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「探求心のある者は必ず大物になる」西武ドラ5位の近江・山田投手。巨人ドラ1の浅野選手との再戦が楽しみだ!

ネットでプロ野球のドラフト指名選手を見たときに、なかなか彼の名前を見つけられなかった。甲子園を沸かせた近江高校の山田陽翔投手(18)のことだ。各球団を上位から見ていっても、彼の名前がなかなか見つからない。西武の5位指名と分かったときには、我が目を疑った。「なんでだろう?」そう思った人は多いはずだ。

ドラフト直前でけがでもしたのだろうか。しかし、そんなニュースを見聞きした記憶がない。上位ですんなり声がかかると思っていただけに、今回のドラフトの「七不思議の一つ」ではないだろうか。

近江高2年夏に初めて甲子園の舞台に立った山田投手。4強入りに貢献した。翌年の選抜も、補欠校だったが代替出場すると、準優勝となる快進撃を見せてくれた。そしてラストサマー。昨年に続いて4強入りを果たした。

甲子園通算11勝は、歴代5位の記録。「甲子園に山田あり」と印象付けてくれた。U-18の高校日本代表に選ばれると、主将としてチームを引っ張った。

これだけのスターなのだ。プロの目には、何が足りなかったのだろうか。気になって仕方がない。しかし本人は「これが今の自分の評価だと受け止めています」といたって冷静なのだ。

ドラフト上位選手が確実に成長するわけでもない。むしろ下位指名で入団しても、その後に成長する選手も多い。育成選手として入団しながら、今やソフトバンクの絶大たるエースとなった千賀滉大投手のような選手もいる。これからの努力が大事なのだ。

そして山田投手には、探求心がある。今夏の甲子園で、山田投手は高松商の浅野翔吾選手からバックスクリーンへ運ばれる一発を浴びた。試合は近江が勝ったものの、その日の夜、山田投手は浅野選手に電話をかけて、「なぜ低めの変化球に手を出さなかったのか」「フォームに癖があるのか」と質問攻めにしたそうだ。

浅野選手は「本塁打を打たれた選手に、そんなことを聞くなんて、すごいな」と舌を巻いたそうだ。高校日本代表でチームメイトとなった二人は、宿舎でも同じテーブルで食事をとるなど仲良くなった。

ホームランを打たれても、悔しいで終わらせず、相手から理由を聞く山田投手は立派だ。これほどの探求心がある投手は、きっと大物になるはず。山田投手が西武の大スターになると信じている。

いつかプロの世界でも山田投手と浅野選手が対決する日が来るだろう。浅野選手は巨人から1位指名。指名順位では差が開いた。それでも勝負の時が訪れたら、指名順位などは関係なくなっているだろう。

探求心のある山田投手が、「ドラ1」浅野選手にどう立ち向かうのか。できればルーキーイヤーから、彼らの対決が見たいものだ。

来シーズンが急に待ち遠しくなってきた。山田投手よ、浅野選手よ、大きく育って、もう一度、対決を見せてほしい。2人の活躍を切に願う。

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