#80 『どうしても頑張れない人たち』を読んで

「頑張ったら支援します」

この言葉に違和感はないでしょうか。
私は最初はありませんでした。
なぜなら、本人が頑張る姿勢を見せてくれる
ことで、支援したくなるという気持ちが
分かるからです。

しかし、この本を読んで、冷酷な言葉とも
捉えられるようになりました。
「頑張れない」人たちの存在を知ったから。

知らないことは怖いです。
この本で言うと「頑張れない」人たち。
知らなければ、平気で相手を
傷つけてしまうこともあります。

もちろん、知っておくことで
全て解決するわけではありませんが、
確実に苦しむ人を減らすことができると
思います。

それほど相手の気持ちを
想像できることは重要です。

頑張ることを強要すること、
(相手の)限界を決めてしまうこと、
自分の思い通りにしようとすること。

これがダメなのは、支援する立場の人だけでなく、誰にでも言えることだと思いました。


ただ「頑張れない」人を見て、
「頑張らない」と勘違いして
しまうこともあります。

そうすると、
支援したくなくなる気持ちが
出て来てしまいます。

つまり、「頑張れない」人は
支援したくないと思われてしまうのです。

ここで著者の主張が心に残っています。
「支援したくない人ほど、支援が必要」。

この言葉を聞いて、
生活の中で見落としていることはないか、
本当に困っている人はいないか、
一つ一つの行動を疑うようにしました。


自分の視野を大きく広げてくれる本。
間違いなく読んでおいてよかったです。

ぜひ読んでみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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