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果報は寝て待とう!ドジャース大谷選手が今季いまだホームランなし。理由はタイミング?別リーグのチームに移籍して初シーズン。温かく見守りたい

これもいわゆる「ホームラン狂騒曲」なのだろう。ドジャースの大谷翔平選手(29)が開幕から8試合目となるものの、いまだホームランがない。開幕からの自己ワースト記録に、心配する声が高まっている。アリーグからナリーグのチームへ移籍して1年目。慣れるのに時間がかかっても仕方ない。ここは大谷選手を温かく見守りたい。

2日(日本時間3日)の本拠ロサンゼルスで行われたジャイアンツ戦。大谷選手は2番指名打者で先発出場した。この日3打数無安打1四球で終わり、4試合ぶりのノーヒットに終わった。打率は2割4分2厘。

大谷選手について心配の声が上がっているのは、今季ホームランが出ていないことだ。開幕から8試合、37打席で音なし。いずれも大谷選手にとってのワースト記録となっている。

2021年に46本塁打を放ち初めてアリーグMVPに輝いた大谷選手。昨季の2023年は44本のホームランを打って、メジャーリーグで初めて本塁打王のタイトルを手にするとともに、2度目のMVPに選ばれた。

メジャーリーグに移籍後、6年目にして念願の本塁打王に輝いた。今季はもっと打ってくれるはず。周囲の期待の声が高まるのも当然だろう。

ただ今季に臨む大谷選手にとって、環境は著しく変化した。昨季、右ひじの手術を行い、今季は打撃に専念することになった。

そしてこれまではアリーグのエンゼルスに所属していたが、今季はナリーグのドジャースに移籍。リーグをまたぐ交流戦があったとはいえ、ナリーグの投手との対戦は少なかった。

さらに今季は韓国で開幕シリーズを迎え、他チームよりも開幕が早かった。開幕戦後に通訳の違法賭博問題も起こり、大谷選手にとって、厳しい船出となってしまった。

大谷選手のホームランが今季開幕戦からまだ出ていないことを、「不振」と心配する声も上がってきている。

ただ、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は冷静だ。タイミングの問題と分析している。「彼なら踏み込んで捉えることができるはずなのに、それを逃してしまっている球がいくつかある」と語る。ロバーツ監督はこの状況が改善されると前向きにみていてくれる。

ホームランを打っていないだけで「不振」とされるのも気の毒だ。大谷選手は打率2割4分2厘。4打席に1本はヒットを打っている計算だ。ヒットはそれなりに打っている。

2022年にアリーグ新記録の62本塁打を放ちMVPに輝いたアーロン・ジャッジ選手こそ深刻だ。今季は開幕から6試合で、打率1割2分5厘でホームランゼロ。24打数3安打。このようなケースこそ「不振」というべきものだろう。

大谷選手はホームランこそ出ていないが、ヒットはまずまず打っている。所属リーグが変わるなどした環境の変化に慣れれば、ホームランの量産態勢に入るだろう。

一般企業などでも人事異動で、新しい環境に入った人に、いきなり「ホームラン」級の成績を出せというのは酷なものだ。

大谷選手のホームランについて、「果報は寝て待て」の気分で温かく見守りたい。

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