マガジンのカバー画像

🇩🇰デンマーク 特別支援教育🇩🇰

21
デンマークの特別支援学校で教員をしています。実践の様子や教材を載せています。
運営しているクリエイター

#特別支援教育

デンマークの性教育週間UGE SEX 今年のテーマは「身体」〜1時間目〜

デンマークの性教育週間UGE SEX 今年のテーマは「身体」〜1時間目〜

今年もこの季節がやってきました。全国的に取り組まれている性教育週間ウーセックス(UGE SEX)。(ヨーロッパではカレンダーウィークを採用。1月の最初の週を第1週。一年の最終週を第52週とする。)デンマーク語で数字の6はSEKS(セックス)。性のSEXとかけて、第6週(UGE SEX)を性教育週間としています。今年の全国的テーマは「身体」。私のクラスでは、今日から授業をはじめました。

UGE S

もっとみる
グリーンコットンのインタビュー記事

グリーンコットンのインタビュー記事

針貝有佳さんにインタビューしていただいた記事をシェアします。
インタビューアーゆかさんの聞き出す力と、鋭く愛のある文章のお陰で、素敵な記事にして頂きました。

デンマークの学校や教育に触れ、知り、息子達の様子をみる度に、デンマークの学校に通ってみたかったと思います。
私がもしデンマークの学校に通っていたら、どんな私になっているのかなと、答えのない想像をしてみたりもします。「自分の可能性を信じる力」

もっとみる
北欧・デンマークの性教育⑥〜私の境界線〜

北欧・デンマークの性教育⑥〜私の境界線〜

水曜日の授業
① Uge sexって
② どんな気持ち?
③ 私の境界線
④ クッション合戦

②昨日も授業で使った、感情のイラストを見ながら、この顔のときはどんな気持ちか、子どもたちと話しをします。

③Uge sexの教材を使います。裸の男の子、女の子のイラストのどちらかを使うか生徒に一人一人選ばせます。自認の性を尊重したいと考えました。      
まずは、こちょこちょするとくすぐったいと

もっとみる
北欧・デンマークの性教育⑤〜気持ちとボディーランゲージ〜

北欧・デンマークの性教育⑤〜気持ちとボディーランゲージ〜

火曜日の授業
①Uge sexって
②気持ちとボディーランゲージ
③クッション合戦


性教育の授業は4回目。Ugesexが何をする時間か、子どもたちが自分の言葉で言えるようになってきました。

②「気持ちとボディーランゲージ」
Uge sexのネット教材にあった、様々な感情の顔の書かれたイラストを見ながら、「この顔はどんな気持ちかな」と子どもたちと話し合い。子どもたちに、イラストと同じ顔をして

もっとみる
北欧・デンマークの性教育④〜こんな時どんな気持ち?〜

北欧・デンマークの性教育④〜こんな時どんな気持ち?〜

冬休みが明けた第8週。月曜から水曜日まで続けて3回、性教育を行いました。

月曜日の授業内容
1.ウーセックスって?
2.あなたの「心地よいこと」「心地よくないこと」は?
3.こんな時どんな気持ち?
4.クッション合戦

冬休みを挟み、前回の授業から約2週間が経ちました。まずはおさらいから。前回の授業でも使った写真を見ながら、ウーセックスはどんな勉強をする時間か子どもたちと話します。

続いて、前

もっとみる
勝手に応援 特別支援学校の先生(とおうちの方)

勝手に応援 特別支援学校の先生(とおうちの方)

学校はお休みでも、どうやら先生たちは出勤している様子。事務仕事をやっつけたり、新年度の準備を万端にしたり、教材研究をされているのでは、と想像しています。時間のあるこの機会に、教材作りをしている先生もいるのでは。

私のNoteやFBを翻訳して読んでくれている、同僚のリセロッテ。彼女は、自作の教材をネット販売しています。デンマーク語、算数、コミュニケーションそれぞれに特化した教材を、たくさん作ってい

もっとみる

勝手に応援📣親子の時間④「広告コラージュ」

息子たちが保育園の頃からやっている、広告コラージュ。学校現場でもポピュラーです。普通クラスと共有している美術室には、古い雑誌や広告がたくさんストックしてあります。以前長距離電車に乗ったら、電車内でやっている子どもがいました。手軽にできて、安上がり。

👉必要なもの
広告や古い雑誌。ハサミ、のり、紙

👉広告や雑誌を切り抜いて紙に貼るだけ。

小さな子は、ハサミを使ったり、広告をちぎって貼るだ

もっとみる
勝手に応援📣親子の時間②「穴作り」

勝手に応援📣親子の時間②「穴作り」

息子たちが小さな頃から好きな遊び。コロナ引きこもり中にも、お布団や毛布、マットレスを持ち出して2人で遊んでいました。幼稚園でも学童クラブでもポピュラーな遊び。デンマークで初めて就職した学童では、フリースの毛布をたくさん用意して、穴作りができるエリアを作っていたほど。子どもたちも「ねえ、一緒に穴作りしよ?」って誘い合っていた。日本の子もきっと遊んでいるけれど、遊びとして名前はなんじゃないかな。

もっとみる
勝手に応援📣親子の時間①「スライム」

勝手に応援📣親子の時間①「スライム」

4月20日月曜日。

今日の応援アクティビティーはスライム。感覚を刺激する遊びです。

職場の作業療法士サラが、微細運動(手や指を使った細かな動作を訓練する授業)の時間にやったアクティビティー。作業療法士サラはスライムのことを何故か「魔女の鼻水」と呼ぶ。名前のせいで気持ち悪さが増す。生徒たち大喜びのアクティビティー。小さな頃からスライム大好きな8歳&12歳の息子たちにも、もちろん大ヒット。

👉

もっとみる
特別支援学校の算数

特別支援学校の算数

火曜日の特別支援学校の算数研修で「なるほど!」と思ったことのまとめ。

生徒それぞれによって到達度は異なるが、特別支援学校の算数の大きな目標は「日常生活に必要な算数」を身につけること。

Oluf Magneはそれを"Livsmatematik"と名付けた。英訳すると"Life Mathematics" とか "Mathematics for life"かな。

生活に必要な算数を身につける事が、

もっとみる
ルイジアナ美術館との共同プロジェクト2015その2

ルイジアナ美術館との共同プロジェクト2015その2

間が空きましたが、ルイジアナ美術館との共同プロジェクトの続きを。一年目の大まかな流れは以下の通り。

①ルイジアナ学芸員とプロジェクトメンバーの顔合わせ。草間彌生展を題材にすることで合意。

②学芸員がワタシ達の学校を見学。子どもたちの様子を見てもらうのが主旨。授業も見てもらい、ワタシ達が視覚的教材、具体物、先の見通し、短い文で話すなど、子ども達と関わる上での基本的な事を知ってもらう。

③全職員

もっとみる
ルイジアナ美術館共同プロジェクト 2015

ルイジアナ美術館共同プロジェクト 2015

ルイジアナ美術館とワタシの職場の共同プロジェクトの始まりは2015年。この年から国内で学校改革が始まり、その中の一つが「地域の施設との共同」。ワタシたちの学校からルイジアナに共同プロジェクトを持ちかけた。小中学校向けのプログラムには取り組んできたけれど、特別支援学校向けのプロジェクトが未開拓。ワタシたちの学校と一緒に、作り上げたいとルイジアナは快諾。

学校からすぐそこにあるのに、ずっと縁遠かった

もっとみる