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”マネジメントスタイル”が、少し変化しているのではないか?という雑感

本当に暑い日が続きますね。先日出張でしばらく東京を離れていて、帰ってきたらひまわりが大きく育っていたので驚きました。こんなことを感じていると、あっという間に秋になるんだろうな、と今から秋の訪れを待ち遠しく思っています。

今まで研修の効果測定の話を多く書いていましたが、今回は研修で感じた最近のマネジメントの話をとりとめなく。高尚なマネジメント論云々ではなく、研修をやっていて感じた、結果を出しているマネジメントに少し変化が出てきているのではないか、というお話を自分の備忘含めて書いてみました。

▼スーパーマン上司が、必ずしもチームのパフォーマンスを高めるわけではない

研修において、受講者はグループワークや雑談中に自分のチームや上司について、積極的に、ある意味赤裸々に情報交換をします。そこでの話に少し耳を傾けていると、同じような仕事内容であっても上司のスタンスや指示、その存在含めて、チームのパフォーマンスは異なっているんだな、と思いました。
数年前のマネジメントと言えば(あくまで私の所感ですが)、部下への目標設定、鼓舞する言葉、率先垂範など、絵にかいたような誰もが憧れるスーパーマン的な存在を求めているような気がしました。勿論今でもそのような傾向はあります。
ただ、受講者の話を聞くと、そのスーパーマンの上司がチームのパフォーマンスを必ずしも高めているわけではない、ということのようです。

▼結果を出しているチームの話を聞いてみると・・・

更に受講者の皆さんの声に耳を傾けてみると、結果を出しているチームは、メンバーにいろいろ任せているんですよね。というか、メンバーが行動しやすい環境を整えている上司のチームの方が、結果が出ているような気がします。

もう少し具体的に言うと、

・メンバーにとって無駄なもの(活用されない社内への報告資料等)は極力排除してくれている
・指示は、what/whenだけではなく、Whyや一部How伝え、納得感や意味合い、進め方の初手を伝えている
・クイックレスポンスを上司からしている。スタンプとかも含めて。
・KGI/KPIは管理しているが、方法は基本的にメンバーに任せる。相談があったら最優先に時間を作ってくれる。
・チャレンジを推進してくれる。チャレンジしたことの失敗は許容してくれる(単純ミスの指摘や指導は逆に必ず入る)。
・評価と期待に関しては、時間をめっこりとって会話をしてくれる。
・メンバーが緊急事態になった時は、さっ、とカバーに入ってくれる。

こんなかんじです。

このように書くと、普段のマネジメントの範疇だよ、と言われるかもしれません。確かにそうかもしれませんが、それが実現できているのとそうではないのは、差があると思います。

組織の観点からすると、マネージャーを中心に渦が巻かれがちです。マネージャーが大事、的な。それは間違いないのですが、その注目の渦をメンバーに仕向けている、という表現が正しいのかな。あくまで主人公はメンバー、私は黒子、のように。ある種自己犠牲を伴ってマネジメントしている方のチームの方が、総じてパフォーマンスが高めな気がします。メンバーのパフォーマンスが最も高まる状態は何かを常に考え、環境を整えていますね。
ただ、会社からの評価がいまいち見えにくい時もあるので、必ずしもスポットライトを浴びていない可能性もあり、それはなんとも歯がゆいところで・・・。

そんな、マネジメントスタイルが少し変わってきたな、という印象を文字におこしてみたでござる。

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