[読書感想] 銃・病原菌・鉄

「銃・病原菌・鉄(ジャレド・ダイアモンド著)」を読みました。
この本では、先進国と後進国の違いがどのように生まれたのか、多角的視点(地理・気候、言語、食など)で考察しています。個人的には人間生活(食や社会など)の進化論という印象を受けました。

その土地に似たものが広がりやすいといえるのかもしれません。あるいは、地理的に伝わりやすい環境が人間生活の進化の鍵と言えるかもしれません。植物や動物を育てるには、似たような気候・環境の方が適しています(伝わった方法を ほぼそのまま適用できます)。
例えば、南北に伝わるのと東西に伝わるのとでは、同じ距離移動するにしても、南北に伝わる方が気候の壁があるため、伝わりにくいと言えるでしょう。極論を言えば、人間生活・社会・技術の進展は、人種の優劣によるものではなく、地理的要因による影響が大きいと言えるのかもしれません。


※以下は読書メモ(この方を本で思ったこと)です。
この本を読んで、自分を伸ばすことについて考えました。
才能は遺伝の影響が大きいわけではなく、才能を伸ばせるような環境に身を置くことで自分自身を進化させることができるといえるのかもしれません。ピアノがうまくなるためにピアノのレッスンに通う、スポーツ選手になりたいから優秀なコーチ・監督の指導を受ける…、などもそのような手段の一つと言えるでしょう。

また、インターネットの利用によって簡単に情報が手に入るようになりました。これを地理的要因に置き換えるならば、自分に有用な情報・自分に合った情報を得やすい環境に身を置くことと考えることができるかもしれません。
インターネットから得られる情報が膨大となりますので、そのような環境の中で、正しい情報・自分に有用な情報・自分に合った情報を取捨選択し実践することが大事であり、それが自分自身の進化にも繋がるのではないか、と思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?