映画「窮鼠はチーズの夢を見る」感想（ネタバレあり）

観ようと思ったきっかけ

最近の私は、「5時に夢中！」の影響を受けすぎている。

【5時に夢中！】9月4日（金）
本日はゲストに行定勲監督をお迎え！撮影秘話や監督業など、貴重なお話をしていただきました～✨行定さんが監督を務めた映画「窮鼠はチーズの夢を見る」が9/11（金）全国公開です！是非劇場に足を運んでください！来週もお楽しみに〜！#gojimu pic.twitter.com/z4nzOkRPDO

— 5時に夢中！TOKYO MX (@gojimu) September 4, 2020

先日は5時に夢中の番宣で「メグ・ライオン」を知り映画館に足を運んだし、今度はゲスト出演の行定勲監督が「窮鼠はチーズの夢を見る」を紹介していて「観に行こうかな」という気になった。

BLモノというと、自分の中で「ゲイカップル＝女は要らない」という先入観があり、女の私は感情移入できなくてつまらないかなと思って今まで敬遠していた。

でも、大倉くん演じる大伴恭一は元々ストレートの既婚男性で、成田くん演じる今ヶ瀬渉と恋愛関係になってからも女性とも色々あると聞き、「だったら面白そうだな」と俄然興味が沸いた。

そして、大好きなゲスの極み乙女。のいこか様が女優・さとうほなみとして出演しており、彼女の演技がいいという評判が私の背中を押した。

女優陣は全員、オーディションで決めました！
さとうほなみはももちろん、オーディションで決めました。

『窮鼠はチーズの夢を見る』さとうほなみが抜群の存在感 https://t.co/Yp14p0gy4n @cinematodayより

— 行定勲 (@ISAOYUKI) September 15, 2020

映画「窮鼠はチーズの夢を見る」

映画の紹介をしよう。

～あらすじ～
優柔不断な性格から不倫ばかりしてきた大伴恭一(大倉忠義)の前に、ある日、妻から派遣された浮気調査員が現れる。
その調査員は、卒業以来会っていなかった大学の後輩・今ヶ瀬渉(成田凌)だった。
彼は、体と引き換えに不倫を隠すという取り引きを恭一に提案する。
恭一は拒否するが、今ヶ瀬の真っすぐな気持ちに触れるうちに、二人の時間に少しずつ心地よさを感じるようになる。

主役の二人の他に、恭一に関係のある女性として、妻の大伴知佳子（咲妃みゆ）、不倫相手で同じ会社に勤める井手瑠璃子（小原徳子）、大学時代の元カノ・夏生（さとうほなみ）、直属の部下でのちに恋人となる岡村たまき（吉田志織）が登場。

これだけ見ても、「恭一どれだけモテるんだよ！」とツッコミたくなるが、これだけカッコよくて仕事も出来て、なおかつ優柔不断だったら女がほっとくはずがない。（笑）

こんな人が同じ会社にいたら、私だって好きになってしまいそうだもの❤️(笑)

感想

やっぱり大人の恋愛映画は好きだ。

人が人を好きになる喜びや切なさ、そこには、男も女も、同性も異性も関係ない。

好きな人を振り向かせようと必死になり、時には無様な姿も晒してしまう。

たとえその人と結ばれたとしても、不安が尽きることはない。

特に相手がモテる人だと、他人に盗られる不安は尽きず、嫉妬に狂うことだってあるだろう。

常にハラハラドキドキさせられて、感情はジェットコースターの如く、とてつもない振り幅で揺れ動く。

・・・恋に無我夢中だった時の気持ちを、久しぶりに思い出した。

私は、「流され侍」という名前に象徴される、好意を持たれたらフラフラしてしまう恭一の気持ちに共感してしまう。

己を振り返れば、自分が好かれていることにあぐらをかき、相手を傷付けたことも数えきれない。

渉のように卑怯な手を使ってでも好きな人を振り向かせようとする思考回路や、恋人のいることも厭わず突進するひたむきさも理解できる。

夏生の「私と○○どっち取るの？」「もちろん私だよね？」という、自分に自信があるゆえに白黒ハッキリ付けたがるところや、相手を追い詰めてしまう愚かさは、昔の自分を見ているようだ。

その他の女性たち、知佳子、瑠璃子、たまきそれぞれが抱く感情も、デジャヴのように私の胸を去来した。

恋愛映画の醍醐味は、登場人物を通して過去の自分を追体験できることではないだろうか。

既婚者の私はもう、リアルに恋することはできない。

だから恋愛映画を鑑賞し、昔の自分を引っ張り出しては、当時の様々な感情に浸るのだ。

最後に同性愛について、考えてみた。

今回の映画はゲイカップルのきわどいラブシーンもあったが、美しい男性同士ということで違和感なくストーリーに入ることが出来た。（ジャニーズなのにここまでやっていいんだ、とただただ驚愕・・・）

恋愛映画と言えばすぐに自分に置き換えて考えてしまう私だが、同性愛に関してはどうだろう？

高校時代、女4人の友達グループでキャンプに行った時、「バカな写真を撮ろう」と、ふざけて女同士でキスしたことがある。

その時気付いたのは、「気持ちの悪い男とキスするくらいなら、可愛い女の子とキスする方が絶対いい」という感覚だった。（女の子ならみんなそうじゃないだろうか）

本気で女性に恋をしたことはないが、気心の知れた女友達とならキスくらいはできそうだし、それ以上の関係もムード満点で求められたら、好奇心で応じられる・・・かどうか！？

私は男女問わず美しい人が好きなので、自分好みの美女に口説かれれば、もしかしたら落ちてしまうかもしれない。

肉体から入り心まで持っていかれ、最終的にその人に恋焦がれるのかどうか、それは未知の領域だからわからないけれど。

いずれにせよ、私はメンクイだということだ。

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