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文章はけっきょく、書き出し————魅力的なリード文のつくり方

「書いた文章をもっと読んでもらいたい!」
「みるみるビューが増えていく魔法の文章術みたいのが知りたい!」

この記事はこんな人のために書いています。


ぼくはこれまで、noteでたくさんの記事を書いてきました。
公開されている分だけでも、130記事あります。
本格的にnoteを始動したのは、今年(2024年)の1月なので、それから100記事近く書いています。
そのぼくが断言したいのは、文章はけっきょく、書き出しということです。
いい書き出しさえ書けてしまえば、あとはもう流れるように書けますし、それに呼応して読者も読んでくれます。

というより、ぼくとしてはかなり不本意な話なのですが、全集中して100%に集中力を注いだ文章よりも、執筆の中でエネルギーの80%をタイトルと書き出しに絞って、残り20%の惰性で書かれた記事のほうが読まれるという悲しい現象さえ目の当たりにします。
そういう意味では、書き出しにこだわることは、とてもコスパのいい文章術であるということができるしょう。
それでは、本文をお楽しみください。

山門ワンポイントメモ
ちなみに、書き出しのことをWebライティングの世界では、リード文といいます。ですので、本文中では、書き出しと言ったりリード文と言ったりしますが、同じものを指していますのでご注意ください。

けっきょく、書き出し

あなたは、noteで知らない人の記事を読む時、どこに注目していますか。
せっかく開いても「ああ、これは読まなくていいや」とブライザバッグした経験って誰でもあると思うのですが、その「これは読まなくていい」という判断はどこでしているのか考えたことがありますか。
これに対してぼくなりの答えがあります。
まず、タイトル。そして、書き出しです。
この2つを見て、合格なら「よし、読もう」とか「これは読まなくてもいいや」と判断しているはずです。
もちろん、心優しい人は隅々まで読むのかもしれませんが、そんなことをしていたら貴重な時間はいくらあっても足りません。
だからこそ、タイトルと書き出しに徹底的にこだわりをもつことは、読まれるために必要なことどころか、読者の貴重な時間を奪わせないために考えるべき書き手の義務であるとすら考えます。
以前、タイトルの重要性についてはこちらの記事で書きましたので、まだ読まれていない方がいらっしゃったらこちらも合わせてお読みください。

【あわせて読みたい】

せっかく魅力的な本文で文章を書いても、書き出しがお粗末だと決して読んでもらえません。
でも、この逆は読まれます、中身はお粗末だけど、タイトルと書き出しだけは魅力的。

山門ワンポイントメモ
徹頭徹尾パーフェクトを目指す姿勢は大切ですが、要所をしぼってそこだけとりあえず頑張るという姿勢でいるほうが、精神衛生上よいです。100%を出し切って、読まれなかったという徒労感と虚無感はつらいですよね。
最初から、パーフェクトにはできません。だったら少しずつパーフェクトになるように近づける努力をしましょう。

それほどまでに、書き出しは重要です。
名うての文章書きは、全員書き出し文の重要性に気がついているので、効果的で冒頭文で読者を魅了します。
そこで、彼らがやっている読者のこころをがっちり掴む魅力的な書き出し文の書き方を公開します。
魅力的な書き出し文を書くことができれば、あなたの記事はよく多くの人から読まれること間違いなしです。
しかも、誰でも再現しやすいように、魅力的な書き出しの要素を分解してひとつひとつカンタンに取り入れられるようにしました。


魅力的な書き出し文の条件

魅力的な文章は、すべて書き出し文です。
と断言してしまうと極端ですが、まちがいない威力を実感していただけるでしょう。

(1)タイトルの答えになっている

タイトルの回収は書き出し文で行いましょう。
本題には、書き出し文ですぐ入るが鉄則です。
noteでタイトルで宣言したことへ行くまでのエンジンの空ぶかしのような冒頭文をよく見かけますが、初見の人にとっては読みづらく読み手にストレスをあたえているので注意が必要です。
関係のない話から始めると、「これは読まなくていい」という読者の中の警戒信号が作動します。
ですので、タイトルで宣言した内容について、すぐに入るのが鉄則です。
この記事は、魅力的なリード文の書き方について書いている記事ですが、本題になかなか入らずに、ぼくが好きな犬の話やほかのnoterさんの話を続けていたら、あなたは離脱してしまっていたのではないでしょうか。

