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キャリアチェンジのための面接準備に、ぜひAIを活用しよう

今日は、キャリアチェンジをしたい若手営業マンが、AIを使って転職の準備をする例をご紹介したいと思います。AIに自身が直面している現状の課題を客観的に分析してもらい、キャリアチェンジのための解決策を探ります。

なお、AIはPerplexityのサブスク版を使っています。
https://www.perplexity.ai/

以下が今回の転職相談者の設定になります。

設定
- 最終ゴール:転職を通じて、法人営業から企業経理へのキャリアチェンジ
- 現職:産業機械製造メーカーの法人営業担当
- 実務経験:新卒から8年間、法人営業を経験
- AIへの要望:転職の面接を効果的に乗り切るためのアドバイス

今回は、面接で「課題となり得る点」と「その課題の解決策の具体案」をAIにアドバイスしてもらいたいと思います。同時に、今までの営業経験が「強みになる点」についても、客観的なアドバイスを求めます。なお、AIは英語のプロンプトの方が精度が上がるので、日本語訳のあとに実際にAIに入力した英文プロンプトの原文もつけておきます。

AIへのプロンプト(日本語訳)

キャリアチェンジに関するアドバイスをいただけますか。現在30歳で、大手・中堅製造業向けの産業機械の法人営業職として8年の経験があります。ファイナンスに以前から興味があったため、現在の営業職から製造業の会計・ファイナンスの専門職への転職を検討しています(会計事務所ではなく)。

すでに2年間、オンラインの会計・ファイナンスのコースを受講し、会計の知識は中級レベルです。面接で直面する可能性のある5つの強みと課題、およびこれらの課題をどのように解決できるか具体例を用いて、教えていただけますでしょうか。

実際にAIに入力した英文プロンプト

Your are the expert of recruiting. Appreciate your advice on career change.
Currently, I am 30 years old and have eight year experience in industrial manufacturing machine sales to large and mid scale companies. Since I have been more interested in finance, I would like to make a career change from the current sales person to accounting and finance specialist in the manufacturing company. (not accounting firm)

I have already took online accounting and finance course for two years and have intermediate level of accounting knowledge. Would you possibly raise five potential strength and challenges I will face in the job interview. Would you also tell me how I could solve these challenges with specific examples.

AIからの回答

強みと課題
あなたのキャリアチェンジにおける面接での潜在的な強みと課題は以下の通りです。

1. 強み

業界知識
:
既に8年間の産業機械販売の経験があり、製造業界の知識が豊富です。これは、製造会社の会計や財務の役割においても価値があります。
顧客関係スキル:
営業経験を通じて培った顧客との関係構築能力は、ステークホルダーとのコミュニケーションに役立ちます。
問題解決能力:
営業職での経験は、複雑な問題を解決する能力を示しており、これは財務分析やリスク管理にも応用できます。
自己学習と適応能力:
オンラインで会計と財務のコースを2年間受講し、中級レベルの知識を習得したことは、新しい分野への適応能力を示しています。
技術的な適応性:
新しい技術やツールへの適応は、会計分野での大きな課題ですが、オンラインコースを通じてこれらのスキルを身につけていることが強みです。

2. 課題

実務経験の不足
:
会計や財務の実務経験がないことは、雇用主が懸念する点です。
業界特有の知識:
会計の専門知識や規制、税法への精通が求められますが、これらは実務経験を通じてのみ習得可能な場合があります。
技術スキルのギャップ:
会計ソフトウェアやデータ分析ツールなど、特定の技術スキルが不足している可能性があります。
業界の変化への適応:
継続的な学習と業界の変化への適応が必要ですが、これは経験を積むことでのみ可能です。
キャリアの方向性:
面接官は、キャリアチェンジの動機と長期的なコミットメントを評価します。明確なキャリアプランが必要です。

3. 課題への対処方法

実務経験の不足
:
実務経験がないことを認めつつ、学んだ知識を実際の業務にどのように応用できるかを具体的な例を挙げて説明します。
業界特有の知識:
会計と財務のコースを受講したことで得た知識をアピールし、業界の規制や税法に関する最新の情報に常にアップデートしていることを強調します。
技術スキルのギャップ:
使用した会計ソフトウェアや分析ツールについて具体的に言及し、新しいツールを学ぶ意欲があることを示します。
業界の変化への適応:
業界のトレンドや変化に対応するために行っている継続的な学習やプロフェッショナルな開発について話します。
キャリアの方向性:
長期的なキャリア目標と、そのためにキャリアチェンジを決意した理由を明確に伝えます。

面接においては、これらの強みを前面に出し、課題に対しては準備と自己改善の意欲を示すことが重要です。また、過去の経験を新しい役割にどのように活かせるかを具体的な例を用いて説明することで、面接官にあなたの価値を理解してもらうことができます。

AIからの回答(Chat GPT4 via Perplexity)

解説

いかがでしょうか。キャリアチェンジという一見不利に見える活動も、「強み」を客観的に教えてもらうことで、営業経験から得た業界知識や顧客との関係構築スキルといった他の候補者との差別化ポイントを明確化してくれています。

