な登場人物は、書生(主人公、私)、先生、先生の妻(お嬢さん)、Kです。物語の冒頭で書生と先生が出会います。書生は現役帝大生、先生はそのOBでしょうか。書生にとって先生は興味深い存在であり、何度か先生のお宅を訪れるようになります。物語の中盤で、書生は身内の病気のため帰省します。書生は卒業後の就職の斡旋をお願い