酔翠夢紫 (すいせい_むし)

2020年の4月に、14年勤めた会社を厄介な病気のため退職。 在職中は営業一直線で仕事…

酔翠夢紫 (すいせい_むし)

2020年の4月に、14年勤めた会社を厄介な病気のため退職。 在職中は営業一直線で仕事をしてきました。その上で何が出来るか模索している一環でnoteをはじめました。 当面は短編小説・エッセイを中心に、いずれはイラストも。 皆さま、時々立ち寄って覗いてくださると嬉しいです(^-^)

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    分類に困った記事のたまり場です(笑)

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    短編小説はこちらになります。ぜひご覧になっていただければ幸いです!

  • 【営業のコツ】

    営業のちょっとしたコツを書き溜めていこうと思います。なるべく簡単に、営業のお仕事に悩む皆さんのお手伝いができれば幸いです。

  • サックスや音楽にまつわる小噺

    大学からはじめたサックスや、所属していたジャズ研究会、卒業してから所属していた社会人ビッグバンド「たまご☆ぱびりをん。」、その他の音楽系の小ネタはこちらをどうぞ♪

最近の記事

『Build & Scrap』

「なぁ可奈子さん、これはどこ運んどくの!?」大きな荷物を抱えた協力スタッフが廻りの騒音に負けないように怒鳴る。 「そこでOKです! 片っ端からどんどん搬入お願いします!」と答えて、スタッフたちに檄を飛ばす。 展示会が終わる夜には、ここ東京ビッグサイトに限らず、展示会場は切った張ったの戦場と化すのだ。まずはそれまで設営していた団体が引き払って、いよいよ私らの出番だ。時計を見ればすっかり遅い時間だが、ここからが本番なのだ。何があっても翌朝までにブースを完成させる。展示会の企業ブー

    • ちょっとひとやすみ

      いつも見ていただきありがとうございます! ここんとこ投稿が滞っていますが、いろいろあって、気持ち的に手が付けられませんでした。どうも時々やってくるスランプみたいなもんかも知れません。 たくさんの方にnoteをご覧いただけるのはとても嬉しくて、辞めるつもりはないのですが、ちょっと気が向くまでお休みしようかと。そのぶん、皆さんの記事を読む時間も増えますし(笑) 今回のスランプの原因は、障害者として認定されてしまったから…というのもあります。たぶん一生付き合っていかなきゃいけ

      • 『バリサク吹き・玲奈の場合 ~ジャズ研 恋物語 Another story 5』

         今日は、7月のとある日。  昼過ぎに、学食に来た。菊田こと涼介との待ち合わせ場所だ。  貧乏学生でごった返し騒がしいピークタイムを過ぎて、徐々に人の減っていく学食の窓際の席に彼は一人で座っていた。何も言わず歩み寄った。  「涼介、お待たせ」と言って、隣に座る。涼介はテーブルの上に譜面を置いて、書き物をしているようだった。  「大丈夫、ちょうど曲のネタが浮かんだから書いてたとこ」とのこと。  「楽器が手元になくって良く譜面に起こせるね。才能?」と聞くと、「どちらかというと訓練

        • 短編のテーマについて

          いつも見ていただきありがとうございます! 今日はこんなタイトルで。 拙作でちょこまかと短編をupしていますが、『ジャズ研 恋物語』や『ジャズ研 恋物語 Another story』とかは、概ね登場人物の世界観は一緒になるように心がけています。どこから読んでいただいてもいいような構成になるよう書いております。 また、普通の短編でも上記の世界観に則ったお話しになる事が多いように書いています。 大学のジャズ研究会で出会った男女と、そのまわりのひとたちの物語。大学を卒業した今で

