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読みかけの本の続きを読みたくなる

読みかけの本の続きを読みたくなる動機は、知的好奇心だったり、わくわくさせるような冒険心だったり、ラストの展開が気になってしまうプロットの作り方だったり、いろいろあると思うけれど、

最終的に続きを読むかどうかはその人次第であり、つまらないと思って売ってしまったり雑誌と一緒にまとめて古紙回収行きになったりするものだ。

哲学的な考察がしたいわけではないけれど、一度何かで一回読むことを中断してしまうこと、に着目したい。

いいところだったのに、来客や宅配で中断した読みかけの本の存在は一瞬、頭の中から消えてしまう。本の存在意義ってその程度のものなのだ、とわたしは思う。

「これは名著です。ぜひ読んでみてください。」と渡されて本を読んだことは何度もあるけれど、実際名著だと思ったことはただの一回もない。

つまり受け取り側の感性の問題なのだ。本の存在はその本の中で完成された、著者の世界観の中での物語であり、読者はその著者の世界観と自分の存在を融合させることで、いい本か駄文かを決める。

著者の世界観が読者の世界観と合致し、かつその中で読者がいきいきと活動できる世界観であってはじめて名著とされるものだと思う。

まとめると、人に読書感想文を書かせたところで、あくまで著者の世界観の中でのママゴトで、読者はその著者、あるいはその物語の主人公に自身を投影しているに過ぎないということ。

つまり名著は自分で探せ、ってことを言いたかった。

今日はこれで終わり。


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