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家庭の東洋医学

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#食事

胃にやさしい食べる順序について

胃にやさしい食べる順序について

前回は胃をいたわる夏の食べ方について、江戸の養生書の『養生大意抄』から紹介した。今回も引き続き同書から、胃にやさしい食べる順序について紹介する。

汁物を先に飲むべし
【原文】
空腹なる時驟(あわて)てすぐに物を食すべからず。先(まづ)湯茶の類にても羹汁(にもののしる)抔のたぐひにても飲て、腹内をよくうるおして後に物を食すべし。凡飢過て食するときは、必味噌汁をとくと飲て後に飯を喫(くら)へば病を生

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江戸の養生書に学ぶ、夏バテ予防のための夏の食べ方

江戸の養生書に学ぶ、夏バテ予防のための夏の食べ方

昔の人は、人体に害を与えるほどの暑さのことを、暑邪と呼んでいた。

暑邪に対処する身近な方法といえば、飲食によって体の熱をさますことが挙げられるだろう。ただ、やみくもに冷たいものばかりを取ると、かえって害になってしまう。

では、夏は冷たいものとどう付き合えばよいだろうか。今回は江戸時代の『養生大意抄』という養生書から、そのヒントを紹介しよう。

夏の飲食は冷たいものと温かいもののどちらがよいか?

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