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教育

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私の高校教員としての記事や、他のクリエイターさんの教育関係記事をまとめています
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#英文法

今日のつまずき英文~"be dead"表現~

今日のつまずき英文~"be dead"表現~

"was dead"は変?おはようございます。Sakuraです。
数か月前に、試験問題作成を進めていた頃につまずいたのが、表題の "dead" に関する表現でした。
文脈としては、「ある少女の母親はすでに亡くなっているが、一輪のバラを買ってあげる余裕がない」という本文から、設問に答えるというものでした。

問題自体を掲載することはできないのですが、その際の空所は、だいたい次のとおりです。

本文の

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倍数表現について―X times as~as と X times ~er than―

倍数表現について―X times as~as と X times ~er than―

年が明けて授業を進めていると、高校1年生では比較の「倍数表現」の導入に入りました。

ただ、この倍数表現は、教科書によっては扱い方が異なるので教員側に注意が必要なセクションだと思います。

倍数表現の基本形たいていの教科書では、「X times as ~ as」を基本形として扱っていることが多いのですが、まれに、「X times ~er thanも同じ意味となる」という風に加筆している教科書もあり

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文法研究 比較級の強調表現~many+可算名詞 VS much+不加算名詞~

文法研究 比較級の強調表現~many+可算名詞 VS much+不加算名詞~

Sakuraです。「比較」の分野を指導するときに、個人的に引っ掛かる表現がいくつかあるのですが、今回はあまり高校の教科書上では詳しく説明されていない表現にフォーカスを当てます。
今回は教科書の演習問題で出てきた、「much+不加算名詞/many+可算名詞の強調」を取り扱います。

比較級の強調のルールまず、比較級の強調に関する基本事項の整理を。

1.英語表現Ⅰ・Ⅱの教科書で頻出する説明

勤務校

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「付帯状況のwith」の教えづらさ(教師側)と理解しづらさ(生徒側)

英語を教えていて、ごく当然のように文中に現れる付帯状況のwith。

これは実はすごく教えづらくて、生徒にとっても理解しづらい文法項目だと思います。

仮定法、関係代名詞/関係副詞の相違、複合関係詞、分詞構文など、乗り越える壁はたくさんあるのですが、それとは別次元にある気がしています。

たまたま定期考査の範囲だったこともあり、すこし整理しておきたくて記事にしておきます。

1.何が教えづらいのか

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