ロートル記者の就活日記 #1
コロナ禍、50代の求職 岩手県大槌町で東日本大震災の津波の犠牲になった役場職員の最期を追い、書籍にする仕事を終えて、2021年秋、僕は出身地の関東に戻ってきた。新しい勤め先を探さねばならない。宗教専門紙「中外日報」の記者を約20年務めた後、被災した二つの町に8年暮らし、記録誌の編さんなど震災伝承事業に携わった。間もなく56歳。もうすっかり、「ロートル」(死語)と自虐したり、世人から揶揄されたりする年頃である。コロナ禍の首都圏で僕のキャリアがどの程度評価され、転職を果たせるの