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エド・シーラン"Happier" の歌詞解説④〜 do の意外な使い方〜

"Happier" の解説の続き、4回目です♪
前回までは、こういう歌詞↓でした。

Walking down the 29th and Park
(29番ストリートとパークアヴェニューを歩いていたら)
I saw you in another’s arms
(他の人の腕に抱かれている君を見た)
Only a month we've been apart
(僕たちが別れてたった一ヶ月)
You look happier
(君はより幸せそうに見える)

Saw you walk inside a bar
(君たちが歩いてバーに入っていくのを見た)
He said something to make you laugh
(彼は君を笑わせることを何か言った)

続きの歌詞はこうなります↓

I saw that both your smiles were twice as wide as ours
Yeah, you look happier, you do

では、まず最初の文 "I saw that ~" から。

see は「見る、見える」という意味でよく使いますが、後ろに that〜が来たときなど、「(見て)分かる」という意味でも使います。
会話で “I see(分かります)”と使う時が、その典型例です。


ここの I saw that〜も、「僕はthat 以下のことが、見て分かった」ということです。

では、何が分かったのでしょうか?

both your smiles were twice as wide as ours

主語は both your smiles と複数形になっているので、「あなたたちの笑顔が両方とも」です。
twice は as ~ as …の前で使われると、「2倍」の意味になります。(as~ as の解説は省略します)
3倍以上は ~ times を使います。


3倍 three times as ~ as …
4倍 four times as ~ as …
5倍 five times as ~ as … etc.

「あなたたちの二人の笑顔が、僕たちの笑顔(ours = our smiles) と比べて、二倍、横に広がっている(wide)のが分かった」(より満面の笑みということですね)という意味でした…悲しすぎますね💧

そういうわけで、

You look happier
(君はより幸せそうに見える)

という認識に至ったのでした。


そして、次の歌詞が “you do” ですが、どんな意味になるでしょうか?
「あなたはする」ではありません笑(それだと意味がおかしすぎます笑)


この do は、前に出てきた動詞(群)の繰り返しを避けて、
その代わりに使っている do です。

例えば…


A: I like broccoli.(ブロッコリー好きなんだ)
B: Oh, you do?(そうなの?)


最後の do は、相手が言ったlike broccoli の代わりです。


“You loo happier, you do” の最後の do も、前の look happier の代わりです。look happier(より幸せに見える) が実質2回繰り返されていることになり、「君は(僕と付き合ってた時よりも)幸せそうに見える。本当にそう見えるよ」という意味になり、とてつもなく物悲しさのただよう歌詞になっているのでした。


では、最後にもう一度歌詞と和訳を載せておきますね♪

Walking down the 29th and Park
(29番ストリートとパークアヴェニューを歩いていたら)
I saw you in another’s arms
(他の人の腕に抱かれている君を見た)
Only a month we've been apart
(僕たちが別れてたった一ヶ月)
You look happier
(君はより幸せそうに見える)

Saw you walk inside a bar
(君たちが歩いてバーに入っていくのを見た)
He said something to make you laugh
(彼は君を笑わせることを何か言った)
I saw that both your smiles were twice as wide as ours
(それを見て分かったんだ。君たち二人の笑顔が、僕たちが二人でいた時の笑顔に比べて、二倍も横に広がってるって)
Yeah, you look happier, you do
(そうだね、君はより幸せそうに見える。本当にそう見えるよ)

次回に続きます(^ ^)

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