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技術革新と大量消費社会の行方

 スマホを新調しました。
 まだ使えるからと発売当時から愛用してきたiPhone 8が遂に度し難い不調に陥り、修理も考えましたがバッテリーの問題もありましたから、いっそ新しいものに目を向けることにしました。

 最近機種はiPhone14です。
 iPhone8が発売されたのが2017年ですから、わずか5年間で相当数の新機種が世に繰り出されたことになります。毎年のようにバージョンアップしていく様子は目まぐるしい技術革新の最前線をみているような気持ちになります。

 …なりますが。

 そんなに都合よく毎年1〜2回も新しいものを繰り出せるでしょうか。真偽の定かでない情報筋からの話ですが、これにはカラクリがあるといいます。実は何世代も先の技術はとっくに完成していて、それを定期的に小出しにすることで購買意欲を煽り、大きな収益を生み出すという手法です。考えてみれば不思議なことはなくて、長く使うよりもどんどん新しいものを出して買ってもらったほうがが、売る側にとっては利益が大きくなることは道理です。

 これは車にも同様のことがいえるでしょう。

 馴染みのディーラーには頻繁に車を買い替えることを勧められます。車を投資と考えると、車検を通したり長く乗って修理費がかさむくらいなら、早々に手放して新しいものを購入した方がいいという論調です。なんだか狐につままれたような話ですが、実際にそういう生活をしている知人もおりますから、まったく消費生活とは難解な構造です。資本主義と大量消費社会の相性は非常に良いのでしょう。

 「自然へ帰れ」と断言するには、私は文明に浸かり過ぎています。しかしながら文明社会の歪みは爆発寸前の大陸プレートのように、ぎしぎしと負荷を溜めているように感じるのです。100年にも満たない人生で、1000年先のことを考えて行動するのは容易ではありません。残り時間が短くなるほどに、その傾向は一層強まることでしょう。

 私も年老いていきます。
 10年前よりも思考は柔軟性を失い、より若い世代の視点からみれば「古い」と思われることも多々あることでしょう。

 では、先のことは次世代に任せればいいのでしょうか。

 いいえ、それこそ無責任というものです。

 私見ですが「若いものに任せる」と言う人は、大抵自分のことばかり考えている無責任な快楽主義者です。理想論ですが、必要なのは主体を未来に置き、意思決定権を次世代に譲りながら、当事者意識を手放さないことと考えます。

 言葉ではどうとでも言えますから、そういう思考を前提に行動で示していくのがよいでしょう。具体的な方向性に関しては、不言実行を貫きたいと思います。

 ところで…iPhone14使いやすいですね。
 あぁ、いろいろ書いておきながら、
 結局文明の恩恵を享受している凡夫がひとり。


 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、生命の行末が幸せなものでありますように。



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