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自社の強みを生かしたダイキン工業のSDGsの取り組み


年々上昇している真夏の気温。
以前は扇風機などで過ごせていた時代も変わり、死と隣り合わせの夏では「エアコン」などの空調管理をしてくれるアイテムは必須になりましたよね。

そんなエアコンを取り扱う大手企業「ダイキン工業」では、時代に合わせた新しいエアコンのあり方と製品を提唱しているのはご存知でしょうか?

そこで今回は「ダイキン工業の取り組むSDGsへのアプローチ」に注目!
・ダイキン工業ってどんな会社?
・今の私たちの生活と異常気象
・異常気象へのアプローチ
・ダイキン工業のSDGsへの取り組み事例 などなど…
気になる点を全網羅!ダイキン工業に関わること、SDGsに関わること、私たちの生活に関わることなどをご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください★

1ダイキン工業ってどんな会社?

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エアコンメーカーで知られているダイキン工業について、まずは詳しくみていきましょう!

社名《ダイキン工業株式会社》
創業:1924年10月25日
設立:1934年2月11日
主な事業内容:空調・冷凍機、化学、油機、特機、電子システム
資本金:85,032,436,655円
従業員数:単独7,732名 連結84,870名
(参考:ダイキン工業 概要データ より)

みなさまもご存知のとおりダイキン工業はエアコンをはじめとする空調機械をはじめとして、冷凍機などを取り扱っている企業です。

大手企業なのは資本金や従業員数からも伺えますよね。
生産拠点数も多くグローバルな事業として把握している方も多いのではないでしょうか。

ぴちょんくんがCMに登場したり可愛いマスコットがいることから、なんとなく可愛らしいイメージのある企業かもしれませんが、実際はグローバルに事業展開をしている大きな会社なんですよ♪

参考|ダイキンについて

2気候変動の原因ってなに?対策はあるの?

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私たちの生活の上で欠かせない「エアコン」
ではなぜエアコンが必需品になるほど地球環境が変わってきてしまったのでしょうか?

◆気候変動の原因は「地球温暖化」

みなさんは地球温暖化がどこまで深刻かご存知でしょうか?
私たちの身の回りでも起こっている異常気象。
自分にはあまり関係のないことだと思って放置してはいませんか?

いま、地球温暖化はかなり危険なラインにまで到達しているんです。
たとえば、私たちの身の回りでもよく起きる
・豪雨にともなう洪水
・熱中症の健康や死亡被害
・水不足
・漁業の安定供給が難しくなっている など…

多くの問題が起きています。これらはすべて地球温暖化による影響です。

そもそも、地球温暖化とは大気中に含まれる二酸化炭素(CO2)などをはじめとする温室効果ガスの濃度が濃くなることによって生じています。
もちろん適度な温室効果ガスであれば問題はありませんが、現在のように濃度が濃くなってしまうとその分だけ気温が上昇してしまうんです。

実際、いまの現状をそのままにして温室効果ガスについて対策をしないと地球の気温はさらに上昇していくといわれています。

そのため、私たちは地球温暖化を防止するように取り組まなければいけないんですよ。

参考サイト|温暖化とは?地球温暖化の原因と予測

◆気候変動問題にも取り組む「SDGs」って?

異常気象などをうけて、国連ではSDGsに気候変動についての目標を取り入れました。

SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、Sustainable Development Goals(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)の頭文字を取った略称です
日本では「持続可能な開発目標」といった意味で使用されている。

2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、翌年2016年から2030年までという目標達成期間の中で国連に加盟している国すべてが取り組んでいる世界共通の目標です。

SDGsではカテゴリー別に17個の目標と169個のターゲットを設置しています。

《SDGsの目標》
テーマ 『誰も置き去りにしない世界』を目指して
目標1 「貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

目標2 「飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

目標3 「
すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

目標4 「質の高い教育をみんなに 
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標5 「ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る

目標6 「安全な水とトイレを世界中に」 
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

目標8 「働きがいも経済成長も
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

目標10 「人や国の不平等をなくそう
各国内及び各国間の不平等を是正する

目標11 「住み続けられるまちづくりを
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

目標12 「つくる責任 つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保する

目標13 「気候変動に具体的な対策を
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

目標14 「海の豊かさを守ろう
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

目標15 「陸の豊かさも守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

目標16 「平和と公正をすべての人に
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

目標の中にも入っているとおり、SDGsでは気候変動についての問題についても取り組まなければいけません。

また異常気象にともない製品が売れている空調整備メーカーは、自社製品をもっとエコや省エネ対応させて地球にやさしく使い続けて命をまもる製品を開発しています。

ダイキン工業も私たちの生活と地球温暖化への危機、そしてSDGsの目標達成のために日々取り組んでいるんですよ。

SDGsについてさらに詳しく知りたいという方にはこちらのサイトがおすすめです♪

参考サイト|SDGs|目標13 気候変動に具体的な対策を|危険ラインは2℃

3ダイキン工業がはどのようにSDGsに取り組んでいるの?

地球温暖化が深刻であること、異常気象に伴いエアコンが必需品であるという現状をふまえてダイキン工業ではどのようにSDGsについて取り組んでいるのでしょうか?

