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創作大賞2024の振り返り&あとがき──北三日月町をめぐる冒険

 今日は7/15(月)。創作大賞2024の〆切まで、あと10日を切りました。

 この記事を読んでくださっているのは、創作大賞2024の要項発表から今日までのあいだ、長い旅路を共にされた仲間の方々と思っています。それぞれの場所で、それぞれのやり方で、それぞれの旅路を歩んで……本当にお疲れ様です。あと僅かの期間、最後まで歩み抜きましょう。そして7/24になったら、それぞれの場所で、お疲れ様の乾杯をしましょう。


 今日はみくまゆたんさんから、素敵な企画のご提案があったので、嬉しくなって、キーボードに指を走らせています。

 みくまゆたんさん、記事の中でこんなご提案をしてくださっています。

 みなさんで、過去作のあとがき&振り返りnoteをまとめた記事を書いたら、みんなでハッシュタグ #創作大賞2024あとがき集 をつけて、盛り上がりませんか?

 めちゃくちゃ素敵!! お祭り大好きです!!


 そんなみくまゆたんさんの、イチオシ小説もご紹介です。

 自分が過去に発表された作品が、有名作家にパクられている……! という導入から始まり、主人公・紀子の著作権をめぐる戦いが描かれています。著作権についての物語を、こんなに軽やかに書かれるってすごいなあ……! とワクワクしながら読み進めました。ぜひ!

 あらためて、みくまゆたんさんのこのnote。すごい熱量のこもった記事です。この記事を読んで、わたしも個人的な打ち上げをしながら、今年の創作大賞を振り返ろうと決めました。(ただ、小説だけです。私のエッセイは、くっちゃくちゃで本当にお恥ずかしいので……!)

 つれづれと、アイスコーヒーやビール片手に、ゆっくり書いていこうと思います。打ち上げですもの! 祭りだ、祭りだ!! ワッショイ!!



3ヶ月の振り返り


 創作大賞が始まってからおよそ3ヶ月の期間、たくさんのnoterさんとの輪が広がりました。最初は、当時再発していた統合失調症と、新しく発症したパニック障害の闘病日記として書いていたこのアカウントでしたが、創作大賞のことを知って、作品を発表していくスタイルに切り替えました。作品を書いていくあいだに、どんどん回復に向かっていったというのも、とても嬉しくありがたいことでした。自分にとって、物を書くというのはエネルギーの源なのだなと理解できた3ヶ月でした。

 最初は、「これを機に、商業出版を! フンガー!!」と鼻息荒く挑んでいたのですが、書き進めるうちに、だんだんと肩の力が抜けていくのも感じました。だって、出会う作品みんな素晴らしいんですもの。そして、みんなとっても優しいんですもの。ネット上にこんなに優しい場所があるんだな、もっと大事にしていきたいな、という感謝の気持ちは、日を追うごとに深まっています。出会ってくださったみなさま、本当にありがとうございます!!

 様々な作品を読み進めるうちに、そして自分でも書き進めるうちに、自分の個性やスタイルというものも、なんとなくですが見えてきました。いちにちに書ける文字数も、今年の自分の限界も、来年に向けての伸びしろも見えました。なにごとも改善点が出てくるのは当たり前のこと。来年以降に向けて、粛々と日々の改善を積み重ねていくのみです。

 もちろん、商業出版は目標にしています。昔からの目標です。そして小説執筆を仕事にしていくために、いま出来ることを冷静に積み重ねていこうと考えています。今年の創作大賞がひとつのきっかけになればいいとは思いますが、今回至らなかったとしても、次の打ち手を冷静に考えていくだけのことです。なんにせよ続けていくことが、大事なのですから。

 そうそう、嬉しかったのは、執筆時間を組み込んだ時間割を作ったことで、演奏に向き合える体力も回復に向かってきたこと。電車や会食も平気になりました。noteのイベントにも参加できました。大人数のホールに行ったり、オーケストラや合唱、オペラを聞きに行ったりするのはまだ難しいですが、新しい生活も悪くないものです。


ヒューマンドラマ4作品──「北三日月町サーガ」の誕生


 さて今回、私が発表した小説は4作品。


「弦月湯からこんにちは」(全15話・中編小説/恋愛小説部門)

