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工学部ってどんなとこ?(1)

こんにちは!東北大学サイエンス・エンジェル(SA)のもえさんです。
この企画では私の所属する東北大学工学部と工学研究科を以下の2つの記事に分けて紹介いたします。中高生の皆さんの進路選びの一助になれば幸いです🍀

前編 工学部と工学研究科の組織について
後編 現役学生へのインタビュー

前編の「工学部と工学研究科の組織について」では以下の内容について紹介していきます。

1.工学部と工学研究科を知ろう

東北大学工学部と工学系大学院は下の図のような組織図になっています。

学科編成


工学部には5つの学科があり、機械知能・航空工学科、電気情報物理工学科、化学・バイオ工学科、材料科学総合学科、建築・社会環境工学科に分かれています。そして、大学院では研究内容に合わせて次の4つの研究科(工学研究科、情報科学研究科、環境科学研究科、医工学研究科)の中のいずれかに所属することになります。大学院ではより専門性の高い勉強や研究をすることが出来ます。

各学科・研究科の就職に関する情報はHPで、たくさん紹介されています。
東北大学HP、または、各学科HPよりご覧ください。

学部1・2年次は一般教養がメインなので川内キャンパスで過ごし、3年次からは専門の授業が増えて青葉山キャンパス中心になります。4年次には研究室選択によっては片平キャンパスに通うことになります。

・青葉山キャンパス
夏は新緑、秋は紅葉が本当に綺麗で、自然豊かなキャンパスです。

・片平キャンパス
仙台の中心部にあり、立地がとても良いです。春にはお花見ができます🌸

2.現役学生によるひとこと学科紹介

各学科出身の女子学生にひとこと紹介をお願いしてみました。
少しでも興味のある学科を見つけたらぜひHPを覗いてみてください♪

機械知能・航空工学科(機知)
機械に関する幅広い知識を基礎から学ぶことが出来ます。航空宇宙系のイメージが強いかもしれませんが、量子サイエンス、エネルギー環境、医工学等幅広いコース選択が可能です。勉強しながら進路を考えられるので、工学に興味はあるけど行きたい分野が決まっていない人にもおすすめです!
(修士2年:もえさん)

電気情報物理工学科(情物)
物理学といった基礎研究から、プログラミングやデバイス設計等の応用研究まで、非常に幅広い分野に触れることができます。基礎学習を重視しているため分野選択が遅く、学部2年生で6つあるコースの内1つを選択、学部4年生で研究室配属します。やりたいことがたくさんあって悩んでいる方に向いています。(修士1年:りの)

化学・バイオ工学科(化バイ)

化学と生物を幅広く学べる学科です。無機・有機化学を思い浮かべるかもしれませんが、さらに幅広く化学工学、応用化学、バイオ工学の3つのコースがあります。化バイはコース配属の決定までの3年間、3つの分野を学べるのが特徴です。具体的にやりたいことが決まっている人だけでなく、何となく化学に興味があるけれど学びながら考えたいという人にもおすすめです。    (修士2年:ざっきー)

材料科学総合学科(マテ)
次世代航空機・高速通信・電気自動車など、最先端技術の実現に欠かせない「新材料」の研究・開発をする学科で、材料を作るフローやプロセス、物性まで幅広く学ぶことが出来ます。金属・セラミックス・複合材料など、扱う材料や応用は多岐に渡り、私たちの身の回りに溢れるモノの多くに材料が関係しています!東北大の材料科学総合学科は「世界のマテ」とも呼ばれ、材料分野における世界有数の研究機関です。(博士1年:やまさん)

建築・社会環境工学科(建築)

この学科は大きく土木と建築の分野で分かれています。土木分野では、道路や上下水道といったインフラや水辺環境のデザイン、都市計画、災害対策というように、社会の基盤を様々な視点から学ぶことが出来ます!また、建築分野では、デザイン・計画・歴史・環境・構造といった様々な領域から、豊かな空間の実現を目指しています!(修士1年:かなみん)

ちなみに括弧内の名称は学生間でよく使われる略称です。

3.気になる学科別女子学生比率について

気になっている人が多いと思い、それぞれの学科の令和2年5月1日現在での女子学生比率を工学部HPのデータを元に出してみました。詳細はこちらのリンクからご確認ください。

男女比PPT令和2年

年度によってばらつきはありますが、例年、化学・バイオ工学科と建築・社会環境工学科の女子学生比率が比較的高いようです。
私が所属していた機械知能・航空工学科では女子学生比率があまり高くありませんでしたが、学生生活を送っている時は女子が少ない学科にいることがほとんど気になりませんでした。人数が少ないからこそ学科の女子全員と友達になることができ、充実した日々を送ることが出来たのかもしれません。更に、男女関係なく工学の話を楽しくできるので、のびのびと好きなことに取り組める環境でした。
大学では授業と部活動等で異なる学科や他学部の学生との交流の機会もあるので、女子が少ないことによる不安の解消方法は色々見つけられると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
少しでも工学部と工学研究科への理解が深まっていたら嬉しいです。

後編では現役学生へのインタビューを通してみなさんにもっと工学系の女子学生について知っていただけたらと思います。
皆さんお楽しみに!

記事へのコメントやSAへの質問などはいつでもこちらのフォームからお待ちしております。

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編集後記

noteで記事を書くのが初めてだったので、様々な記事を読んでみました。知らないことを知るのは面白いですね。これからも隙間時間に読んで雑学王になりたいと思います。(もえさん)

東北大学サイエンス・エンジェル
次世代の研究者を目指す中高校生に「こんな女性研究者もいるんだ!」「理系って楽しい!」という思いを伝えるため、2006年に結成。年度毎に学内で公募され、総長に任命された 東北大学の自然科学系10部局に所属する女子大学院生が、中学・高校での出張セミナーや科学イベントで科学の魅力と研究のおもしろさを伝えている。メンバーは宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究中。




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