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侍ジャパン、ついにWBC決勝。山川選手は「僕が出ない方がいいんです」。意味深発言の「なるほど」なワケ。出場する展開ならば…

侍ジャパンが王座奪還へ王手をかけた。決勝の相手は前回優勝で年俸計400億円の「銀河系軍団」といわれる米国だ。簡単に勝てる相手ではない。その中で、日本にとって代打の切り札的存在の山川穂高選手(31)が「僕が出ない方がいいんです」と意味深な発言をした。そのワケは「なるほど」とうなずかせるものだった。最終決戦に山川選手の出番はあるのか。

20日(日本時間21日)に行われた準決勝。メキシコ相手に苦戦を強いられた侍ジャパン。2点を勝ち越された八回裏に山川選手が代打で登場した。

1死二、三塁のビッグチャンス。一打同点の場面だった。山川選手は148キロの速球を引っ張ると、打球はレフト方向へ。完全にとらえた当たりだった。レフトがキャッチしてヒットにはならなかったものの、犠牲フライで1点を返した。

ベンチに戻る際に山川選手が悔しそうな表情を浮かべていた。「打席の内容としては良かった。ただもう少し(打球が)上がれば本塁打だったので、まあまあ」。

それでも、この1点は大きかった、4-5と1点差に詰め寄り、九回のサヨナラ逆転劇につながったのだから。

決勝に向けて、山川選手は意味深の発言をした。「僕が出ない方がいいんです」。そのワケを知って、「なるほど」とうなずけたのだ。

「代打は(出番が)勝っている時じゃなくて、負けている時。決勝も勝つだけなので、できれば、僕が出ない展開の方が良いのではないかと」と笑った。確かに山川選手の言う通りだろう。

今大会ではこれまで山川選手は3試合に登場した。1次ラウンド初戦の中国戦、2戦目の韓国戦では出番なし。3戦目の「格下」とされるチェコ戦は先発一塁で出場した。

最終戦のオーストラリア戦では大谷翔平選手(28)の代打で出場したが、大量リードしている場面だった。大谷選手を使い続けてけがをされたら一大事だ。リスク管理で山川選手が登場したのだ。

1次ラウンドでの山川選手の起用は、ほかの選手を休ませる意味合いが強かった。そして重要な場面として使われたのが、準決勝でのメキシコ戦。リードされている展開だった。

最終決戦の決勝では、山川選手の言うように「勝つだけ」なのだ。1次ラウンドのようにほかの選手を休ませるために、山川選手が起用されることはない。

そうなると、山川選手が打席に送られるのは、米国戦でリードされている場面となるだろう。山川選手が出ない展開、つまり侍ジャパンがリードして優勝を決めてくれるのが理想的なのだ。

ただ、山川選手が登場する場面が訪れたら、きっと活躍してくれるはずだ。

3大会ぶりの王座奪還へ「あと一つ」の侍ジャパン。「銀河系軍団」を下して「世界一」に返り咲いてほしい。

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