「ドルチェ・ヴィータ」(全11話・中編小説/恋愛小説部門)

「あんぱんと弦月湯」(全4話・短編小説/お仕事小説部門)

「一人称のゆくえ」 ─弦月湯シリーズ─(全4話・短編小説/お仕事小説部門)


 じつはこれ、すべて東京の北西にある架空の町、「北三日月町」を舞台にしています。私の中では、「北三日月町サーガ」と呼んでいます(笑)。

 この呼称でわかる方にはすぐにわかってしまうと思いますが、根底に流れる想いは海堂尊先生の「桜宮サーガ」へのオマージュです。


 海堂尊先生の描く世界がすごく大好きで、一時期ものすごく影響を受けました。魅力的な登場人物、そして複雑な物語をすべて包み込む桜宮市という舞台設定。こういう世界を描いていきたい……! と、若い頃から憧れていました。

 時が流れて、ようやく「北三日月町」という小さな世界を生み出すことが出来ました。池袋にも上野にも電車で一本で行けて、駒込や巣鴨、王子の隣町である、北三日月町。ガウディ調の銭湯・弦月湯があって、しゃべる猫の平泉さんがいる、北三日月町。小さな、小さな世界ですが、北三日月町を生み出すことが出来たことで、自分の心のふるさとが出来たような心持ちになりました。これからも、北三日月町を舞台にした物語を書いていこうと思います。

 今回の4作品は、ジャンルを無理矢理に当てはめた感もあります。それぞれ、純正の恋愛小説、お仕事小説ではないとも考えています。では、あなたの書く物語はどんなジャンルなの? と問われると……ざっくりとまとめてしまうと「ヒューマンドラマ」です。

 恋愛小説というジャンルの要素がいちばん強いであろう「ドルチェ・ヴィータ」でも、恋愛はドラマの中心にはありません。それよりも、主人公・祥穂が終幕でたどり着く、ある気づきの方が大事だと考えています。

 でも、ジャンルど真ん中で書けないという制約は、様々な工夫を考える訓練になりました。執筆期間、どれもとても楽しかったです。

 ここからは、一作ずつ振り返ってみようと思います。



変容と再生の物語──「弦月湯からこんにちは」


 応募第1作は、「弦月湯からこんにちは」です。

 仕事も、住処も、すべてを失った。拾われた先は、銭湯だった。 

 世界的なツァイトウイルスの流行によって、仕事も住処も失った壱子。ある朝、意を決して外に出た壱子が辿り着いたのは、ガウディへのオマージュに満ちた銭湯「弦月湯」。住み込み募集の張り紙を見つけた壱子は番台にいた小柄な女性、いずみに思わず声をかける。

 いずみの従弟であり、かつて壱子のもとで働いていたノンバイナリージェンダーのデザイナー・暦との再会、そして弦月湯の再建を通じて壱子の心は蘇り始める。

 喪失から再生の過程をゆるやかに描く、中編小説。

あらすじ

 当初「メタモルフォシス」というタイトルだったのですが、羽田圭介先生が同名の作品を2014年に出版されていたことに気づき、現行タイトルに改めました。おはずかしい……。羽田先生、申し訳ございませんでした。

 もともとは、2020年に文学賞に応募しようとしていた作品です。途中まで書いて、そのまま塩漬けになっていました。noteで小説を書いていこうと決めた春、創作大賞の存在も知らないまま、週に1話ずつというスローペースで更新を始めました。

 その後、創作大賞を知って、応募を決めました。ただ、どのジャンルで出せばいいか、悩みに悩みました。結果、恋愛小説に決めましたが、本作の恋愛要素がそれほど多いわけではないことも理解しています。でも、いろいろな形、いろいろな温度の恋愛があっていいよね……と思いながら、書きました。

 弦月湯の造形は、駒込にあった殿上湯さんと、西新宿のガルバホールさんを基にしています。


 どちらも思い入れの深い場所です。これは、いつかエッセイに書けたらいいなと願います。

 また、壱子が弦月湯の再建に向けて構想を練る段では、高円寺の「小杉湯となり」を運営される「銭湯ぐらし」代表取締役・加藤優一さんのお話をお伺いいたしました。ありがとうございます!


