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【今日の本】


「心がつながるのが怖い」愛と自己防衛
イルセ・サン著 ディスカバー ・トゥエンティーワン 2017年


"自身の痛みや他者の間に距離を置くことに、信じられない多くのエネルギーを費やしている人がたくさんいます。痛みを引き受け、悲しみや渇望を感じることを自分に許せば、もっと自由になることができます”


世の中には、愛情溢れる関係を築けたことが一度もない人がいます。そのような人の心の中では、どのような心の機制が働いているのか、どのようにして、自己防衛の戦略をとるようになるのか、どのようにしたら、不適切な戦略を取らずに済むのか。無用な鎧を脱いだありのままの姿で、今この瞬間に意識を向けることで、深く有意義な人間関係を気付けると気づいた時、私の胸は熱くなりました。


❶[3セレクト]


①自分自身をあざむき、自分を守ろうとする「自己防衛の戦略」


自分自身をあざむき、自分を守ろうとする戦略をとり、愛に自らストップをかけてしまっていることがあります。クライアントの多くは、人生から自ら目をそむけるため、(自身の心「感情」「思考」「認知」「願望」)に鈍感になるため、さまざまな戦略をとり、他者と距離を置こうとしていました。
フロイトはこれを「防衛機制」と呼びました。認知療法では「コーピング」という概念が用いられます。デンマークの哲学者セーレン・キルケゴールはフロイトより半世紀以上前、「人間は自己の認識を鈍らせる能力を持つ」と書いています。


②自己防衛の戦略とは


「自己防衛の戦略」とは、自己の内面や他者、現実の社会生活と距離を置くための措置です。
“ハンネは就職面接で落ちてしまいました。もちろん悲しくなりましたが、悲しみと向き合う気力が湧いてこず、現実を忘れるため、家でスリラー映画を観ることにしました”
→その後、どこかの時点で悲しみと向き合い受け止める時間と機会を見つけ、再び100%今を生きられるようになれさえすれば問題ありません。


(問題点)感情に対処するのに用いられる戦略が現実と距離を置くことしかないとなると、永久に自己と距離をおきながら生きることになり、ストレスを感じ、生きる活力を失いかねません。そのため、私たちは自分の感情と向き合う時間をとり、心の平穏を取り戻す必要があるのです。


自己防衛の戦略のほとんどは、幼少期の早い段階でとられるようになる。これは、困難の最中にいる小さな子供が取れる手段の中では最良のものです。これが続くと、深い人間関係を築く妨げになる。自分自身の戦略を見つけることではじめて、先に進むことができる。


③自己防衛戦略はどのように生まれるのか


小さい頃、アンナは両親の気を惹こうとしました。ところが、返ってきたのはネガティブな反応ばかり。「うるさい子だね」と言われたり、ストレスに満ちた不快そうな視線を向けられたりしたのです。


成長過程で、「注目を集める」という健康的な能力を伸ばし、磨くのを諦めなくてはならなかったのは、アンナにとって苦しいことでした。保護者と緊密な愛着関係を築けるかどうかは子供に大きな影響を与える。これは、子供にとっては死活問題です。大人になってから、子供時代の出来事の記憶がよみがえってくるかもしれません。新たな関わり方を覚えるまでは、こうした繰り返し同じ感情を味わうことになります。


+①


自分自信が災いを招き、ほかの人や自分自身と親密な関係を築く可能性をつぶしてしまっていると気づいたのなら、良い方向に向かっていると言えます。心を開いてそれを見つけ出すことに関心がある人は、すでに第一歩を踏み出しているのです。両親のイメージどおりの自分でいるのをやめ、次に、自分自身が実際、どんな人間なのかを探求することで、道が拓ける。


【良好な親子関係を築くためのTIPS】

“完璧な両親などいないし、苦しい思いを全くしないで済む子もいない”

”自分の子供に、自分が得てきたものより、ほんのわずかでも多くを与えることができれば、それは英雄的行為”
”自分の子供に、自分が得てきたものより、ほんのわずかでも多くを与えることができれば、それは英雄的行為”


❷[エピソード]

 
親が「完璧な両親」だったという記憶は、自分も同じように完璧だという想像を生み出しかねません。このような自己認識を持つ人は、自分が人生の困難に陥った時、他人や外的要因のせいにする傾向があります。

そういう人は、自分が他人から妬まれれいると解釈することがあります。ある井は、自分がパートナーの選択を誤ったと考えたり、自分の本当の姿に目を向けてくれない、思いやりを欠いた上司のせいだと思ったりします。(外的な障害がなかったら、幸せで良い人生を送れるだろうと考えている)これを、自己防衛の戦略「投影」という。

自分自身に問題あることを認めす他人のことを尽くネガティブに捉える。(心理セラピーでは「認知のゆがみ」という)多くは、自尊心の低さに悩む。


❸[今日からのアクション]


クライアントの多くに、似たようなパターンの方が多くいる。その方たちが、未来に希望を持って進めるよう支援する。


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