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待てば海路の日和あり。ロッテが延長十一回、押し出しのサヨナラ勝ち。なかなかヒットが出ない展開。藤原選手の一打が勝利を演出

待てば海路の日和あり。ロッテにとっては長くチャンスを待ち続ける試合だった。延長十一回までもつれ込む投手戦。ヒットはわずかに2本。それでも最後は勝利をもぎとった。藤原恭大選手が二塁打で好機を演出し、押し出しのサヨナラ劇につなげた。白熱した投手戦に幕を閉じた。

ロッテ打線は苦しんでいた。ホームの千葉で4日に行われた西武戦。相手の先発、今井達也投手から得点を奪えない。

二回に安田尚憲選手が二塁打を放つ。しかし、今井投手の投球に快音を響かせたのは、このヒットのみ。三回から七回までは三者凡退の山を築き続けた。スコアボードには「0」が並ぶ。

八回に四球の走者を出して犠打で二塁に進めたが、無得点。今井投手に8回1安打の好投を許してしまった。

継投に入った西武に対し、ロッテ打線は相変わらずヒットを打てない。打撃が湿ると、相手投手が代わってもなかなか活性化しないのだろう。

0-0のまま延長戦に。十回でも決着はつかない。ネバーエンディングストーリーのような展開に。

十一回についにチャンスが訪れた。先頭の藤原選手がライト戦に目の覚めるような当たり。俊足を生かして悠々と二塁へ到達した。次打者がきっちり送りバント。ランナーは三塁へ。

続く藤岡裕大選手がフルカウントから四球を選ぶ。ここで打席にはチームキャプテンの中村奨吾選手。スリーボールになった段階で申告敬遠。珍しいパターンだ。

1死満塁。4番ポランコ選手が打席に立つ。初球は見逃しのストライク。2球ボールが続いた後に、ファール。そして低めの変化球がボール。フルカウントとなって、低めのスライダー。見送ってボール。押し出しの四球となってサヨナラ劇を生んだ。

ロッテはわずか2安打ながら最後に1点をもぎ取って3時間35分の熱戦に幕を閉じた。

ノーヒットで得点を奪えるケースが、ないことはない。しかし、棚ぼたの得点はそう簡単に訪れるものではない。最後は藤原選手がしっかり二塁打を放って好機を演出して勝利につなげた。

ロッテが苦しみながら大きな1勝を挙げた。なかなかヒットが出ない展開。それでも最後は安打を放って重圧をかけ、勝利を呼び込んだ。

待てば海路の日和あり。千葉のカモメたちが苦境から飛び立った。

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