 小杉湯さんをお伺いした時の模様は、こちらの記事をご覧ください。


 すべてを失った主人公・壱子は弦月湯の人々と出会い、壱子自身のみならず、弦月湯の人々や、取り巻く環境を再生させていきます。壱子が過去の自分を捨て、新しい人生を受け入れたことによって、少しずつ、でもダイナミックに変容が起こります。壱子がよみがえっていく過程を描きたいと願いながら、書いていきました。

 不思議と、壱子が元気に動き始めると、私自身のエネルギーも巡り始めました。壱子の旅は、私にとっても変容と再生の旅となりました。

 弦月湯を作った、いずみと暦の祖父・弦二郎の芸術への思いには、私自身も深く共鳴しています。これまで、音楽を通じて暮らしの中の芸術を作りたいと砕心してきましたが、自分の中の問い掛けに対してのひとつのアプローチを、この作品を書くことで理解出来たように思います。

 来年の秋には、本作の中で重要な役割を担った、シューマンの歌曲集《女の愛と生涯》を中心とした演奏会を、弦月湯のモデルのひとつとなったガルバホールで開催する予定です。今回の結果にこだわらず、演奏会にいらしてくださる方には、本作とスピンオフ(書き下ろし含む)を集めた薄い文庫本を特典として差し上げる予定です。薄い文庫本、一年がかりで作っていくのを楽しみにしています。

 本作は、多くの方々からご感想をいただきました。誠にありがとうございます。

・日々鯨之さん

・酒本歩さん

・野やぎさん


・アルロンさん

・青豆ノノさん


 オフラインでも、たくさんのご感想をいただきました。その中で印象的だったのが、「号泣した」というお声を少なからずいただいたこと。その方々の心に深く届けられるものがあったかと思うと、身に余る喜びです。

 ご感想をくださった皆様、本当にありがとうございます!!



ビタースイートなおとぎ話──「ドルチェ・ヴィータ」


 応募第2作は、「ドルチェ・ヴィータ」です。

 ──私の首筋を熱い舌が舐める。くすぐったくて、身悶えする。ざらざらとしたその舌は……ん? ざらざら?

 不倫の恋をひとつ清算したばかりの祥穂は、ひょんなことから言葉を話す白猫・平泉さんと出会う。

 なかなか次の恋に踏み出す気にはなれない祥穂だったが、ある日行きつけのラーメン屋でカメラマンの青年・尚司にコップの水をかけられたことがきっかけで、心が再び動き始める。

 仄かな恋心を楽しむ祥穂だったが、尚司からある相談を受ける。心が乱れる祥穂のもとに、不倫相手だった元上司からの連絡が届く。

 悩みを深める祥穂に、白猫の平泉さんは寄り添い続ける。祥穂が下した決断は──。大人のためのほろ苦いおとぎ話。

あらすじ

 2016年にある文学賞に応募した作品です。その時は、二次審査まで進みましたが、最終まではいけませんでした。ただ、好きな作品でもあるので、塩漬け倉庫から引っ張り出してきたという次第です。

 独身時代の私はめちゃくちゃ恋愛音痴で、祥穂のようなほろ苦い恋愛をしたことはありません。でもいい歳なんだし、大人の恋愛も書けるようにならないと! と、背伸びして書いた記憶があります。結果として、ふんわりとした物語になってしまいましたが……。

 しゃべる白猫の平泉さんは、私の夢を詰め込んだ存在です。こんな猫ちゃんがいてくれたら、どんなに幸せだろうと思いながら書いていたので、執筆期間も平泉さんが出てくる場面はめちゃくちゃ幸せだった記憶があります。にこにこしながら書いていました。

 それにしても、祥穂の不倫相手の上司は許せん! と思いながら、書いていました。後半のある場面では、行くなよ、祥穂! と思っていたのは、ここだけの話です。でも行っちゃった。あーあ。ただ、彼女が前に進むには、避けて通れないイベントだったのでしょうね。

 「ドルチェ・ヴィータ」の舞台も、北三日月町です。いつか、祥穂が弦月湯に行く物語も書いてみたいと願っています。祥穂と壱子の会話とか、きっと楽しいだろうなと思います。いつか、ふたりが北三日月町のワインバルで恋愛について語り合う短編を書いてみたいですね。