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        記事

          『その時差、7時間』

          妻の桜子が、会社からのドイツのデュッセルドルフへの赴任を命を受けて、この部屋からいなくなったのは3年前。その前からふたりで借りていた部屋は、桜子がいないぶん、ひとりでは持て余すほどに広く感じる。たった1年ちょっとしか、ふたりでは居なかった。 こちらはいつものように仕事が終わるとすぐに、桜子に定型連絡のようなメールをする。"おつかれさん。今日はどんな感じかい? こっちは終わったぜ"と。 ドイツは、いま正午ぐらいだ。微妙な時差がもどかしいが、彼女が夜になる頃にはこちらは午前さ

          『その時差、7時間』

          『結婚式、準備しますよ』

          「そろそろ打合せ行くで。準備はどや?」優斗が聞いてくる。あたしは「んー大丈夫」と答えて、少しの荷物をまとめて2人で部屋を出る。 今日は挙式前の最後の打合せだ。優斗は準備万端に資料を整えているようだった。マメというか細かいというか、あたしの出る幕はドレス選びぐらいのもんだった。後は全て彼が話を進めていた。こんなとこでもデキる男である必要はないけど、安心して彼の背中を頼りに見つめていた。 挙式会場は何と東京湾クルーズのレストラン船。「どうせならジャズやりたい」という要望を突き

          『結婚式、準備しますよ』

          【営業のコツ】営業と料理の共通点

          いつも見ていただきありがとうございます! 今日はこんなタイトルで書いてみようかと思います。何だと思われるかも知れませんね(^-^) 営業と料理が似ていることのひとつが「答えは決まっている」というものです。どういうことかというと、営業であれば目標数字、料理であれば全ての品をきちんと揃えて食べられるようにする、というものです。 以前に書いた記事で目標数字については書きましたので、下記ご参照いただけると嬉しい限りです(^-^) 「望ましい営業成績」「あるべき食卓像」は最初から

          【営業のコツ】営業と料理の共通点

          『DINNER WITH FRIENDS・それぞれの場合 ~ジャズ研 恋物語 Another story 4~』

           ある日の昼頃、大学で部活が一緒だった菊田から連絡が入った。オフィスを離れエレベーターホールで内容を思案しながら、電話を折り返す。  「今度、数人で晩メシでもどうよ? 藤川さんも誘って、さ?」という中身。藤川は俺の彼女・桜子の苗字だ。二つ返事で快諾した。桜子もきっと喜んでくれるはず。  オフィスに戻ると、営業課で直属の先輩の大貫さんが意地悪く言う。「篠崎、ヒマそうにしてっけど頼んだ資料終わってるんだろうな?」と。  「はい、さっきメールに添付して送ってます。ご確認お願いします

          『DINNER WITH FRIENDS・それぞれの場合 ~ジャズ研 恋物語 Another story 4~』

          そろそろいいかな。

          いつも見ていただきありがとうございます! 今日からちょっと違うシリーズを書こうかと。僕の結婚~離婚の話です。離婚から2年ちょいが経ち、そろそろ書いてもいいかなと。ただ、Facebookで書くにはあまりに知り合いが多く、場合によっては彼女の名誉棄損となりかねないため…noteでひっそりと書かせていただきます。また、あくまでもこれは私見であるため、彼女の心の裡の全てもわかりません。 離婚の申し出を受けたのは突然でした。「他に好きなひとが出来ました」というもので、結婚して6年経っ

          そろそろいいかな。

          料理男子(おっさん)、道具にこだわる

          いつも見ていただきありがとうございます! 今日はタイトルのように料理道具について少々お付き合いいただければ。 料理をはじめた頃は、「料理男子」の名乗ってもおかしくない年齢でしたが、気付けばおっさんになっておりました。そんな僕ですが、こだわっている道具があります。それが【包丁】です。 TOP画像がそれですが、吉田金属工業さんの「GLOBAL」シリーズです。オールステンレスで錆び知らず、高い切れ味に、握りやすいグリップなどがとても気に入っていますが、一番気に入っているのは見た

