企業ランキング上位!旭化成のSDGsの取り組み事例
日本を代表する総合科学メーカー「旭化成」
「旭化成」と聞くと、超大手企業というイメージがすぐに思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
本日は、「旭化成のSDGsの取り組み」についてピックアップ!
・旭化成はどんな企業なのか
・SDGsとはなにか
・旭化成が取り組んでいるSDGsへの活動事例
についてご紹介いたします。
ぜひ、最後までご覧ください。
◆旭化成ってどんなことをしているの?
それではまず、旭化成がどのような企業なのかということについて目を向けてみましょう。
社名《旭化成株式会社》
創業:1922年5月25日
設立:1931年5月21日
事業内容など:マテリアル、ヘルスケア、住宅の3領域を展開している総合科学メーカー
資本金:103,389百万円
従業員数:44,497人
グループ会社:旭化成エレクトロニクス、旭化成ホームズ、旭化成建材、旭化成ファーマ、旭化成メディカル、ゾール・メディカル、ベロキシス
(参考:旭化成株式会社 会社概要 より)
旭化成は「世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献します」という理念をもって、マテリアル・ヘルスケア・住宅の3領域からグループ企業もあわせてさまざまな事業を展開してる総合科学メーカーです。
私たちの身近なもので旭化成が開発製造しているものといえば「サランラップ」
いま、私たちの生活には必要不可欠なものになっていますよね♪
ほかにも、医薬や化合物半導体などさまざまな事業を展開しているので、知らず知らずの間に旭化成が開発している製品にお世話になっていることも多いかもしれません。
まずは、旭化成がさまざまな領域で私たちの生活を豊かにする製品の製造と開発を行なっているという点について覚えておきましょう!
◆旭化成も取り組んでいるSDGsとは一体なに?
ここでは、SDGsや旭化成が取り組んでいるSDGsに関わる世界での問題について考えていきましょう。
◇地球の温暖化や気候変動◇
私たちのすぐ身近でも感じられる異常気象。
・豪雨に伴う洪水
・熱中症などの健康被害
・水不足
・漁業の安定供給が難しくなっている
といったように、地球温暖化が原因の気候変動によって私たちの暮らしには大きなダメージを受けています。
地球温暖化の原因は主に、CO2(二酸化炭素)をはじめとする温室効果ガスの濃度が濃くなること。
地球温暖化による悪影響は日本だけではなく、世界でも問題されるほどです。
いまの現状をそのまま放置せず、すぐに解決するような動きをしなければ地球の気温はさらに上昇していき、私たちがいまできている暮らしをそのままキープすることは難しいといわれています。
そのためには、世界各国のさまざまな企業も地球温暖化対策に取り組まなければいけないんです!
参考サイト|温暖化とは?地球温暖化の原因と予測
◇世界の共通目標で地球温暖化に歯止めを|SDGs◇
世界各地で見られる異常気象に対して、どうにかしないといけないと国連では「SDGs」で気候変動に対する目標を設置しました。
SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、Sustainable Development Goals(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)の略称。
日本では「持続可能な開発目標」といった意味で使用されている。
SDGsは2015年の国連サミットで採択された、世界共通の目標です。
翌年2016年から2030年までという15年の期間の中で、さまざまな分野から設置された17個の目標を国連に加盟している国すべてが取り組まなければいけません。
日本も例外ではありません。
また、国だけではなくSDGsに対しては企業にも参加を促しています。
実際、SDGsの経済効果についても2017年のダボス会議で国連から発表されており、SDGsに取り組むことで12兆ドルの経済効果があると大々的に発表されいるんです!
これには、世界各国の企業も取り組まないわけにはいかず日本の企業も本腰を据えてSDGsの目標達成に取り組んでいるんですよ。
《SDGsの目標》
テーマ 『誰も置き去りにしない世界』を目指して
目標1 「貧困をなくそう」
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
目標2 「飢餓をゼロに」
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
目標3 「すべての人に健康と福祉を」
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標4 「質の高い教育をみんなに 」
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標5 「ジェンダー平等を実現しよう」
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る
目標6 「安全な水とトイレを世界中に」
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
目標8 「働きがいも経済成長も」
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう」
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
目標10 「人や国の不平等をなくそう」
各国内及び各国間の不平等を是正する
目標11 「住み続けられるまちづくりを」
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
目標12 「つくる責任 つかう責任」
持続可能な生産消費形態を確保する
目標13 「気候変動に具体的な対策を」
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
目標14 「海の豊かさを守ろう」
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
目標15 「陸の豊かさも守ろう」
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
目標16 「平和と公正をすべての人に」
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう」
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
SDGsについてもっと詳しく知りたい!という方はこちらのサイトも参考にしてみてくださいね♪
◆旭化成はどのようにSDGsに取り組んでいるの?