青年の冒険譚──「あんぱんと弦月湯」


 応募第3作は、「あんぱんと弦月湯」です。

「それだったら、弦月湯に行ってみたらいいんじゃない?」

 悩める日々を送るデザイナー・悠平は、カフェ・ポート・グラスゴーのマスター、セキネコの言葉で弦月湯のnoteを検索する。インタビュー記事に書かれた先輩デザイナーでもある暦の言葉に動かされて、悠平は弦月湯へと導かれる。

 弦月湯での暦、いずみ、壱子との面談で、悠平は社会課題にアートを通じて働きかけたいという自分の隠れた思いを知る。やがて悠平は、立ち上がり動き出す──。

 「弦月湯からこんにちは」のスピンオフ短編小説。

あらすじ


 まったくのノープランから始まった「あんぱんと弦月湯」。きっかけは、カフェ・ポート・グラスゴーのマスター、関根さんとの対話です。

 関根さんに星回りを読んでいただいた時のこと。終盤に「なにかタロット引きますよ!」とおっしゃっていただいて、「そしたら、次回作について! どんな題材で書けばいいでしょう?」とお尋ねしたんです。そこで出たカードと、導き出された対話によって、「弦月湯であんぱんかじってた悠平くんを主人公にした、スピンオフ短編を書こう」と思いつきました。

 弦月湯のスピンオフは、編集者の藤原華さんが勧めてくださったことで、いつか取り組まなければならない宿題と感じていました。

 今回の創作大賞に取り組むにあたっては、華さんのnoteもたくさん参考にさせていただきました。

 個人レッスンを受ける心持ちで読ませていただいてます。本当にありがとうございます!


 「あんぱんと弦月湯」では主人公・悠平の一本気な性格もあって、筆はすいすい進みました。ちなみに今回、4作品を発表して理解したのは、自分は憑依型の書き手だということ。主人公となる人物と対話を深めていったあと、その人を体と心に降ろして、一気に書き上げていくスタイルが性に合っているようです。そして心身が深く同調してしまう書き方なので、ミステリーやホラーは書けないのです……。

 作中、悠平と暦の対話で、悠平が「社会課題に対してアートで働きかけたい」と言い出した時は、わかるよ、悠平……! と深く頷きました。作中の登場人物は、なにかしら自分の欠片を含んでいるものです。悠平の想いは、自分の中でもコアに近い部分だったので、熱量をもって書き進めることが出来ました。

 この作品にも、ご感想をいただきました。

・アルロンさん


 悠平のことは、作中にも登場するカフェ・ポート・グラスゴーのマスター、関根さんも応援してくださいました。関根さんは、作中のご登場シーンのご監修もしてくださいました。ありがとうございます!

 カフェ・ポート・グラスゴーについては、こちらのサイトもご覧ください。巣鴨駅から徒歩5分ほどです。

 作中、悠平がカフェ・ポート・グラスゴーで頼んでいた「こまごめ村エール」も、チリソースとマヨネーズのついたフライドポテトも実在するメニューです。機会がございましたら、ぜひお楽しみください!



いずみの回想録──「一人称のゆくえ」─弦月湯シリーズ─


 応募第4作は、「一人称のゆくえ」─弦月湯シリーズ─ です。

 ──いとこの暦ちゃんは、いつもなにかを我慢していました。暦ちゃんのことは、生まれた時から知っています。わたしが8歳の頃に、暦ちゃんが生まれた時のこと、今も覚えています。──

 弦月湯の三代目、いずみの回想によって語られる、いずみと暦、そして壱子の物語。暦がどのように、いまの自分として生きる道を選んでいったか、姉のように暦を慈しんできたいずみの視点から明かされる。

 「弦月湯からこんにちは」のスピンオフ短編小説。

あらすじ


 「あんぱんと弦月湯」を書き上げた後、「『北三日月町サーガ』のバランスを取るために、もう一作スピンオフを書きたい」と思いました。そして思い浮かんだのが、「一人称のゆくえ」というタイトルでした。