          料理男子(おっさん)、道具にこだわる

          料理男子のそのあと

          いつも見ていただきありがとうございます! 今日は料理男子と題して、お話しを書かせていただこうかと。 僕が厨房に立つようになったのは、高校生の頃です。父子家庭で長男ということもあり、厨房に立ち、父の技術を盗みながら料理の勉強をしていました。最初はあまり乗り気ではなかったのですが「料理とは科学と芸術である」とのたまう父親に唆されて、だんだんその気になってきました(笑) 大学を出て最初に入った会社の時には、料理上手だった婚約者と付き合っていたこともあり、ふむふむと隣で技術を盗ん

          料理男子のそのあと

          昨日は学生の頃からの悪友2名が、うちを訪ねてきてくれた。みんな18歳からの付き合いで、今でもこうして会って酒を酌み交わすのが恒例になっている。自宅ということもあり、Wiiのゴルフとボーリングでやいのやいの言いながら、楽しい時間を過ごしました。おっさんになるのも、悪くない。

          昨日は学生の頃からの悪友2名が、うちを訪ねてきてくれた。みんな18歳からの付き合いで、今でもこうして会って酒を酌み交わすのが恒例になっている。自宅ということもあり、Wiiのゴルフとボーリングでやいのやいの言いながら、楽しい時間を過ごしました。おっさんになるのも、悪くない。

          ゼミ合宿の悪夢

          いつも見ていただきありがとうございます! 今日はこんなタイトルで書いてみようかと思います。学生の時に所属していたゼミの合宿にまつわるお話しです。 僕が大学で所属していた文学部日本文学科は、男女比が2:8でした。逆の立場の工学部からは羨ましがられましたが、こちらはこちらで、女子校にオトコが紛れ込んだような、少々厄介な世界な世界だったりするものです。 合宿自体はスケジュールに従って進んでいくのですが、予想していない事が。それが、懇親会という名の呑み会でした。日本文学科の女子

          「アタマが〇〇みたいなひと」

          いつも見ていただきありがとうございます! 今日は、いろいろあった学生の頃の記憶です。どうもそれ以前の記憶はあやしい部分もあり、比較的情報の確かなところで書けるかと。 僕が所属した大学の日本文学科というところでは、男女比が2:8くらいの女の子だらけの世界でした。少数派の男たちは肩身が狭いながらも自然と仲良くなり、かくいう僕も女の子の輪に入って最近観たドラマやら化粧品やらの話に興じていました。 「ところで最近、化粧のやり方変えたん?」「えっ、どうしてわかるの酔翠くん?」「だ

          「アタマが〇〇みたいなひと」

          《私の履歴書》前々職の頃の記憶 7

          いつも見ていただきありがとうございます!  今日は前々職の頃のまとめをしようかな、と。ブラックな職場でしたが、おかげで新卒の3年間で随分と社会人として鍛えられた気がします。 人の向き/不向きというのはあって、僕は商談をするよりも、図面を描くのが好きでした。いわゆる「モノづくり」がしたいと前々から思っていて、このハウスメーカーの営業を志したのも、ファーストプランはお客さんの要望をしっかり聞いた上で営業担当が描く、というスタンスでした。 営業時代にご契約をいただいた方からは

          《私の履歴書》前々職の頃の記憶 7

          【営業のコツ】うまくいかない時もある

          いつも見ていただきありがとうございます! 今回はこんなタイトルで。営業がうまくいかない時の処方箋です。 いくら辿り着きたいゴールから現実を逆算しても、埋め切れない時があります。お客さまの都合あっての仕事ですから、全てが思い通りにはならない時もあります。 そんな時は、いっそのこと「その月の目標を下回っても構わない」と思っています。足りなくなった分は、年度をかけてしっかりと取り返していけばいいんです。 怖いのは、目先の短期の数字に追われて、中・長期な案件を取りこぼしてしまう

          【営業のコツ】うまくいかない時もある