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進む道は険しくても、新たな自分を追求する。西武のプロ7年目右腕、今井投手が初の二けた勝利。甲子園優勝投手からの確かな成長

進む道が険しくても、新たな自分を追求する人は魅力的だ。西武のプロ7年目、今井達也投手(25)が初の二けた勝利を達成した。チームは今季のクライマックスシリーズ(CS)進出が絶望的な状況だ。それでも、あきらめることはない。かつての甲子園優勝投手が確かな成長を刻んでいる。

21日に敵地仙台で行われた楽天戦。5位の西武は今季のAクラス入りがかなり厳しい状況だ。一方の4位楽天は3位ソフトバンクと0.5ゲーム差。勢いに乗っている。そのチームを相手に戦うのは容易ではない。

それでも今井投手は立ち向かう。初回、2番打者から空振り三振を奪うなど三者凡退に抑えた。それが味方打線の先制につながる。7番渡部健人選手が左中間へツーランを放った。

三回には味方打線が2点を追加する。マキノン選手がツーランを放ち援護してくれた。

今井投手は三回と五回にも「ワン、ツー、スリー」の三者凡退に斬って取る。走者を抱えてタイムリーを喫することはなかった。

失点は二回に併殺の間に1点と四回にソロを浴びただけ。各イニングとも最少失点に切り抜け、安定感が漂っていた。

8回119球を投げ2失点。8奪三振で許したヒットはわずか4本のみ。自身初となる二けた勝利を手にした。

2016年夏の甲子園で作新学院を日本一へと導いたエース。ドラフト1位で西武に入団した。プロ2年目の2018年に1軍デビューを果たすと、「将来のエース」として期待された。

周囲からの期待を背負いながら、ケガもあり、なかなか二けた勝利を上げることはできなかった。シーズンの最高は2021年の8勝。

今井投手は今季、2軍で過ごす時期もあったが、ついに殻を破って、大台に到達した。

チームは61勝71敗1分けと借金10を抱えて5位に低迷している。3位ソフトバンクとは5ゲーム差。チームが残り10試合しかないことを考えると、Aクラス入りはかなり厳しい状況だ。

しかし、今井投手はあきらめることなく、新たな自分を追求すべく奮闘を続けている。その結果が、初の二けた勝利につながった。

どんな状況でも、高みをめざす人は魅力的に映る。それが今井投手の今の姿だ。かつての甲子園優勝投手が確かな成長を刻んでいる。

まだ25歳。今井投手の今後の活躍に注目だ。

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