永遠に 第7話「思い出の場所」
「記事についてきちんと説明させてください。」
「記者がそちらに行かないように手配しました。もう、安心してください。」
「ご迷惑をかけて、嫌われてしまっただろうか?」
佑貴さんからは、連日、このようなメッセージが届いていた。
私は、そのどのメッセージにも返信が出来ずに、既読するだけで精一杯だった。
本当は、聞きたいことがあった。
でも、今はそれよりもカナ兄の様子のほうが気になった。
カナ兄は、私を自分の実家に連れてきてから、姿を見せてはいない。
私が、仕事へと出掛けて