それでは実際に旭化成グループがどのようにSDGsに対して考えて、取り組んでいるのかについて確認をしていきましょう。
◇旭化成のサスティナビリティに対する考え方は?◇
まず、旭化成グループでは自社でサスティナビリティに対する考え方を発表しています。
旭化成グループのサステナビリティに対する考え方
旭化成グループは、グループ理念「世界の人びとの “いのち”と“くらし”に貢献します」を掲げ、社会課題の解決への貢献を重ねて、成長してきました。この「社会課題の解決」への思いは“人類文化の向上”を目指した創業以来、不変のものです。
現在、「持続可能な社会」の実現に向けて、世界のさまざまな場面で議論がなされています。「持続可能な社会」への課題とは、人と地球環境についての課題であることから、当社グループは、グループビジョンに示している「健康で快適な生活」「環境との共生」の追求が、「持続可能な社会」につながるものと考えています。
2019年度にスタートした3カ年の中期経営計画「Cs+(シーズプラス) for Tomorrow 2021」では、人と地球のサステナブルな発展にこれからも貢献していく当社グループの姿勢を「Care for People, Care for Earth(人と地球の未来を想う)」と表現しました。これは当社グループの目指す、サステナビリティへの考え方を示すものです。創業以来の思いを引き継ぎ、社会課題解決の担い手として、積極的に世の中に貢献し続けていくことが、当社グループの使命です。
(引用:旭化成グループのサスティナビリティに対する考え方 より)
旭化成グループのサスティナビリティに対する考え方の特徴は「Care for People, Care for Earth(人と地球の未来を想う)」です。
2019年度から3年間の新中期経営計画「Cs+(シーズプラス) for Tomorrow 2021」を実施し、目指す方向性をしっかりと提示することで自分たちの目指す方向をしっかりと示しています。
人と地球の未来を想うという考え方から、旭化成では「環境・エネルギー」「モビリティ」「ライフマテリアル」「ホーム&リビング」「ヘルスケア」の5つを中心にSDGsに取り組んでいるのが特徴です。
では、実際に旭化成グループがこの5つに対してどのように取り組んでいるのか事例を見ていきましょう。
◇2030年までに石炭火力ゼロを目標に!◇
旭化成グループは、2030年までに石炭力発電をゼロにするという目標を発表しました。
熊本県と宮崎県にある水力発電所に最新設備を導入をしたり、工場で使う電力を石炭火力発電から天然ガス火力発電に移行することで2030年には石炭火力発電をゼロにするという目標です。
CO2の削減はSDGsの目標達成のためには、必要不可欠。
経済産業省によると、CO2の排出量が多い石炭火力発電を使用している事業は鋼鉄メーカー、化学メーカー、電力会社以外が保有しているといっています。
そのため、旭化成グループでは少しでも非効率的な石炭火力発電をなくしてCO2の削減に取り組もうと大々的に「石炭火力発電をゼロに!」と目標を立てて、実際に取り組んでいるんですよ。
◇エコ住宅を意識してCO2削減へ!◇
環境に配慮するべき観点は事業だけではありません。
私たちの住まいでもある「住宅」でも、エコという意識が大切になります。
そこで旭化成グループでは、エコ住宅(ZEHなど)を提供するとともに、強くて燃えないALC建築やリサイクル利用可能な建材を使用することで、環境にもよい住宅の建材の確保や、建設をしています。
エコ住宅についてはnoteでも詳しく発信しているので、住宅に関するSDGsについて知りたい場合にはこちらも参考にしてくださいね♪
◇あさひ・いのちの森の造成◇
旭化成富士支社敷地内には「あさひ・いのちの森」という約1万m2もある緑地の環境活動ゾーンが造成されました。
自然林だけではなく、田んぼをはじめとする6つのゾーンを含め多様な生態系の再生を目指した環境プロジェクトです。
SDGsでは森林保護などの観点も目標に含まれているため、旭化成の森林を造成して環境の再生を図るというのは他ではあまり見ない活動事例の特徴の一つ。
あさひ・いのちの森の取り組みは2007年からはじまっているため、SDGsの目標が設置される前から旭化成は環境問題に対して真剣に取り組んでいたということが伺えます。
あさひ・いのちの森の取り組みによって、どのような生物の環境が保護されているのかについては「あさひ・いのちの森 10年のあゆみ」で発表もされているのでこちらを参考にしてみてください。
◆旭化成のSDGsへの取り組みまとめ
いかがでしたか?
それでは今回の内容のおさらいです。
「旭化成のSDGsの取り組みについて」
・旭化成ってどんな会社?
・SDGsってなに?
・旭化成のサスティナブルへの考え方
・旭化成グループのSDGsへの取り組み
以上の4つのポイントにわけてご紹介いたしました。
旭化成グループでは、グループ企業の特性を生かしたSDGsへの取り組みが目立ちました。
また、他ではあまり見ないような自然林を造成することで生体環境を保護しようといった取り組みも面白いですね。
同様の方法を同業他社がとることは難しいかもしれませんが、旭化成グループの考え方とSDGsに対する取り組み姿勢は学ぶべきところが多いのではないでしょうか。
今回ご紹介したほかにもnoteではさまざまな企業のSDGsへの取り組みを発信中!
こちらもあわせて参考にしてみてくださいね♪
《参考サイト》
・HEBEL 旭化成のALC
・旭化成|事業を通じた貢献
・旭化成による事業を通じたSDGsの達成への貢献と中計経営計画
・旭化成酵素|持続可能な開発目標への取り組み
・旭化成2030年までに石炭火力ゼロに
・気候変動対応:RE100イニシアチブ加盟
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