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ブロックチェーンとは何か?    『ブロックチェーンでできる30のこと』(滝澤龍哉)を読んで。

 こんにちは佐藤です。今日はブロックチェーンに関する書籍を読んだので紹介を兼ねて感想を書きたいと思います。未来の技術です。

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 まず、ブロックチェーンとは「取引の信頼性を技術に委ねること」です。我々が銀行を信じて各種手続きを任せているように、ブロックチェーンではその「技術」が信頼に足るということです。

 具体的には、「改竄できない取引データが全世界から監視できる」ということです。何かやり取りをすればそれが記録され、永遠に記録されて残る。言うなれば「Trustless」、信頼する必要なく完璧ということです。

・ブロックチェーンとは、信頼できる「技術」。
・改竄不可能、全記録が残り、全世界監視下にある。
・疑う必要がない完璧なシステムである。

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 それでは本書から、その完璧なシステムができる30のことを紹介します。

1.仮想通貨の送金(改竄不可能なので)
2.地域通貨(キャッスレスに貢献)
3.決算処理(不正不可能&確認不必要)
4.外交&保険(直で送金可能)
5.中古品の保証(全履歴残る)
6.商品の保証(原材料まで遡れる)
7.電力証明(売買の明確化)
8.貿易取引(情報の信頼性)
9.個人ローン(各種審査の確実性)
10.医療の追跡(人的ミスを回避)
11.学位証明(詐称不可能)
12.本人確認(個人情報の信頼性)
13.選挙などの投票(不正防止)
14.選挙などの投票(作業の効率化)
15.不動産管理(権利の履歴明確化)
16.自動車関連(あらゆるデータ管理)
17.商品の真贋(確実な保証)
18.健康管理(医療機関との情報共有)
19.宅配配送(効率化)
20.自然災害(水量管理共有など)
21.アート作品(履歴、本物証明)
22.著作権保護(コピー不可)
23.シェアエコノミー(利用者保証)
24.テレビ放送(履歴&最適化)
25.家電(運用最適化)
26.スマートフォン(個人情報そのもの!)
27.音楽(アーティスト保護)
28.監視カメラ(データの確実性)
29.災害対応(情報の確実性&共有化)
30.SNS(発信者の信頼性)

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 興味ある内容がありましたか?「信頼」できるから「手続簡略化」できるわけですね。今まで人間が(パソコンを使ってでも)管理していた業務が、管理不要になっていきます。

 大昔は、給料は現金手渡しだったり、銀行のATMでさえ操作を嫌がって、窓口を頼る人が居たり、コンピューターの普及までは時間がかかりました。そして現在ではインターネット取引が常識です。

 次なる進化が、ブロックチェーンというわけです。お金やデータ等を疑う必要がなくなるとどうなるか? それが上記30個の可能性というわけです。やり取りの信頼性迅速化が大きなメリットです。

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 マイナンバーなりIDカードなりスマホが、大きな保証になると思います。それさえあれば、手ぶらで買い物できて、ネットを通じて全てのやりとりが完結します。現在もそれに近いですが。

 書類はこの先不要になるでしょう。本人証明が出来ればよいのですから。「入力する、かざす、見せる」それで完結です。間違いや不正は出来ないかもしくは証拠が残るシステムです。

 誰もインターネット送金を怪しい、危ないと思わないように、これからはブロックチェーンが、全てのやり取りを迅速化する世界がくると思います。より技術的な確証を得たい方は、他の専門書参照です。

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まとめ
・完全に信頼できる技術がブロックチェーン。
・それは改竄不可能で完全履歴が残り、監視下にあるから。
・完璧な信頼により、簡素化&迅速化があらゆる分野に広がる。


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