 はじめは、暦を主人公にしようとしていました。けれど、暦は最後のところで心を開いてくれませんでした。こりゃ書けない、今年は諦めるか……と思っていたところ、いずみがぽつりぽつりと語り始めてくれたので、それを書き留めていきました。

 いずみの静かで内省的な性格もあって、なかなか執筆速度は上がりませんでした。いずみは話すスピードもゆっくりなので、根気強く耳を傾けていきました。思いも寄らない話を打ち明けてくれて、そうだったのね……と驚くことの多い執筆期間となりました。

 〆切までの期間に、すこし編集や修正もするとは思いますが、「一人称のゆくえ」を書けたことで、今年の創作大賞をきちんと終えることができたように感じています。


総括──人生に健やかさを取り戻せた、かけがえのない期間


 こうして小説を4作品書いたことで、いまの自分にできること、できないことを理解出来るようになりました。また、演奏活動と並行して書くにはどのようにスケジューリングすればいいかということや、日々のタスクを管理するために必要なことはなんだろうかということも、これまでよりも粒度細かく考え、実践に移していくことも出来ました。

 ADHD×ASDという特性グレーの自分にとっては、自分に合った日々のタスク管理やスケジュール管理は命綱です。5・6月は演奏会に向けてのタスクが多く重なったため、意識的に休息を多く挟み込みながら取り組みました。

 自分の手で取り組んだ分だけ目に見える成果が蓄積されていくという小説の執筆作業を通じて、生まれて初めて「達成感」を感じることが出来ました。これまで、音楽や他のジャンルのライティングでは、どうしても感じることの出来なかった「達成感」。小説執筆を通じて、これまでどん底だった自己肯定感も健やかに育ち始めました。

 音楽活動だけしていた時には、常に自分を責め続けていました。去年の冬には統合失調症の再発と、パニック障害の発症が重なって、布団に寝たきりで指一本動かすのもつらい日が続きました。

 その頃に書いたnoteを読むと、ぎりぎりと自分を絞め上げていたことが理解できます。


 ここから7ヶ月ほど経って、生きることがずいぶんと楽になりました。「立派にならなくてはならない」という心の声は、ほとんど聞こえなくなりました。

 布団でごろごろするのが何より大好きで、電車の中では音が聞こえないように気をつけながらおならして、仕事の後にはもつ焼きを食べながらビールや緑茶ハイをひとりで飲むのが大好きな自分を、「普通の自分」として認められるようになりました。それでいいじゃん、と思えるようになりました。

 子供の頃からずっと嫌いで、ずっと責め続けてきた自分の太い体型も、肯定的に思えるようになってきました。どうしてこれまで、こんなに自己肯定感が低かったんだろう? と思えるようになってきたのは、いい傾向だと思うのです。

 創作大賞を通じて、わたしは今後の人生を健やかに生きていくための基盤を整えることが出来ました。それは、自分にとって何物にも代えがたい幸せです。このような貴重な機会を、本当にありがとうございます。

 noteで出会ったみなさまにも、感謝の気持ちでいっぱいです。お互いの内面の輝きを見つめて、個性を認め合って、称え合う、風通しのよいコミュニケーションを重ねてきたことによって、人間という種への信頼を取り戻すことができたようにも感じています。本当に、本当にありがとうございます。

 今回の創作大賞で「北三日月町サーガ」を書き始められたことで、書き手としての自分の軸が整い始めたのも感じています。これからもこの小さな世界を育てつつ、北三日月町から外に出た世界も書けるように自分を成長させていきたいと願います。

 このnote、7/14日曜の夕方から書き始めて、いま7/15月曜の午後になりました。アイスコーヒー、ビールと進んできた飲み物のリレーは、いまはアイスカフェオレになりました。フィナーレは、アイスカフェオレと共に迎えます。わーい!!

 ようやく自分自身の振り返りが出来たので、ここからはみなさまの作品をゆっくり読ませていただけます。感想も、出来るだけ書いていきたいと願います。どうぞよろしくお願いいたします。

 創作大賞2024の〆切まであともう少し。グランドフィナーレまで健やかに走り抜きましょう!!

 そして、もしよろしければ「#創作大賞2024あとがき集」で共に盛り上がりましょう。

 ラストスパート、応援しています!!!





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