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SIer業界・SE職内定者の読書感想文①


はじめに

こんにちは!
SIerからSE職で内定をもらっているSatoです。

本稿では、筆者が自己研鑽のために読んでいる本の感想をまとめています。
どの本も読んでて非常に勉強になったので、興味があればぜひ読んでみて下さい。

読書感想文

1冊目:『カイゼン・ジャーニー』

なぜ読もうと思ったのか?

下記のNoteで紹介されているのを見て、気になったからです。

得られた学びは何か?
・アジャイル開発とは何か?
第2章・第3章がこれに該当します。第2章では、自社開発のソリューションにおけるアジャイル開発(どちらかというとWeb系のアジャイル開発)の知見が得られると思います。一方で、第3章では受託開発のソリューションにおけるアジャイル開発(SIerにおけるアジャイル開発の在り方)を学べるのではないでしょうか。

・IT業界でどのように出世を果たしていくのか?
「カイゼン」に向けてbetterを尽くしている主人公の江島の姿は、まさにプロジェクトXの主人公です。現実的には、彼のように勇気をもって組織を変革できる人間というのは多く無いでしょう。ですが、少しずつ彼をロールモデルに自分自身と周りを「カイゼン」できれば、自身や組織の成長に繋がるのではないでしょうか?

・新卒就活でガクチカをどのように話せば良いのか?
筆者がこれを読んだのは、就職活動が終了してからなので実践できていません。ですが、発生した課題に対して臨機応変に「カイゼン」し続けるその姿は、新卒就活のガクチカに落とし込んでみても良かったと思います。
*ただし、SIerの従来の開発方法は、ウォーターフォール開発になります。ですので、ウォーターフォールならではの事前準備の抜かりの無さがアピールできていることが前提です。

2冊目:『完全SIer脱出マニュアル』

なぜ読もうと思ったのか?
SIerの負の側面を見ておくことで、入社後のミスマッチを防ぐためです。
(*内定先のSIerを短期間で離職するつもりはありません。)

得られた学びは何か?
・SIerからWeb系エンジニアへの転職方法

これについては、第3章でかなり具体的かつ詳細に記載がなされています。具体的には、以下の内容が記載されています。

①1人でできるインプット
・技術系のPodcastを聴く(初心者向けの書籍を選ぶのは困難だから)
・Railsのチュートリアルに取り組む
②1人でできるアウトプット
・インプット内容をXでポストする。
・Railsチュートリアルで書いたコードをGitHubに投稿する。
・文量が多くなる場合には、ブログでアウトプットする。
③社外の人に話を聞く
・勉強会に参加する
・カジュアル面談を受けてみる

池上純平『完全SIer脱出マニュアル』

↑だけ見ても、「なぜその方法が妥当なの?」とか「具体的なツールを教えろよ!」となると思います。気になった方は書籍を購入して読みましょう。

3冊目:『インフラ女子の日常』

なぜ読もうと思ったのか?
SEになることは決まったけど、アプリケーションエンジニアとインフラエンジニアの違いがよくわからないなーと感じたからです。特に縁の下の力持ちと言えるインフラエンジニアは、全くイメージがつかなかったので、本書である程度イメージ像を確立したいなーと思った次第です。

得られた学びは何か?
・コロナ前後でインフラエンジニアの仕事内容がどのように変わったのか
前半の第17話までは、コロナ前のオンプレミスサーバーをどのように保守運用するのかがマンガで描かれています。それを踏まえたうえで、後半ではコロナ禍のクラウド移行の苦労話も描写されているので、インフラエンジニアの仕事内容を0から把握するのに最適でした。

4冊目:『成功するシステム開発は裁判に学べ!』

なぜ読もうと思ったのか?
筆者が法学部ということもあり、「裁判(法学)×システム開発(SIer)」に強い関心があったことがきっかけです。

得られた学びは何か?
・システム開発の大炎上事案とそれに対する予防策を学べる
システム開発の案件が裁判になってしまう状態は、言うまでもなくプロジェクトが大失敗に陥っている状態です。本書では、そういった失敗事案とそれに対する裁判所の見解を学ぶことで、システム開発の失敗を予防(=成功)しようという趣旨の本です。
まぁ、だいたいの事案を見ていると、ユーザー側とベンダー側のディスコミュニケーションが原因らしいです。なので、ベンダー側のSEは、顧客に寄り添った丁寧なヒアリング能力が求められると思います。

・新卒就活でSE志望者に求められるスキルが分かる
上記で「丁寧なヒアリング能力」が必要という話を書かせて頂きました。本書では、それが具体例も交えて書かれているので、「新卒就活でガクチカをどのようにアピールすれば良いのか?」というヒントを与えてくれると思います。

5冊目:『100話で心折れるスタートアップ』

なぜ読もうと思ったのか?
少し前にIVS2024(スタートアップのカンファレンス)に当日スタッフとして参加したいことがきっかけです。この経験を通じて、もう少しスタートアップの世界に対する解像度を高めたいという想いから購読を決めました。

得られた学びは何か?
・スタートアップがよくやってしまう失敗事例を学べる
本書によるとスタートアップの成功事例は千差万別な一方で、失敗事例には共通点があるらしいです。詳細については、下記の動画で分かりやすくまとめられているので割愛します。

・スタートアップ創業者とのコミュニケーションの取り方
具体的には、第55話の大学時代の友人がドヤ顔で「タダでアイデアをあげるよ!」などと言っているシーンが挙げられます。筆者曰はく、その手のアイデアは既に検討済みであり、かつやらないと決めたものが多いとのことです。事業に対してもっとも詳しいのは、スタートアップの創業者自身です。素人の我々が、出しゃばってはいけません。
余談ですが、スタートアップのCEOは、「社長!」と呼ばれることが嫌なケースが多いらしいです。これも気を付けていきたいところですね。

終わりに

ご覧頂きありがとうございました。
本記事が文系IT未経験者の皆さまの指標の1つになれば幸いです。
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