マッド菜園ティストとは

こんにちは、インスタグラムでお馴染みの
マッド菜園ティストHI-Dです。

僕がマッド菜園ティストと
名乗りはじめてから
早くも14年の月日が流れました。

ちなみに一番最初はmixi、次はアメブロ、そしてFacebook、現在はインスタグラムが主ですね。

一応TwitterもありますがTwitterは僕には
文字数が足りなすぎてストレスです。

最近、僕の真似をしてマッド菜園ティストを名乗り出す菜園家の方や、農家の方々が現れだして

自分が流行を産み出してしまったことに
不思議な気分なのですが、

ちょっと待てよ?と

マッド菜園ティストをお名乗りの皆さん。

全然マッドでも
サイエンティストでもなくないですか?

と少し疑問に思ってしまったわけです。

中にはマッド菜園ティストと名乗りながらも
植物の話しではなく、ただの雑記ブログのような
ものも存在しています(笑)

どこがマッドなのか…

僕のマッド具合は狂気じみているため、インスタグラムを見ていただければわかると思いますが
https://instagram.com/mad_scientist.hi_d?utm_source=ig_profile_share&igshid=logfeksp5kmx

変態です。

もはや変態レベル。

天才と呼んで下さる人もいますが
ただの変態だと思います。

品種改良に必要な植物を探すために
日本中を飛び回り

時には遭難することも普通である。

エドスタフォードくらいサバイバーですね。

最近ナスDのおかげでYouTubeで流行りの

ヤバイバーよりヤバイバーかもしれない。

なにげに命かけてます

賭けてるつもりはないんだけどね。

時期によっては品種改良に必要な
花粉を手に入れるためだけに
旅をすることもある。

花粉をとるためだけに
奄美大島に行ったりとか
旅行好きのマダムたちには

もったいないとか言われそうだけど
僕にはそれが普通です。

ちなみに

ホテルや宿を探すのがめんどい
&
拠点を作らず移動しつづける

ために旅は全て野宿です。

最近ではそのマッドさからか有名ワイン会社から古代ブドウの栽培コンサルタントを依頼されたりもしましたね。

京都で展開される予定の新発見品種です。

ヒントは現在山梨県の指定文化財である
樹齢130年の古代甲州ブドウ"甲龍"で
ワインを作っている会社ですね。

漫画にも出てくる会社です。

株わけした山梨県の指定文化財"甲龍"の苗も頂きました↓

さて、次にサイエンティスト具合を
少しご紹介すると

僕の場合品種改良が主なので
基本的にサイエンスなことが多いのですね。

まず品種改良の種類は大きくわけて

交配、もしくはそれ以外

の2つに分けられますが

僕の場合は交配が主で
それ以外ではコルヒチン処理を利用するくらい。

ちなみにコルヒチン処理も原料であるコルチカムから手配します。

コルチカムは
すりおろすとトロロみたいで美味そうだけど
食べたら死ぬレベルの毒性があるので要注意です。

交配において考えるべきことは
その交配にどういった狙いがあるかですね。

ただ交配出来そうな物を
交配しただけの品種も
多く存在していましたが

そのほとんどはすぐに廃れていきます。

それじゃあ意味がありませんね。
そのため、必要な形質を1つ1つ足していく
イメージで交配していかなければ

最終的にできるのはゴミです。

僕は綺麗好きなので
ゴミは作っていられません。

他に気にするべきは倍数性ですね。

これを気にしておかないと
途中で詰みます。

多くの場合、
性染色体は奇数になると
減数分裂ができません
そうすると異常が表れます。

通常、野生種のほとんどは
2倍体ですが、中には96倍体なども
存在しています。

例えばイチゴやブルーベリーは
倍数性が多様なため

品種改良のために交配する場合は
特に注意が必要です。

例えば
イチゴに桃薫という品種がありますが
これはカレンベリーと雲南の交配種です。

ただしカレンベリーは8倍体
雲南はfragaria nilgerrensisという
野生のイチゴで2倍体です。

そうすると、
例外はありますが植物も
人間でいうXYのように
両親から半分ずつを受け継ぐため

カレンベリーから4
雲南から1を受け継ぎ

5倍体が生まれます。

すると奇数なため、性に関する部分に
異常が現れ正常に実がならなくなります。

ただしバナナやカキなど単為結果能力を
有する系統の倍数が奇数になった場合は
種がなくなりますが実はなります。

僕が観察した結果
イチゴの場合は花粉に異常が出て
自分の花粉による受粉能力はなくなりますが

全く異系統の個体から花粉をもってくれば
その花粉でなら受粉が可能な場合が多いです。

海外ではそうした自分の花粉で
受粉できない品種も普通にあるのですが

イチゴの商業栽培が盛んな日本では
自家受粉できないイチゴは欠陥品扱いです。

桃薫の場合はそこをどうしたかというと
コルヒチン処理で乗りきりました。

コルヒチン処理について説明すると
