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青葉
2024年5月2日 22:35
午後の光というのは、どこか穏やかなようでいて情熱を秘めていたりするので、なんとも好ましいなあと思う。桜が散ったあとの季節の太陽の光は、春にしてはやや強すぎて、夏というにはまだまだ未熟だけれど、私にはちょうどいい。やさしくてほがらかでさわやかで。風がぬるくて気持ちがいい。木かげがひんやりしていて気持ちいい。大体、季節というものは総じてたちが悪い。季節は私の手をとって巧みにエスコートし、心底楽
2022年12月19日 14:07
今年はよく熱を出した1年だった。2月には家族全員でコロナにかかり、11月にはよく分からない風邪に負けて熱が出た。そしていま、私はまた熱が出ている。妹の机からこっそり失敬した「ねじの回転」を問題なく読めるくらいには元気なのだ。午後からの授業も出るつもりだった。今日から授業で扱う小説が小川洋子の「余白の愛」にうつるのだし、私はこの小説をとても好きだと思ったから、授業も楽しみにしていたの