先生と呼ばれる人たちがやりがちなこと
私がこの世で一番くらいに尊敬している人の言葉で、忘れてはならないと思っているものは……
「中立の立場に立つということは、権力側に立つということと同じ」
「中立の立場に立つ」。
これは、先生と呼ばれる職業の人がやりがちなことである。
なぜなら、先生は「公平・中立・客観的」であるべきだと思われているから。
例えば、生徒が万引きをした時、その理由も聞かずに怒る。
自分の「常識」からしたら、その生徒は間違ったことをしているから。
でも、それは、もしかしたら、その子の親が子供の世話を全くせず、お金も食事も与えず、止むを得ずしたことだったのかもしれない。「中立」にこだわる人は、たいてい、そういう想像力が働かない。
弱者に寄り添う人になろうと思うなら、中立でいることはできない。
弱者を切り捨てる世間の常識は、権力側の人間によって作られているのだから。
権力側の人間が「良し」としていることが間違っているのだとしたら。
それは「客観的」でも「公平」でも「中立」でもなんでもない。
常に自分の頭で考えて、常識を疑うくらいの気持ちでいること。
そして、弱者を含めた社会のありようを見つめること。
そういうことができる人であれたらと、私はいつも思っている。
この記事が参加している募集
いただいたサポートは「おむすびアート」の活動に使わせていただきます♪