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己斐弘貴
2024年3月2日 11:50
講談社学術文庫の『古事記(上)』によりますと、「鯁」とは、「喉に刺さった魚の骨をいう」そうです。こんなことのために漢字が一個あるのはコスパが悪い感じもしますが、中国では森羅万象を漢字で表さなければなりませんから、当たり前といえば当たり前なのでしょうか。もしかすると「欠伸をしたときに出る涙」とか「柱の角にぶつけた足の小指」とかいう意味の漢字もあるのかもしれません。
2024年3月9日 22:47
突然必殺技みたいなフレーズが聞こえてきたのでびっくりしました。太平洋戦争開戦前夜、木戸孝允が近衛文麿に語ったとされる「臥薪嘗胆」を、トークバックで読み上げさせたら、標題のような感じに聞こえてきたわけです。ゴーリキ・ショーライ!みたいで、かっこいいです。他にも 「ゲコクジョー」とか、「キヨミズ・テンプルのベランダから目をつむってジャンピング」とか、真面目な話なだけに妙なおかしみがあります
2024年3月20日 10:58
慣用句について調べていて、ふと波田陽区のことを思い出した。私の好きな芸名のひとつだ。人名のようでもあり、地名のようでもあり、四文字熟語のようでもあり、漢詩のようでもある。たわわに実った稲穂が、波のように揺れる故郷の田んぼを、秋の夕陽が黄金色のヴィネットのように照らし出しているのである。知らないと絶対に分からない来歴もいい。「波田ベッケンバウアー」「波田ペレ」から、華やかさがないので「波
2024年3月29日 20:05
ワカタケル王子(後の雄略天皇)と兄の安康天皇の対立が表面化し始め、諜報活動が活発になってきた場面である。「矢目」とは、「急使」とか「早飛脚」のようなもので、「目的地に早くつくことに秀でた人、またはそれを目的とした役職」というような意味の古語かと思ったら、単に人の名前だった。韓国語の文章を読んでいると、辞書にない単語を色々調べてみてやっと人名だと気づく、ということがままあるが、それは私の語彙