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「時の海-東北」プロジェクト

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現代美術家・宮島達男が、東日本大震災の犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承を願い、東北に生きる人々、そして東北に想いを寄せる人々と共につくりあげる「時の海-東北」プロジェクト。2027… もっと読む
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12年目の3月11日。あのときのことを語り継ぐ|東京(有楽町)タイム設定ワークショップレポート

12年目の3月11日。あのときのことを語り継ぐ|東京(有楽町)タイム設定ワークショップレポート

■東京で初めてのタイム設定ワークショップ東日本大震災発生からちょうど12年目の2023年3月11日。東京・有楽町駅前にあるYAU STUDIO(ヤウスタジオ)にて、「時の海 - 東北」(以下、時の海)プロジェクト タイム設定ワークショップが行われました。
2017年にスタートした「時の海」は、現代美術家の宮島達男(みやじま・たつお)が東日本大震災をきっかけに構想したアートプロジェクトです。
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[12年目の3.11]東京でのワークショップに向けてレポート記事をご紹介|「時の海 - 東北」プロジェクト

[12年目の3.11]東京でのワークショップに向けてレポート記事をご紹介|「時の海 - 東北」プロジェクト

■ワークショップレポートをご紹介①手話通訳つきのオンラインワークショップ

震災から10年目の2021年には、コロナ禍中にも皆様の想いを傾聴するためにZoomを利用したオンラインワークショップを5回開催しました。このとき、「時の海 - 東北」プロジェクトとしては初めて手話通訳付きのワークショップに取り組みました。
当日は、宮島達男から「10年前の3月11日、あなたはどこにいましたか?そのとき、どん

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縁をつむぎ、未来へつなぐ|大分(国東市・別府市)タイム設定ワークショップレポート(後篇)

縁をつむぎ、未来へつなぐ|大分(国東市・別府市)タイム設定ワークショップレポート(後篇)

■宮島達男に縁のある地、別府でワークショップを開催 大分県は、宮島達男と縁の深い場所です。NPO法人BEPPU PROJECTに招聘いただき、2006年に別府市で『Counter Voice in the Earth』の滞在制作・発表を行い、国東市成仏地区には住民のみなさんとワークショップを通して制作した『Hundred Life Houses』が恒久設置されています。

今回、別府での「タイム設

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縁をつむぎ、未来へつなぐ|大分(国東市・別府市)タイム設定ワークショップレポート(前篇)

縁をつむぎ、未来へつなぐ|大分(国東市・別府市)タイム設定ワークショップレポート(前篇)

■国東半島芸術祭で生まれた縁の地、国東市成仏地区 11月12日、秋晴れの広がる大分空港に宮島達男と私たち「時の海 - 東北」プロジェクトチームが到着。目指すは、国東市国東町にある「成仏地区」です。成仏地区には、この地で8年前に開催された「国東半島芸術祭(2014年)」で宮島が発表した作品『Hundred Life Houses』が恒久設置されています。実は、この作品も成仏地区の住民の方々などをはじ

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新たな時を刻む |原美術館 ARCでのタイム設定ワークショップレポート

新たな時を刻む |原美術館 ARCでのタイム設定ワークショップレポート

本記事では、今年9月23日、24日に原美術館ARCで開催したタイム設定ワークショップの様子を、「時の海 - 東北」プロジェクトにインターンシップで関わっている大学生・西塚笑子がレポートします。

■原美術館ARCで「タイム設定」ワークショップを開催した理由原美術館ARCには、2021年1月で閉館した東京・品川の原美術館で常設展示されていた宮島の作品『時の連鎖』が移設され、現在も継続展示されています

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姉妹作品『Sea of Time ’98』が生まれた地、直島でのタイム設定ワークショップレポート

姉妹作品『Sea of Time ’98』が生まれた地、直島でのタイム設定ワークショップレポート

■直島で「タイム設定」ワークショップを開催した理由瀬戸内海に位置する直島には、「時の海 - 東北」の姉妹作品『Sea of Time ’98』があります。『Sea of Time ’98』も「時の海 - 東北」と同様に、タイム設定ワークショップを開催し、住民の方々が制作に参加して生まれた作品です。
1998年当時、直島に住む5歳から95歳までの島民125名が参加し、その後、20周年を迎えた2018

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語りから呼び起こされる10年前の記憶と経験|宮島達男「『時の海-東北』プロジェクト」ワークショップレポート

語りから呼び起こされる10年前の記憶と経験|宮島達男「『時の海-東北』プロジェクト」ワークショップレポート

「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」というコンセプトに基づき、デジタルカウンターを使った作品で知られる現代美術家・宮島達男が、東日本大震災の犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承を願い、東北に生きる人々、そして東北に想いを寄せる人々と共につくりあげる「時の海-東北」プロジェクト。

「1〜9」あるいは「9〜1」とカウントする3,000個のLEDガジェットが巨大なプー

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今、ここから未来を誓う。東北に想いを寄せる人々と、あの時、あの人に想いを馳せること|現代美術家・宮島達男「『時の海-東北』プロジェクト」インタビュー

今、ここから未来を誓う。東北に想いを寄せる人々と、あの時、あの人に想いを馳せること|現代美術家・宮島達男「『時の海-東北』プロジェクト」インタビュー

「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」というコンセプトに基づき、デジタルカウンターを使った作品で知られる現代美術家・宮島達男が、東日本大震災の犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承を願い、東北に生きる人々、そして東北に想いを寄せる人々と共につくりあげる「時の海-東北」プロジェクト。
「1〜9」あるいは「9〜1」とカウントする3,000個のLEDガジェットが巨大なプール

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