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新天地でチャンスをつかめ!西武にトレードされた野村大樹選手。ソフトバンクでは今季の1軍出場2試合のみ。移籍後いきなり初打点。ここから腕の見せ所だ

新天地でチャンスをつかんで!ソフトバンクから西武にトレードされた野村大樹選手にエールを送りたい。プロ入り6年目の23歳。昨季は1軍で自己最多の41試合に出場しながら、今季は2試合のみ。強力打線のホークスの中でチャンスをつかむのは難しい。それならば、今季低迷する西武に移籍した方が出場機会は多そうだ。若獅子として飛躍してほしい。

野村選手は東京の早稲田実高出身。2年生のころは清宮幸太郎選手(現・日本ハム)と主軸を組み、2017年の春の甲子園に出場した。高校通算68本塁打とパンチ力があり、大学へ進学することなく、プロの世界に挑戦した。

2018年にソフトバンクから3位指名を受け入団。ルーキーイヤーに1軍で2試合出場すると、2022年には31試合、そして昨季は41試合と出場試合を増やしてきた。

それだけに、野村選手の今季に賭ける思いは強かったはずだ。しかし今季はソフトバンクが例年以上の強さを見せて、パリーグトップを独走。FAで加入した山川穂高選手の活躍もあり、打線はさらに上積みを増した。

強力打線のホークスの中で、野村選手がチャンスをつかむのは難しかった。2軍生活が続き、ようやく1軍に上がっても、今季の出場は6月4日と5日の中日戦のみ。2打数ノーヒットに終わった。すぐさま2軍に逆戻りとなった。

野村選手は2軍では56試合に出場し、打率2割7分8厘、2本塁打、21打点と好調だった。ただ、ほかの選手が台頭する中で、1軍に再び上がるのはノーチャンスだったのかもしれない。

そこで西武とのトレード話が上がり、移籍することとなった。出す側のホークスとしては「親心」もあったのだろう。このままでは「飼い殺し」となりかねなかったから。

移籍先の西武は今季最下位と低迷。チーム打率は76試合で2割5厘とリーグワーストだ。ここでなら、野村選手もチャンスをつかめると判断して送り出したのだろう。

ただ野村選手にとっては複雑な心境だったようだ。5年半ホークスでプレーしてきた。プロ入り後長く住んだ福岡を離れる気持ちは寂しいはずだ。

しかし移籍後チャンスはいきなり訪れた。トレードが発表されたのが今月5日。6日に西武の入団会見を行い、さっそく打撃練習などで3時間みっちり汗を流した。

そして翌日の7月7日。ホーム所沢でのロッテ戦にスタメン出場。いきなりチャンスを与えられた。五回1死一、三塁の場面でレフトへ犠牲フライを放って、移籍後初打点。この日、チームの初得点。野村選手は十分にアピールできた。

座右の銘は「臥薪嘗胆」。ホークスでレギュラーを奪えなかった悔しさはあるだろう。しかし新天地で大きく花開くチャンスが来た。ホークスで活躍できなかった悔しさ。これを西武で大成して見返してほしい。それこそ、座右の銘にふさわしい生き方だろう。

西武の渡辺久信監督代行も「ウチではチャンスはあるので、レギュラーを獲るつもりで結果を出してほしい」と期待を込めている。

野村選手よ、持ち前のパンチ力で「所沢の大樹」となり、高くそびえ立ってほしい。野村選手の活躍が楽しみだ。

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