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決して消えない光の瞬き

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鼻に詰まる何か

背中が裂けたTシャツ 潰れたコンバース モーゼのように線路沿いを行く 橋の下が綺麗になってしまった そのおかげで友達を失った 綿菓子が鼻に詰まる 綿菓子が鼻に詰まる 綿菓子が鼻に詰まる 綿菓子が鼻に詰まる 眼球が映すもの全て あの世には持っていけない 人が避ける臭いも 煤けたジーンズも 橋の下さえ俺を追い出した 何もかもが整頓されているから 俺は透明人間になった 真綿が鼻に詰まる 真綿が鼻に詰まる 真綿が鼻に詰まる 真綿が鼻に詰まる 胸まで裂けたTシャツ 泥のようなコ

    • 【詩】君へのLove song

      人に言えないことしようよ 羊水に溺れるほどのことさ 人に言えないことしようよ 無常も水に押し流して 存在価値なんてはじめから無い命 ドブにさらして 毛虫が這っていく 存在価値なんてはじめからない華 ドブにさらして 蝶の羽がもげていく 人混みの影に隠れて溺れようよ 神の目の届かないところで 人混みの影に隠れて溺れようよ ピンクの光がほどぼしるよ きっと 存在価値なんてはじめから無い命 ドブにさらして 毛虫が這っていく 存在価値なんてはじめからない華 ドブにさらして 蝶の羽

      • 【詩】真空

        まだ言葉にしないうちはよかった真空 目やにつけて歩いていられた まだ形を作らないうちはよかった真空 シャツの皺もそんなに気にしなかった 泥ヘドロ 嘴に垂らして 見つめた赤い空 泥ヘドロ 鼻に垂らして 見つめた赤い空 ねぇこのまま 綺麗なものだけ ねぇこのまま 綺麗なものだけ 血が吹き出す寸前の傷口が好きなんて 蛆がわいてる傷口の音が好きなんて フィクションだと思ってた そうじゃなかった 血が吹き出す寸前の傷口が好きなんて 蛆がわいてる傷口の音が好きなんて フィクションだと

        • 【詩】惑星のメロディー

          夢を遮るトランペット 羽根なんてすぐに生えてきそう 年甲斐もなく落ち込んでみたり うち帰ってパートナーぶん殴ってみたり 全ての嘘 全ての本当 無くしてみたら 全ての嘘 全ての本当 無くしてみたら このままでいいはずがないけど このまま横になっていたい 10年後も100年後は変わるし 馬鹿らしいほど何も変わらない 漫画で顔を覆って  歯磨き粉で塗りつぶすひどい言葉 誰かが憎いし、誰かが好きだし 階段から転げてスローモーション 全ての嘘 全ての本当 無くしてみるなら 全て

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        鼻に詰まる何か

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          【詩】やめやがれ

          やめやがれ 俺の前で米をちらつかせるのは やめてくれ 俺の前で火をちらつかせるのは 計算をしてみたり、ペンを放り投げたり してみたけれど してみたけれど 結局皆殺し 結局見殺して 行く 行くのは川沿いの岩棚 行く 行くのは泥塗れの道 やめてくれ 俺の前で銃を頭にあてがうのは やめてくれ 俺の前で先に死んでみせるのは 悲しくないように喜びを逃したり してみたけれど してみたけれど 結局次の夜へ 掴めない火花見つめて 行く 行くのは兵士の通った道 行く 行くのは暗い森の中

          【詩】やめやがれ

          【詩】夏の準備ができたら

          夏の準備ができたら 夏の準備ができたら 首絞めるロープ持ってこよう 馬糞臭い坂下って ラララ 湿っぽい朝振り切って ラララ そのうどんじゃ俺を殺せない その天かすじゃ窒息できない 友達だから メンバーだから 自由は捨てた 夏の準備ができたら 夏の準備ができたら スピードを出し過ぎよう 牛のゲロ臭い列車に乗ってららら くだらない仕事に向かって ららら そのうどんは誰のために打つ その天かすは誰の鼻の穴に詰める 君はひとりぼっちだから 片道切符を持っている 電気椅子に見つ

          【詩】夏の準備ができたら

          【詩】穴の空いた瓶の底

          街で体売る人 生ぬるい風まとって 街で体売る人 ねずみが前を横切った 誰も振り返らない 誰も知らないフリ 誰も振り返らない 後ろ足で砂かけて行く ぽっかり空いた瓶の底 流し込むウイスキーがびちゃびちゃと溢れる ぽっかり空いた瓶の底 優しさとか憎しみとかも溢れていく 歩くたびにつのる疲労 歩くたびに砂ぼこり むせる階段の踊り場 すれちがうちんどん屋 友達の友達のカバンにぶら下がって キーホルダー引きちぎって眉間に刻み込む傷 街で体売る人 生ぬるい風まとって 街で体売る人 

          【詩】穴の空いた瓶の底

          【詩】笑う子供

          雨の中自転車がふらついている 通行人に構わず揺れている ビニール傘に穴が空いている 明日死ぬかもしれない 異邦人が笑っている 門の前 傘もささずに 異邦人が笑っている 帽子のように気味悪く 子供のように嘲笑う 子供のように人を刺す 役立たずなのは君かもしれない 砂上の小屋に降り注ぐ稲光