(2)固有名詞がない

(1)とも連動する話ですが、書き出し文中では初見の読者が困惑する言葉選びはやめましょう。初見の読者が困惑するものは、固有名詞です。この話を実感していただくために、こんな問いを用意しました。

あなたがnoteを見ていて、こんな場面に遭遇したと思って、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

あなたは「おっ」と気になるタイトルの記事を発見しました。その記事をクリックしてみました。
すると、しらない専門用語が散りばめられていたり、難解な言葉に注釈なくバンバン使われています。
読めません。さぁ、あなただったらどうする?

A 喰らいつく
B 諦める

ちなみに、ぼくならBです。とっとと諦めてじぶんのレベルに合ってるほかの娯楽を探します。
資格や受験勉強みたいな内容だったら、Aの判断もあると思いますが、よっぽどのドMではない限りBを選ぶと思います。
そう、読者は人間。一部には、Aのような哲人はいるかもしれませんが、ほとんどはBのような人。つまり、たいていの読者はすぐに離脱してしまいます。
そのため、導入の書き出し文では、離脱率が増えそうな固有名詞や専門用語は、後に出しましょう。仮に出すにしても、補足説明を設けるとか、メモを補足するとか、できるかぎり、初見が離脱しない意識を持ちましょう。
こういう細かな配慮ができると、あなたのリード文は魅力をまといます。
より多くの人に読んでもらうということは、読者にできるかぎりストレスを与えず、一読で理解できる文章を書く、読者になるべく帰り読みさせないように工夫する、これらの細かな配慮の結晶が魅力的な文章をつくります

(3)どんな読者を対象とした記事か書く

「この記事の読者は◯◯な人です」みたいな備え書きがあると安心して読み進められますよね。
こんなふうに、あなたの記事の想定読者はどんな人なのか想像したうえで、「◯◯な人を対象に書きました」とあれば、読者は「わたしのことだ!」と思って続きを読みたくなります。
たとえば、この記事の場合、「書いた文章をもっと読んでもらいたい!」「みるみるビューが増えていく魔法の文章術みたいのが知りたい!」を対象者の特徴として書きました。「この記事を読むべきは人はこんな人です」と伝えているわけです。

(4)この記事を読むと、あなたに起きる変化を添える

この記事を読むとどうなるのかをリード文末で書いてあげるとより一層、読者は読み進めたくなるでしょう。
この記事の場合、「魅力的な書き出し文を書くことができれば、あなたの記事はよく多くの人から読まれること間違いなしです」としています。
じっさいにあなた自身は、このように書いてあって「読んでみたい!」という気持ちが高まったのではないでしょうか。

(5)結論から書き始める

ホリエモンなどのビジネス系インフルエンサーの影響で、「結論ファーストで話す」が常識になりつつあります。
タイトルでほのめかした内容は、書き出し文中で説明をしておいた方が読者のストレスが軽減されます。
結論から書き始めて、それを補う根拠と具体例を足しましょう。
そういう意味で、PREP法はとてもつかえるのでぜひ使ってみてください。
以下の記事の中でもPREP法についても紹介しているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。

【あわせて読みたい】

まとめ

書き出し文を制するものはライティングを制する!
文章はけっきょく、書き出しです。
タイトルを読み、冒頭の数行を読んで読むかどうか判断するという、読者の気持ちに徹底的に寄り添って文章を書きましょう。
大切なのは、指先の向こう側にはかならず人がいる、ということを知ることです。

【あわせて読みたい】
コトバテラスでは、作家のぼくは「書く」を担当して、マーケターの三連休は「売る」を担当しています。noteで「書ける」と「売れる」の両立を目指したい人は、こちらも併せて読みましょう。


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