◆ダイキン工業が目指す3つの柱

ダイキングループは事業を通じてSDGsの実現に貢献するために、「地球」「都市」「人」の3つのテーマを特定。世界をリードする技術で、環境負荷を低減しながら、健康で快適な暮らしを実現できる、新たな価値の提供をめざしています。
(引用:ダイキンがめざす価値創造 より)

ダイキン工業ではSDGs実現のために、地球・都市・人の3つをテーマに取り組んでいます。

さきほども紹介したように、異常気象や気候変動は私たちの命や生活を脅かす危険なもの。

しかし、エアコンを使うことでCO2が多く排出されてしまってはなんの意味もありませんよね。
そこでダイキンでは、エアコンなどをはじめとする製品でSDGsの目標達成のために3つのテーマを構築して取り組んでいるんですよ。

(1)異常気象に配慮したエアコンの提供

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まずひとつ目がダイキン工業の強みでもある「エアコン」の省エネ化です。
エアコンを使う際に出てしまうCO2を少しでも削減しようと、省エネ製の高いエアコンを開発し販売しています。

さらにエアコンの技術を生かして、ヒートポンプ式の暖房と給湯器も開発。

国内外問わず異常気象の改善に向けて、
①省エネ性の高いエアコンの普及促進「うるさらX」シリーズで2019年度省エネ大賞を受賞
②ヒートポンプ式暖房・給湯器「ダイキンアルテルマ」を発売しているほどの取り組みがあるんです。

ヒートポンプとは、熱をつくる際に電力をしようするのではなく空気中にある熱を使用して通常の電力の1/3でお湯をわかせる機能のこと。
熱は多いところから少ないところへ移動するという性質を利用し、異常気象を逆手にとって外気中の熱を利用した画期的なアイテムです!

エコリフォームなどでも話題になっているエコキュートもヒートポンプ技術を採用しているんです。
エコキュートを利用すると空気中の熱を使うため新たに熱をつくるために必要なガスは不要。つまりCO2の排出量がゼロに!

さらに空気から熱を集めるために必要な冷媒機能もオゾン層を破壊しない自然界にある物質のため安心安全というメリットがあげられます。

ダイキン工業では、このように省エネやCO2削減が可能な製品を提供し販売・普及させることで気候変動の問題に対してSDGsの目標に貢献しているんですよ。

参考サイト|空気の熱でお湯をわかすのは環境にやさしい?

(2)開発途上国の健康を考えた取り組み

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異常気象に悩まされているのは日本だけではありません。世界各国でも異常気象の問題は起きています。

しかし、開発途上国のように貧富の差が激しかったり貧困に悩んでいる人の場合はエアコンなどの設備を導入することは難しいですよね…

そこでダイキン工業では、アフリカに健康で快適な空間を提供!
アフリカでは電化地域はありますが、エアコンの普及は費用などの問題から難しいのが現状です。
そこでWASSHAというタンザニアでの事業のハウを持つ企業と協創し、多くの人が健康で快適な省エネエアコンを利用できるように定額でエアコンが利用できるようなサービスを開始しました。

一般家庭にダイキン製の省エネエアコンを定額レンタルすることで、異常気象に悩む人々の健康を守っているんですよ。

参考|サスティナビリティレポート2020

4ダイキン工業のSDGsの取り組みは「地球・都市・人」に配慮したもの

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いかがでしたか?
それでは今回は「ダイキン工業のSDGsに対する取り組み」についてご紹介してきました。

今回ご紹介した内容はこちら!
1ダイキン工業とはどんな企業?
2気候変動とは?対策とSDGs
・地球温暖化の実態
・気候変動対策を取り入れているSDGs
3ダイキン工業のSDGsへの取り組み事例
①省エネ製品の開発
②開発途上国に向けて省エネエアコンの定額レンタルサービスの提供 についてご紹介してきました。

私たちの生活を今後も豊かに続けていくためには、CO2をはじめとする温室効果ガスの削減は必要不可欠。
しかし、異常気象から身を守るためにもエアコンなどの空調整備製品は大切ですよね。

そこでダイキン工業では、独自のテーマを掲げた上でSDGsに取り組んでいるのが特徴でした。
CO2を排出しないエコキュートシステムの導入や、省エネエアコンを開発するだけではなく開発途上国でも普及させるために他社と協力して取り組んでいます。

私たち消費者にできることは温室効果ガスを削減させるために、省エネ対策がしっかりと考えられたダイキン工業のようなエアコン製品を購入したり、エコキュートのようなCO2を排出しない給湯器を検討したりすることです。

自分には関係ないとは考えずに、自分の未来のためにもぜひ省エネエアコンなどの購入を考えてみてくださいね。

noteでは気候変動に関するコラムも発信しているのでこちらも合わせてご覧ください★

SDGsに関するランキングやトップ企業の取り組みについて知りたい場合にはこちらのサイトがおすすめです。

《参考サイト》
ダイキンのサスティナビリティ
ダイキンがめざす価値創造
価値提供のCSR 新価値創造

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