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新天地で頑張るあなたを応援したい。西武から巨人へ移籍の若林選手。九回にサヨナラ打。チームの6連勝に貢献。打つべき人が打ち、新戦力が活躍するチームは強い

新天地で頑張る人を応援したくなる。6月にトレードで西武から巨人へ移籍した若林楽人選手。プロ入り4年目の26歳。西武時代は活躍できたとは言えず、名門球団で飛躍を遂げようと必死だ。首位攻防戦で九回にサヨナラ打を放ち、チームに居場所を確保したように思える。新戦力が活躍するチームは強い。若林選手が巨人の復活へ大きな力となっている。

12日にホームの東京ドームで行われた首位攻防第1ラウンド。巨人はDeNAと接戦を繰り広げた。

二回に主砲の岡本和真選手がレフトスタンドへソロ本塁打を放って先制。中盤に2点を奪われ、一度は逆転される。それでも八回に丸佳浩選手が右中間へ同点となるソロを放ち、試合を振り出しに戻した。

劣勢を跳ね返し同点とした巨人が勢いに乗る。そして、九回。先頭の大城卓三選手がレフトへ二塁打を打ちチャンスを作る。さらに次打者のセカンドゴロの間に、代走の選手が三塁へ進んだ。

ここで右打席に立ったのが若林選手だ。この試合、前の打席でヒットを放っている。

巨人は上げ潮ムード。さらにサヨナラのチャンスで打席に立つ若林選手も波に乗っている。勢いに乗っている時には流れに身を任せればいい。

若林選手は初球の141キロスプリットを強振。打球は三遊間を抜けた。サヨナラ打だ。
一塁を回ってヘルメットを脱ぐと、両手を広げて喜びを爆発させた。

2021年から西武でプレーしていたが、打撃で最も活躍したのはルーキーイヤーの打率2割7分8厘だった。その後、打棒は下降線をたどり、出場機会が減っていった。

6月24日に西武からトレードで巨人へ移籍することに。パリーグ最下位でもがく西武の中でも活躍の場はないに等しかった。そんな時こそ、チャンスを求めて移籍するのがベストな道だ。

この試合を含めて、若林選手は巨人で8試合に出場している。18打数5安打で打率2割7分8厘。西武時代の最高打率と並ぶ好成績を残している。

サヨナラヒットを放ってヒーローとなった若林選手。興奮冷めやらぬようで、「今まだ頭回ってなくて、あれなんですけど…」と話す様子も好感が持てる。

この日はホームラン数でセリーグトップを走る岡本選手、そして打率でリーグ首位の丸選手が、それぞれソロを放った。そして、新戦力の若林選手がサヨナラ安打で勝負を決めた。

打つべき人が打ち、さらに新戦力が劇的な一打。こういうチームは強い。巨人は打線に厚みが増してきた。

つい1カ月弱前まで苦汁をなめてきた男が、新天地で早速活躍して、自分の居場所を確保しようとしている。

巨人は2季連続4位でAクラス入りを逃している。「今季こそは」の思いは強い。そんなチームに、若林選手のように居場所を確保しようと懸命なプレーヤーが現れる。

若林選手にとっても、チームにとっても、好循環が拡大しているように思える。新天地で不動の地位を築け。名門球団の復活へ、がむしゃらな若林選手の存在は不可欠だ。彼のバットには、大きな希望が詰まっている。これからも打ちまくれ!

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