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生きていく基本はいつもシンプルだ


僧侶である小池龍之介さんによると、苦しまずに生きていく方法はいたってシンプル。怒りや悲しみ、慢や欲のこころが湧き上がったきたときに、その湧き立つこころをムンズとつかまえて(それに飲み込まれずに気づいて)、平常心にもどる。それだけのこと。

確かに不安も苦しみも、すべてはこころに生まれ、こころを浸食する。そのこころを平静平穏に保ち続けられれば、一切の『苦』は消滅する。

それでは辛いことが起きているときには、どう対処すればいいのか。
河合隼雄さんは、そんな時は『運』を貯金していると考えるように言っている。

河合さんの経歴をご存知の方なら、その哲学的な知識の深さと、心理学者 として、また教育学博士(京都大学)としての経験と貢献度がわかるだろうから、その河合さんが運という言葉を使ったということに少なからず驚くかもしれない。

けれども「こころ」の不思議さを掘り下げてみたいなら、河合さんの考え方は有益だろう。

自己修練について説いた、菩提達磨(ぼだいだるま)の『二入四行論』は、悟りは求めて得られるものではなく、正しい道に入ると後からついてくるものだと説いている。

むぅ、確かに禅的だ。
思い込みや執着をはずしていくには、言語で理解するのではなく、『直接体験』によって、はっと気づくこと。「ああ、こういうことなのだ」と身体でストンと腑に落ちることが大切なようだ。





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