![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124020897/rectangle_large_type_2_2fd253b4e23d81ea2475a748c71834e3.png?width=1200)
埋もれた逸材は、どこにでもいる。プロ野球現役ドラフト。DeNAがロッテの佐々木千投手、ロッテは西武の愛斗選手を獲得。新天地での活躍を!
埋もれた逸材は、どこにでもいる。環境が変わることで大化けすることもあり得るのだ。プロ野球の現役ドラフトが行われ、DeNAがロッテの佐々木千隼投手(29)、ロッテは西武の愛斗選手(26)を獲得した。活躍する機会の少ない選手にとって、移籍は飛躍のチャンスでもある。新天地での活躍を願っている。
現役ドラフトは今年で2回目。昨年、この制度でソフトバンクから阪神へ移籍した大竹耕太郎投手が大化け。38年ぶりの日本一に貢献する活躍を見せた。
「第2の大竹」獲得へ。各球団とも1人の移籍が決まった。その中でも、驚きの指名となったのが、佐々木千投手と愛斗選手だろう。
佐々木千投手は2016年のドラフトでロッテから1位指名を受けての入団。ただルーキーイヤーには15試合中14試合に先発したものの、4勝7敗と期待に応えることはできなかった。
2020年からは中継ぎ陣の一角としてマウンドに上がった。21年には54試合に登板。防御率1.26の安定した投球を披露。しかし22年には23試合の登板で防御率6.39。今季はわずか2試合の登板に終わった。
佐々木投手はドラフト会議でロッテから外れ1位での指名。5球団が競合した。その際にDeNAも指名していたが、くじで交渉権獲得はできなかった。元々、来てほしいと思われていた人材だ。佐々木千投手がDeNAで活躍する姿が待ち遠しい。
そして個人的に驚きなのが、西武の愛斗選手の移籍だ。2015年のドラフトで4位指名を受けた。プロ通算8年。2022年には121試合に出場し、打率2割4分3厘、本塁打9本。
レギュラーを獲得するだけの選手だったが、今季は73試合の出場に終わった。打率は2割1分4厘に落ちた。それでも来季の巻き返しに期待できそうだっただけに、現役ドラフトでロッテに移籍するのには驚いた。
昨季、現役ドラフトで移籍した中では、阪神の大竹投手のほか、DeNAから中日へ渡った細川成也外野手が飛躍を遂げた。
大竹投手は今季21試合すべてに先発登板。防御率2.26はキャリア最高の成績。初の二けたとなる12勝を挙げ、阪神の「アレ」に貢献した。ソフトバンクの5シーズンで通算10勝だった左腕が、今季1年でその数字を上回る勝ち星を挙げた。この移籍は大成功だった。
細川選手は今季140試合に出場し打率2割5分3厘、24本塁打を放ち、78打点をマークした。これまで1軍で最多出場は2021年の37試合。満足いくチャンスに恵まれなかった選手が一気に花開いた。
一方で現役ドラフト1期生12人のうち半数がわずか1年で戦力外の憂き目にあっている(うち2人は育成選手として再契約)。飛躍した選手がいる一方で、厳しい現実を突きつけられた選手もいる。
それだけに、移籍した選手たちは「背水の陣」で、来季に挑まなければならないだろう。満足いく結果を残して、球団に獲得したのが大正解と思わせてほしい。
いわば「ラストチャンス」。新天地へ向かう12人の選手にエールを送りたい。埋もれた逸材はどこにでもいる。「第2の大竹」をめざせ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?