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【プロが教える】帰国子女中学受験向け作文の書き方!作文例つき

こんにちは~!シリコンバレーのSeikaです!カリフォルニアの日系進学塾より教育に関する情報を発信しております。
今回は「帰国子女中学受験」作文の書き方をまとめていきたと思います。

中学入試帰国生作文の課題例

書き方の前に、まず中学入試帰国生作文の課題ですが、
こんな課題が出ます!

  1.  日本とあなたが住んでいた国の一番の文化の違いは何ですか。(40分、400字)

  2. 海外生活で乗り越えたことは何ですか。(40分、400字)

  3. あなたが住んでいた国で身につけたものは何ですか。
    また、それを日本でどのように生かせると思いますか。(50分、600字)

  4. 海外の学校では、自由に着席できる学校があります。席順が決まっているのと、決まっていないのとについて、どちらが良いですか。(80分、1000〜1200字)

  5. 住んでいた国の人や文化で「すばらしい」と思った理由と具体例を書きなさい。

  6. ほかの人の立場に立つこととはどういうことですか。

  7. 友情の大切さについて

  8. コロナ禍で気付いたことについて

いかがでしょう?
そんな変なテーマは出ません!笑
学校によっては、もうちょっと難しいのが出ますが、たいていはこのような生活に即したテーマや、一般的なテーマです。

さて、それでは作文の構成と書き方です!

作文の内容に関して

やるべきことは「聞かれたことに答える」です。
これだけです。

作文の構成

いりたまごで書きます。
 
い、意見
り、理由(どうしてそう思うのか)
た、体験
ま、まとめ(これから自分がどうしていくか)
ご、誤字脱字

意見、理由、体験、まとめの順番に書き、最後は誤字脱字を確認します。
これで書けば、まず問題ありません。

作文の表面

注意する点
1、話し言葉で書いていないか
2、主語と述語の食い違い
3、説明不足
4、余計なことを書いていないか
5、字はきれいか
6、誤用はないか
7、具体的すぎる記述はないか

作文例

では、いりたま(ご)で書いた作文の例をご覧ください。



          自分が感じる日本のよさ
                            見本 太郎
 私が日本の良い点と聞いて真っ先に出てくる言葉は「公共交通機関の便利さ」だ。日本に住んでいるとき私は日本の様々な交通機関を利用していた。日常生活でも使っているが、旅行でも頻繁に利用した。
 小学四年生の時に、祖父母の家に行ったことがある。私の住んでいた上野から祖父母の家の宝塚市まで約五百キロ。車では六時間以上もかかる。しかし、新幹線を利用すると約三時間半で到着できる。実際に新幹線に乗っている時、私はそのスピードに圧倒された。
 私が現在住んでいるアメリカではこのような長距離を移動する場合は、自動車か飛行機の選択になることが多い。もちろんこれらにも利点はある。ただ日本はこれらに加え公共交通機関も整っている。私は日本の交通機関の便利さを誇りに思うと同時に、これらの技術を世界へ伝えられるようなことを将来行いたいと思っている。



            自分が感じる日本のよさ
                            見本 太郎
 私は日本の良い点は、食育であると思う。日本の学校の昼食時にはバランスの取れた給食が提供されている。ここでは食事を楽しむだけではなく、食について学べる場ともなっている。
 日本に一時帰国したとき、日本の学校に二週間通った。給食の時間になったとき、バラエティに富んだメニューが提供され、驚いた。サラダ、米、魚、肉、みそ汁と品目が多い。品目が多いことで、五大栄養素をバランスよく摂取できる。そしてなによりおいしいのが印象的であった。
 私が住んでいたアメリカでもおいしい食べ物は数多くある。だが、栄養素の偏った食事を見かけることも少なくない。例えば、学校のカフェテリアには糖分の多いジュースが常備されていたり、昼食にお菓子のみを持参する生徒もいたりした。
 食事は給食のように提供されることもあれば、自分で調理をすることもある。また、自分でスーパーで食べ物を購入したり、レストランで注文をして食べたりすることもある。日本の給食を参考に、バランスの取れた食事を選ぶということも心がけていきたい。




          住んでいた国で自慢できるもの
                            見本 太郎
 ぼくの思うイギリスで自慢できるものは、イギリスの人たちの古いものを大切にする習慣だ。
 例えば、ぼくがイギリスで住んでいた家は、築百年を超えていて、その町並みは保護地区にもなっていた。このようにイギリスでは、数百年も前に建てられた古い建物が今でも当たり前のように使われている。ぼくが最初にイギリスに着いたときは、たくさんの古い建物を見て、街全体が古ぼけている印象を持った。しかし、しばらくしてこれはイギリスの人達の古いものを大切にし、不必要に新しいものに作り替えようとしない考えの表れだということがわかった。
 イギリス人が古いものを大切にする例は他にもある。イギリスでは家庭で不要になったものを売るフリーマーケットが毎週のように開かれていた。また、古着屋古本などを売るチャリティーショップも僕の通学途中だけでもたくさん見かけた。
 日本人は流行に敏感で新しい技術などを取り入れる面では世界一だとぼくは思う。しかし、イギリスのように古いものを守る習慣は消費大国日本について考える機会となった。ぼくも今後、このすばらしい習慣を見習っていきたいと考えている。


帰国子女中学受験向け作文のイメージは出来ましたか。
あと原稿用紙の使い方も練習してくださいね。

ご質問などありましたら、ぜひコメント欄で教えてください。
それでは、次の記事でお会いしましょう!

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