マガジンのカバー画像

風待ち日記

33
水無月のほとりで風を待つ、いつかその日が来るまで
運営しているクリエイター

#エッセイ

プリズム

プリズム

先週の末、ゼミのみんなと研究室でたこ焼きパーティーをしたのだが、私はそこで同期たちにいろんなことを聞いたし、いろんなことを話した。

まず私がどれだけ彼ら彼女らのことを好きなのかをはっきり伝えた。

そして私がこんなに好きなんだからあなたたちも私を好きでしょ、というようなことを押しつけがましく述べ、私と同じく酔っ払っているみんなに「まあね」とか「はいはいそうね」と言われるたびに満足でふんぞりかえっ

もっとみる
音楽と小説について

音楽と小説について

好きな音楽の話をしようと試みるとき、どうもことばを連ねるだけでは表現し得ないことがあって記事を書くのをやめた経験が何度もあるけど、それが一体なぜなのかはいつも曖昧なままだった。

好きな小説を紹介するのと同じように音楽についても紹介すればいいのに、それはいつもなんともいえないもやもやによって阻まれてきた。

しかしそれがなぜなのか、最近ようやくわかった。
音楽とは聴覚に依拠するものだからだ。

もっとみる