次に、「課題」として、会計に関する実務経験の不足や技術的なスキルにギャップがあるなどを指摘してくれています。

同時に面接の際に懸念となるそれらの課題に対する「課題への対処方法」も列挙してくれています。

よって、AIへのプロンプトを工夫することにより、他人との差別化できる営業マンとしての強み、一方でキャリアチェンジに際し直面し得る課題、そして解決策案のたたき台を得られました。

ここで、より一歩踏み込んだ質問をAIにしてみましょう。AIが回答してきた課題への対処法をみてみると、まだあまり具体性に乏しく、どのようなアクションをとったら良いか、イメージしにくいようです。例えば3つ目の技術スキルのギャプに関するAIの解決策を見ると以下の様な感じです。

課題への対処法
技術スキルのギャップ:
会計ソフトウェアやデータ分析ツールなど、特定の技術スキルが不足している可能性があります。

AIからの回答(Chat GPT4 via Perplexity)

これだけでは解決に結びつく対処法としては不十分なので、追加のプロンプトをAIに投げてみましょう。

AIへの追加のプロンプト(日本語訳)

あなたが先に挙げた「課題への対処法」について、具体的な例を挙げていただけますか?それにより、インタビュアーに対してあなたのアドバイスがより説得力を持つものになると思います。

実際にAIに入力した追加の英文プロンプト

Would you possibly give us detailed examples for each of the remedies to the challenges you mentioned above to make your advice more convincing to the interviewer.

AIからの回答

課題への対処方法の具体的な例
以下に、各課題に対する具体的な対処方法の例を示します。

実務経験の不足:
あなたが学んだ会計の知識をどのように具体的な業務に適用できるかを示すために、具体的なシナリオを用意します。例えば、「販売の経験から、顧客との契約交渉や価格設定における複雑な財務の側面を理解しています。この知識を活用して、製品のコスト分析や予算計画に貢献できると信じています」と述べることができます。

業界特有の知識:
あなたが最新の規制や税法についてどのように学んでいるかを示すために、具体的な学習方法や情報源を共有します。例えば、「私は毎週、業界の最新ニュースを追跡し、会計と財務に関連する新しい規制や法律の変更について学んでいます。また、オンラインの専門フォーラムやウェビナーに参加して、専門家から直接学ぶ機会を得ています」と述べることができます。

技術スキルのギャップ:
あなたが新しいツールを学ぶ意欲があることを示すために、過去に新しい技術を学んだ経験を共有します。例えば、「私は以前、新しいCRMソフトウェアを導入するプロジェクトに関与し、その使用方法を短期間で習得しました。この経験から、新しい会計ソフトウェアや分析ツールを迅速に学ぶ自信があります」と述べることができます。

業界の変化への適応:
あなたが業界のトレンドや変化に対応するためにどのように継続的に学んでいるかを示すために、具体的な学習活動やプロフェッショナルな開発の例を挙げます。例えば、「私は定期的に業界のウェビナーやセミナーに参加し、最新の会計と財務のトレンドについて学んでいます。また、専門的な資格を取得するための学習を続けています」と述べることができます。

キャリアの方向性:
あなたの長期的なキャリア目標とキャリアチェンジの動機を明確に伝えるために、具体的な計画と目標を共有します。例えば、「私の長期的な目標は、製造業界の会計と財務のリーダーになることです。この目標を達成するために、私は現在の営業の役割から会計と財務の専門家へのキャリアチェンジを決意しました。私はこの新しい役割で、製造業界の深い理解と財務の専門知識を組み合わせて、会社の成長に貢献することを楽しみにしています」と述べることができます。

これらの具体的な例は、面接官にあなたが課題に対処するための具体的な計画と意欲を持っていることを示すためのものです。あなたの経験とスキルが新しい役割にどのように適用できるかを具体的に示すことで、面接官にあなたの価値を理解してもらうことができます。

AIからの回答(Chat GPT4 via Perplexity)

解説

いかがでしょうか。今回は具体例を示してくれているため、面接に向けた自身のストーリーをつくる時に、より参考になるアドバスではないでしょうか。これらをみると、AIは正しい回答はくれませんが、自分で正しい回答を探すための、叩き台や糸口を提供してくれると言えるでしょう。

以上になります。今日はPerplexityを使ってChat GPT4にキャリアチェンジのアドバイスを求めた例を紹介しました。キャリアチェンジなど転職への準備は人に相談しづらかったり、客観的なアドバイスをもらいにくいと感じる時があります。そんな時に、AIは何度でも質問に答えてくれる心強い味方になってくれると思います。

ご参考になれば幸いです。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

ご参考まで

Perplexityに興味を持たれた方は、ぜひ無料版を試してみてください。
https://www.perplexity.ai/
機能は制限されるものの、サブスクしなくてもAIの回答の情報源がわかる便利さを体感できると思います。用途によっては無料版で十分という方もいらっしゃるでしょう。


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