旧石器時代の人肉食は、儀式的な意味合いが強かったかもしれない
5年前の2017年の論文だが、旧石器時代に存在した類人猿(Hominin、ホミニン)の肉のカロリーを計算し、この時代に見られた類人猿同士のカニバリズム(食人行為)は、栄養摂取が目的ではなく、文化的・儀式的な意味合いが強かった可能性を示す論文を見つけた。旧石器時代の類人猿の肉のカロリーは、当時狩猟されていた大型動物(マンモスやバイソン、牛など)に比べて低く、少なくともエネルギー摂取の意味合いでは、同族の肉を食べるメリットは小さい。
Cole, J. Assessing the