長くなるので割愛しますが、

簡単に言うと低確率で倍数を倍加できます。

つまり5倍体だったものを
10倍体にしてしまうことができたわけです。

そうなれば偶数なので
何も問題ありませんね。

そうして出来たのが桃薫です。

僕の場合は逆に、
桃薫と野生種の組み合わせで

通常の栽培イチゴ同様の8倍体を
作り出しました。

桃薫×ムスクストロベリーですね。

ムスクストロベリーは6倍体なので
10倍体である桃薫と掛け合わせると

8倍体が生まれます。

ただ、この組み合わせでは
分けつしまくりミニサイズな
特殊なタイプが生まれたため↓

さらに栽培種と掛け合わせました。

結果どでかい
コイツが生まれました↓


2020年には果実が見られると思うので

興味があれば僕のインスタか
Twitterでもチェックしておいて下さい。

品種改良以外でどんなサイエンスなことを
やっているかというと

バイオテクノロジーくらいですね。

イタリアのエウガネイの野生アスパラガス
アスパラゴセルバチコが美味すぎたため

野生アスパラガスの種子や苗を欲したのですが
国内では全く情報がなく

手には入りませんでした。

そのため、その時あった野生アスパラの細胞を培養しちゃえばよくね?

って感じで

培養しました(笑)

輪切りと茎頂培養を試しましたが
圧倒的に茎頂培養のほうが成功率が高いですね。

成長の仕方がキモいです。

種ではなく、小さな細胞から栽培するのも
たまには面白いものです。

これは実験的に行ったので最終的に倍地が崩壊して
ダメになりましたが、

次回からは倍地を2ヶ月ごとに交換し、6~8ヶ月で鱗芽群が形成され、鉢植え栽培に移行可能になると思います。

ただ、今年は野生アスパラガス種子の輸入を試みているので、気になる方はインスタグラムをチェックしておいて下さい。

https://www.instagram.com/p/Bry2lhXFXdW/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=56nlb0691xi7

ただその間じっと待つのもつまらないので
常人の5倍の速度で山を登り

道なき道の枯れ草を6時間かき分け
日本原産の野生アスパラガスを採取して
参りました。

キジカクシですね。

日本原産ですが
asparagus schoberioides kunthという
学名を持つ正真正銘のアスパラガスです。

芽の先端の雰囲気から、おそらくはオスですね。

今後成長に伴って栽培アスパラガスとの交配や食べ比べなどを予定しています。

インスタに上げるかな~多分。
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他には野生ではすでに絶滅しているだろう
日本の野生メロンをどこからともなく入手してきて
栽培メロンとの交配に利用しています。

スイカじゃないよ

メロンとスイカの違いは、果肉を食用にするのがメロン、種子が納まる胎座を食用にするのがスイカです。

果肉これしかねぇけど(笑)

こうすればメロンぽく見える?

糖度キュウリだけどな。
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というわけで、マッドでサイエンスな植物研究者のことをマッド菜園ティストと呼びましょう。

それ以外はただの菜園家か農家やで。
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マスカットベーリーAで知られる川上善兵衛、

接ぎ木ではなくアメリカブドウとヨーロッパブドウの交配によりフィロキセラ害に対抗しようとしたアルベールセイベル博士

白いブラックベリーや、マクドナルドのポテトに利用されているジャガイモ、トゲのないサボテンなどを開発したバーバンク博士

イチジク属の種間交雑により糖度30超えの超高糖度品種を無数に開発したエドオルーク博士

最近で言えば


辛味成分のないスマイルボールという
玉ねぎを生み出した岡本大作さんとか

そういった方々はマッド菜園ティストと
呼ぶべきだと思うが、

なんの狂気も執念も感じられない方々には
ご遠慮願いたい感じかな。

別にいいんだけどね。

みんなが僕と偽物を間違えないでくれれば。

単なる家庭菜園や農家は菜園ティストにはなれても
マッド菜園ティストにはなれません。

研究者というか探求者になってからマッド菜園ティストを名乗りましょう。

あと植物以外の話しが多いのも良くないですね。

ただ、研究や探求にも方向性があって
普通は糖度18度の品種で糖度30を目指したりと

品種改良以外で栽培技術によっての研究、探求は大いに認められて良いと思う。

そういった方々はぜひ研究に成功したら
報告して頂ければマッド菜園ティストの称号を
贈与しましょう。

最後に安部総理に一言、

ジョークです。
贈与税はとらないでください。

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