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【詩】君へのLove song
人に言えないことしようよ
羊水に溺れるほどのことさ
人に言えないことしようよ
無常も水に押し流して
存在価値なんてはじめから無い命
ドブにさらして 毛虫が這っていく
存在価値なんてはじめからない華
ドブにさらして 蝶の羽がもげていく
人混みの影に隠れて溺れようよ
神の目の届かないところで
人混みの影に隠れて溺れようよ
ピンクの光がほどぼしるよ きっと
存在価値なんてはじめから無い命
ドブにさ
【詩】夏の準備ができたら
夏の準備ができたら
夏の準備ができたら
首絞めるロープ持ってこよう
馬糞臭い坂下って ラララ
湿っぽい朝振り切って ラララ
そのうどんじゃ俺を殺せない
その天かすじゃ窒息できない
友達だから メンバーだから
自由は捨てた
夏の準備ができたら
夏の準備ができたら
スピードを出し過ぎよう
牛のゲロ臭い列車に乗ってららら
くだらない仕事に向かって ららら
そのうどんは誰のために打つ
その天かすは誰
【詩】穴の空いた瓶の底
街で体売る人 生ぬるい風まとって
街で体売る人 ねずみが前を横切った
誰も振り返らない 誰も知らないフリ
誰も振り返らない 後ろ足で砂かけて行く
ぽっかり空いた瓶の底
流し込むウイスキーがびちゃびちゃと溢れる
ぽっかり空いた瓶の底
優しさとか憎しみとかも溢れていく
歩くたびにつのる疲労
歩くたびに砂ぼこり
むせる階段の踊り場
すれちがうちんどん屋
友達の友達のカバンにぶら下がって
キーホルダー
【詩】殺菌ガスに包まれたなら
袋の中に入ってこのまま息の根止めたいな
一緒にラリってくれ
別の誰かになって陽の光浴びてみたい
一緒にバカになってくれよ
言葉なんかいらない
米なんかいらない
とっとと薬ちょうだい
花なんかいらない
宝くじなんかいらない
とっとと夜をちょうだい
ベットにくるまってこのままおかしくなりたい
一緒にラリってくれないか
別の誰かになって暴力をふるいたい
一緒にアホにならないか
電光掲示板にかどわか
【詩】思い出すものはなし
これからよろしく
そんな言葉もだんだん合わなくなる
ただ盛られた土のように
首を傾げた草のように
項垂れている
瞳の幅は狭まり私は眼鏡をかける
わざとじゃないけど色はついている
瞳の幅は狭まり私は眼鏡をかける
つま先で死体と空き缶蹴飛ばすんだ
赤い右手
白いシャツの無数のシミ
くたびれた手の甲
私たちはお互いに異邦人
きっと互いを許さない
瞳の幅は狭まり私は眼鏡をかける
わざとじゃないけ
【詩】6月の惨めな雨
大袈裟なタイトル
大袈裟な風呂敷
彷徨うダブリナーズ
閉まらない扉
空き缶蹴飛ばして
他機関の信条笑い飛ばして
6月の惨めな雨
傘にはとうに穴が空いているし
バケツの底は抜けている
胃の穴からこぼれ落ちるのはウイスキー
振り返らずに誰かを刺すのはアイスピック
ショッピングモールの床の血糊
大袈裟なタイトル
大袈裟な風呂敷
時間が曲がるブルームデイ
締まらない頬
空き缶蹴飛ばして
他機関の信条否