見出し画像

嫉妬と自己分析 20210930

これまで生きてきて嫉妬という感情を覚えた事がない。
記憶に無い訳じゃないと思う、本当に嫉妬した事がない。

妙な書き出しになったがこのまま進める。

あの子はいいなあ、とか、俺もあんな風になれたら、とか。
そういうのないんだよなあ。
っていうか、普通はあるものなのか?
マジでその感覚が分からないから、他人がどう感じるのかまるで想像がつかない。

嫉妬した事がないからといって、別に恵まれた環境で生きてきたかと言われればそうでもない。
生まれ持った才能や資質といった特別な何かを持っている訳でもない。
むしろ持っていない物の方が多い気がする。

周りには持ってるヤツだっている。
なんつーかただただカッコいいヤツ。
すげえ頭の良いヤツ。
世の中とキチンと付き合えるヤツ。
俺はそのどれも持ってないのになんで嫉妬しないんだろう。
状況だけ並べてみれば彼等と自分を比較して嫉妬に駆られてもおかしくないはずなのに。

何というか自分で自分が分からない。
最近自己分析をキチンとしてみたいなという気持ちが湧いてきた。
ただ、自己分析って相当難しい。
就職活動で強要されるあれを自己分析だと本気で捉えるとしたら、相当な気狂いか、思考停止野郎に思えちゃう。
(言葉が悪くてごめんなさい。)

俺はまともに就職活動が出来なかった。
理由は簡単で洒落臭いのが嫌いだからだ。
大学2年までは髪を染めたり、訳の分からんパーマを当てたり、無駄に酔っ払ってみたり、下世話な惚れた腫れたをやってみたりしてた奴ら。
そいつらがこぞって既存の枠にハマって行く様がとても怖かった。
髪は黒で程々に短髪(いわゆる男の場合ね)、リクルートスーツなる物を纏って大規模な説明会にドナドナされていく。
お前ら何ヶ月か前まで全然そんなじゃなかったじゃん!?って本当に驚いた。
勿論、日頃から真面目にやってて、そのまま真面目にやり続ける奴もいるんだけどそれはそれでよく分かんなかった。
そういう真面目な奴の生きがいって何なんだろうって思っちゃって。

兎にも角にも就活ってのは洒落臭い。
履歴書は手書きで丁寧にだなんてアホくさすぎる。
自己PRなんてよくできたもんだよな。
自分を商品化して売込みに行く。
その売り文句をてめえで考えるわけだ、リクナビさんやマイナビさんの雛形を借りて。
(ドナドナの車をひいていたのは奴らだぞ?)
実際には雛形通りに書く訳だからほとんど考える事はしないんだろうけど。

いざ就活のスタートが近づくとしきりと自己分析をしなさいと各方面から喝破される。
俺は考えに考えた結果、就活は向かない、そう自己分析した。
あながち間違ってないと思う。

あの当時みんなはどう自己分析をしていたのだろう。
そしてどういう結果が浮き上がっていたのだろう。
明朗な性格を武器に周囲の仲間と協調し御社の業績拡大に貢献できればと存じております!…とか?
まあ例文考えるのは今はいい。
ともかく自己PRするにはいくらか自己肯定感という物が必要になる。
だって肯定できる物が無ければ売り込み様が無いからね。

多分だけど、俺は他人と比べて著しく自己肯定感に欠けた人間だと思う。
だから自己PRなんてどうやったって欺瞞に思える。
そんで就活の第一歩で躓いたんだろうな。
でも嘘つくよりマシだって本気で思ってた。
馬鹿馬鹿しいな。
ある意味で就職活動という社会による選別行為にキレイにハマったわけだ。
それくらいの欺瞞も建前でやれるってのが第一のフィルターだったんだろうし。
まんまと引っかかった。

僕はクソ人間ですけど小器用で他人よりほんの少し頭の回転が早いのでお宅で雇ってくれませんか?って言えないのが結構本気でしんどい。
それで雇ってくれるなら多分いいマッチングになりそうな気がするんだけど。

何の話だったか忘れちゃってたよ。
嫉妬と自己分析ってタイトルだったわ。

嫉妬に関しては思い当たるところがある。
多分何も持たざる者である事に酔ってる。
本当に持ってないかと言われるとそんな事はない。
友達はいるからね。
ただ、履歴書とかに収まる何かは持ってない、けど周りの考え無しと違ってそんなヤワじゃねえ!みたいなクソの美学が俺にはありそう。
文章に起こすととってもキモい。
(今なんかちょっと自己分析できてる気がするよ!)

だから就活とかのフィールドは全然ダメなんだろうな。
世の中を順当に渡っていくには自分の形を与えられる枠にハメていく事を求められる。
イメージ的にはモジモジくんみたいな?
迫って来る壁に唯一抜け穴があって、その形に自分を変容させていくみたいな。
で、俺は性格が悪くて頑固だからそれが全然できないの。
黒髪にそめるのも、長髪を止めるのも、スーツを着るのも、手書きの履歴書も全部そう。
モジモジくんに突き落とされない様に枠に合わせて自分を変えていく。
よく言えば柔軟性とか順応力とかって感じかな。
そうやって"禊"を通じて社会人が出来上がる。

今これを書いてても思うけどやっぱ俺は無理だわ。
全然モジモジくんできる気がしないし、したら負けだとさえ思っちゃってる。
でも、このままだと生活が出来なくなるんだよね。
なんだかむしゃくしゃしてくるよ。
叫びたい気持ち。
カラオケ行きたい。

最近思うんだわ、ヒゲを剃りたくないなって。

今日はここまで。

The Pogues / If I Should Fall From Grace With God

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?