          【詩】笑う子供

          【詩】殺菌ガスに包まれたなら

          袋の中に入ってこのまま息の根止めたいな 一緒にラリってくれ 別の誰かになって陽の光浴びてみたい 一緒にバカになってくれよ 言葉なんかいらない 米なんかいらない とっとと薬ちょうだい 花なんかいらない 宝くじなんかいらない とっとと夜をちょうだい ベットにくるまってこのままおかしくなりたい 一緒にラリってくれないか 別の誰かになって暴力をふるいたい 一緒にアホにならないか 電光掲示板にかどわかされて 道玄坂の朝のゴミ捨て場 集まるカラス みんなが見るのは 服の色 髪型 身

          【詩】殺菌ガスに包まれたなら

          【詩】I Love You

          米を持ってこい 米の次に銃と水 目の前を横切る魚を捕まえる 頭上から滴り落ちる水滴が頭をうつ ひどい格好、知ってるだろ 何も与えることはできない 何もしてやれることはない ただ言葉だけでは何にもならない 米を持ってこい 米の次は爆弾と枕 家の小物入れにしまってある薬 体の内側のシミとなって そろそろ雑草も生えてきそう 何も与えることはできない 何もしてやれることはない 睡眠薬とワインを流し込むこと以外は 何もかも捨てられたら 倫理、ためらい、財産、欲望 何もかも柵を越

          【詩】I Love You

          【詩】思い出すものはなし

          これからよろしく そんな言葉もだんだん合わなくなる ただ盛られた土のように 首を傾げた草のように 項垂れている 瞳の幅は狭まり私は眼鏡をかける わざとじゃないけど色はついている 瞳の幅は狭まり私は眼鏡をかける つま先で死体と空き缶蹴飛ばすんだ 赤い右手  白いシャツの無数のシミ  くたびれた手の甲 私たちはお互いに異邦人 きっと互いを許さない 瞳の幅は狭まり私は眼鏡をかける わざとじゃないけど色はついている 瞳の幅は狭まり私は眼鏡をかける つま先で死体と空き缶蹴飛ばすん

          【詩】思い出すものはなし

          【詩】夜になって花が開く

          空の棺引いて なんでもないところで転ぶのは とても上手くできる 誰よりも 空の棺引いて 死体を探して自分が棺に向かうのは 多分俺が1番上手くできるんだ この床が抜けて 落ちていくのも この空が抜けて 頭上に吸い込まれていくのも きっと出来るさ ただ独り 髪振り乱して行ける 曲がった背骨 首まで裂けたTシャツ 多分 昨日より明日の聖者 夜になって花が開く 馬鹿みたいに泣いてる子供 多分それは自分の姿 夜になって花が開く 空の棺引いて 探すのは誰の死体 誰よりも上手くみっと

          【詩】夜になって花が開く

          【詩】6月の惨めな雨

          大袈裟なタイトル 大袈裟な風呂敷 彷徨うダブリナーズ 閉まらない扉 空き缶蹴飛ばして 他機関の信条笑い飛ばして 6月の惨めな雨 傘にはとうに穴が空いているし バケツの底は抜けている 胃の穴からこぼれ落ちるのはウイスキー 振り返らずに誰かを刺すのはアイスピック ショッピングモールの床の血糊 大袈裟なタイトル 大袈裟な風呂敷 時間が曲がるブルームデイ 締まらない頬 空き缶蹴飛ばして 他機関の信条否定して 6月の惨めな雨 傘にはとうに穴が空いているし バケツの底は抜けている

          【詩】6月の惨めな雨

          【詩】世界の鼓動

          ミミズの死骸が横たわる雨上がり 多分明日も晴れるんだ 明日戦いだって終わる気がしてる 明日のことなんてどうだっていいだろう 道がひん曲がって立って知らない 明日の晩餐に間に合えばいい 世界の鼓動を 押し倒して 世界の可動を 蹴り飛ばして 世界の振動を 感じて 行ってみればわかるじゃない 糞虫が通る 小径が 月がひん曲がってるような夜 明日の占いによっては この歩みも止められるって気がしてる 今日のことなんてどうだっていいだろう バケツの穴から間抜けに漏らす酒 明日の晩

          【詩】世界の鼓動

          【詩】アンダーザウォーター

          はじめはそんなつもりじゃなかった くたびれた首 ぶら下げてる君 人の気持ち 踏み躙って行こう 血の底の国 ぶら下げた血はどこ 水の下 流水音 頭上流れて 水の下 流水音 スカラベが横切る はじめに罪ありき 一体いつ裁かれるのかビクビクしているよ この建物の中で オブジェになり ベルトコンベアーになり 掃除機になる まだ生きているらしい 水の下 流水音 水死体が頭上を 水の下 流水音 この部屋のシミは 関わりたくない そうもいかない 何を撃っても空砲 苦笑い抱いて 頭上

          【詩】アンダーザウォーター

          【詩】暗いのなんていけないよ

          うなだれているんだよ 柵の外側で 腐乱臭放って うなだれているんだよ 錆びたフェンス もたれかかるように 暗いのなんていけないよ 明るく行こうよ さもなくば死なせて 暗いのなんていけないよ 松明燃やそうよ 骨が青く光るまで うなだれているんだよ まな板の上で 腐るのを待つ鯛 うなだれているんだよ 有刺鉄線 夕日を擦る 暗いのなんていけないよ 明るく行こうよ さもなくば死なせて 暗いのなんていけないよ 松明燃やそうよ 骨が青く光るまで

          【詩】暗いのなんていけないよ